球磨工ブログ

卒業式を終えて【3学年主任より】

 保護者の皆様、本日はご卒業誠におめでとうございます。

 一生に一度の高校の卒業式が、このような前例のない卒業式になり、3年生には申し訳ない気持ちで一杯ですが、保護者をはじめ、多くの皆様のご理解、ご協力のおかげで、今日の卒業式が行えたことに感謝申し上げます。

 在校生や来賓のいない卒業式はどんなものになるのだろうかと不安でいっぱいでしたが、今日の卒業生の姿にとても胸が熱くなりました。3年前の入学式では不安や緊張の面持ちだった彼らが、堂々と凜々しく見え、この学校に誇りをもって旅立っているように私には感じました。あっという間の3年間でしたが、大きくたくましく成長したと思っています。本当に素晴らしい卒業生でした。

 このように成長できたのも、一番身近で支えてくださった保護者の皆様のおかげだと思っております。毎日のお弁当の準備、泥だらけになった運動着や油まみれになった実習服の洗濯、部活動の送迎や応援、学校の行事での炊き出しなど、本当にこれまで我々がみえないところでも、子どもたちを支えてくださった保護者の皆様のおかげで、今日の卒業生の姿があったのだと思っています。また、本校は寮生や下宿生も多数おります。親元から遠く離れておりますので、ご心配や気苦労も多々あったことかと思いますが、この球磨工業に大切なお子さんを預けて頂き、本当にありがとうございました。

 今日で卒業という区切りにはなりますが、これでご縁が切れたとは思っておりません。今後は保護者ではなく球磨工の応援サポーターとして、本校そして地域を応援して頂ければと思っております。

 最後になりますが、数ある高校の中で大切なお子様を3年間本校に預けて頂き、本当にありがとうございました。在校生も来賓もいないという異例の卒業式でしたが、一生忘れられないものになったのではないでしょうか。

 「私たちは、新型コロナウイルスに負けなかった!」といつか人生の中で、今日の日の事を思い出してくれればと思っております。感動をくれた卒業生を心から誇りに思います。

 本日はご卒業、誠におめでとうございます!

令和2年3月1日 

三学年主任 石川 政靖