校長室(管理職)ブログ

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開校まであとすこし

 コロナウイルス感染症対策として、熊本県独自の非常事態宣言が発令されている中、2月を迎えることになりました。一年前のこの時期から報道で新型コロナウイルス感染症の話題が聞かれるようになってきましたが、もう一年が経つのにまだまだ終息の気配がありません。マスクをつけずに会話を楽しめる世の中に早く戻ることを願っています。

 

 来年度、本校へ転入学を希望している子どもたちの教育相談を実施しています。開校後、山鹿市を中心に近隣市町村から多くの子どもたちがかもと稲田支援学校へ登校してくることを楽しみにしています。

 

 今、準備室では小中学部の子どもたちの登下校を支える通学バスの準備を進めています。山鹿市内を走る「山鹿線」と熊本市から七城方面を巡る「植木・七城線」の二路線を通学バスが走ります。安全に子どもたちを送迎することができるようバス会社と細かな打ち合わせを行っていきます。また、停留所として使用させていただく施設からも、使用許可に関して快いお返事をいただき感謝しています。

 

学校側の整備としては、子どもたちが雨天時にバスや自家用車等から濡れずに校舎内に移動ができるようキャノピー(庇、車寄せ)を設置しました。毎日、笑顔で登校してくる姿を楽しみにしています。

 

 

 そして、改修工事もいよいよ大詰めです。現在、内装の仕上げと学校敷地周囲を巡るフェンスの工事が進んでいます。3月5日にはすべての工事が終了し、竣工検査ののち開校準備室も稲田校舎内に移動することになります。準備室の移転に伴い、みなさまにご迷惑をおかけしますが、当ホームページをご確認のうえご対応いただきますようお願いいたします。

 

 

 令和3年2月

 熊本県立かもと稲田支援学校長

         後迫 貴利子

校歌が完成しました

 令和3年(2021年)が幕開けしました。皆さま、あけましておめでとうございます。

 今年は丑年(うしどし)です。かもと稲田支援学校の校舎裏には乳牛の牛舎があり、おなじみの白黒まだら模様の牛が学校を眺めています。「牛」は古くから食牛や乳牛、耕牛と呼ばれ酪農や農業で人々を助けてくれる存在として重要な生き物でした。大変な農業を地道に最後まで手伝ってくれる様子から丑年は「我慢(耐える)」や「発展の前ぶれ(芽が出る)」を表す年になると言われているそうです。開校まで残り3カ月を切りました。開校準備室もラストスパートをかけて、4月の子どもたちの受け入れ準備を進めているところです。発展の前ぶれ“芽が出る”年に開校を迎えられることに、運命を感じながら、厳かに新年を迎えたところです。

 さて、今回は12月に完成しました校歌について、皆さまにご紹介をさせていただきます。

 校歌は、本校の校訓「心豊かに 道を求め 共に生きる」に基づき、3番構成にしています。歌詞は学校教育目標の実現に向けたワードを元に原案を作成し、開校準備室職員と何度も何度も検討を重ねて作成しました。作曲については、熊本県内の県立高等学校で長年音楽の担当として教鞭をとられていた桐田信一郎氏に依頼しました。桐田氏は現在、作・編曲活動のほか吹奏楽及び管楽器指導等を行っていらっしゃいます。桐田氏は鹿本高等学校在職中に、不動太鼓部のために、「和太鼓アンサンブルのための幻想詩曲“不動岩”」を作曲されています。山鹿鹿本地域のこともよくご存じで、作曲依頼にも快く承諾していただきました。作曲にあたり、改めて現地を訪れて取材をされたり、地元の情報を収集されたり、学校づくりに熱く参画していただいたことに感謝しています。子どもたちが歌いやすい音の取り方、発声しやすい歌詞の修正等、完成までにさまざまなアドバイスをいただいています。

左が作曲者の桐田信一郎様

 

 録音に際しては、桐田氏の大学時代のご友人である東京混声合唱団理事の德永祐一様に歌唱していただきました。技術面では、遊工房有限会社の益永剛様の御協力をいただき、録音をすることができました。

歌唱してくださった德永祐一様(東京混声合唱団理事)

 

 校歌作成に関わっていただきました桐田様、德永様、益永様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

【校歌】再生できます 

かもと稲田支援学校校歌(斉唱).mp3

 

 令和3年1月

 熊本県立かもと稲田支援学校長

         後迫 貴利子

高等部の制服デザインが決定しました

 12月に入り、冷え込みも厳しくなって参りました。不動岩周辺の木々の紅葉がとても美しく、心を和ませてくれていましたが、それもすっかり落葉してしまい、冬の到来を感じるころとなりました。今冬はインフルエンザの流行に加え、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が懸念され、学校現場だけでなく、社会全体がどのように感染症と向き合っていくのか心配されるところです。

 さて、かもと稲田支援学校では、来年度高等部の生徒が着用する制服デザインが決定しました。複数の業者からそれぞれコンセプトを示しながら、素敵なデザインの提案がありました。その中から制服選定委員会で検討をし、下の写真に示した制服が選定されました。

 

 この制服のデザインを担当した光多制服株式会社の笹本純子高校営業部課長に制服のコンセプトについて、インタビューをさせていただきました。

コンセプト ~光多制服株式会社 笹本純子高校営業部課長~

 ブレザーは鹿本町のシンボルである「石のかざぐるま」をイメージしています。大きくて重い石が動き出す、うちに秘めた力がかもと稲田支援学校の子どもたちの成長するイメージと重なったからです。近隣の県立学校、県内の特別支援学校にグレーのブレザーはないことも意識しています。ポロシャツ等の素材は、着心地を重視し、毎日の生活を快適に過ごせるような素材を工夫しました。また、洗濯やアイロンなど、保護者の負担を軽減できるようにしています。全体的に上品で爽やかなイメージでまとめるようにしてみました。

 

 

  本校では多様化する性認識(LGBT)の対応も考えており、女子はスカートだけでなく、スラックスタイプのデザインを選ぶことができます。紺地に稲田をイメージしたグリーンのチェック柄がスラックスとスカートに施されています。ブレザーはグレーですが、襟は濃紺のパイピングがデザインされていて、胸元にはかもと稲田の「K」のイニシャルがマークされたエンブレムがついています。ネクタイも紺、グリーン、グレーのレジメンタル柄になっていて、全体的な統一感を意識されています。グレーのブレザーを見たら「あっ、かもと稲田支援学校の生徒さんだ」って、すぐにわかってもらえる学校の顔の役割のある制服を大事に着こなしていってほしいと思います。

  制服づくりに関わっていただきました制服業者のみなさま、制服選定委員の保護者のみなさまに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

 

 令和2年12月

 熊本県立かもと稲田支援学校長

         後迫 貴利子

校章デザインが決定しました

 校章デザインが決定しました。たくさんの御応募ありがとうございました。300点を超える応募作品の中から椎葉瑛稀さんの作品が最優秀賞に選ばれ、めでたく校章として採用することになりました。

 

 

 校訓である「心豊かに 道を求め 共に生きる」がデザインにうまく表現されている作品でした。地域の特産であり、校名にもある稲の生き生きと伸び行く姿や、上級生が下級生を温かく包み込んでいる様子が描かれています。左の下から上に通した筋は夢を持って自ら道を求めていく力強さが表現されています。また、オレンジ色の右下からのラインには地域や保護者などの周囲の方々の見守りや愛情が表現されており、私たちの学校に対する思いがすべて盛り込まれた作品でした。

 校章は一番大きなところでは体育館の緞帳の中央に、そして、校旗や応援旗にも使用されます。細かなところは学校用の封筒やリーフレット、発行物にも使用する予定です。この後、長く子どもたちだけでなく、卒業生や保護者、地域の方にも親しまれていくものだと思っています。

 

 併せて、今回はスクールカラーも制定することにしました。「藍色」です。校章の左側にある縦のラインの藍色を採用しました。藍色はジャパンブルーとも呼ばれ、染料などで古くから用いられてきたことから、歴史と伝統のある鹿本地域にふさわしい色であること、長く愛されてきたその色には、芯のある実直さやひたむきに努力する姿勢を感じることができるということ。そして、深みがあり、落ち着いた色であることから、人を包み込む優しさや豊かさがあり、安心感を感じることのできる色であるという理由からです。校訓「心豊かに 道を求め 共に生きる」にもつながるこの藍色をしっかり定着させていきたいと思っています。

 

 

 令和2年11月

 熊本県立かもと稲田支援学校

        後迫 貴利子

働くみなさんに感謝しています

 旧稲田小学校周辺はすっかり稲刈りも終わり、早いところでは麦作に取り掛かっているところも見られるようになってきました。ついこの間まで、暑さに耐えられないとつぶやいていたはずですが、朝夕はすっかり冷え込んできて、不動岩周辺の山々も色づき始めています。

 工事をされている方々にとっても、今が一番作業しやすい時期なのではないでしょうか。先日、改修工事の様子を見に行きましたが、総勢60名の方々が黙々と工事を進めていらっしゃいました。教室棟(南棟)の改修には宇都宮建設と岩下建設、特別教室棟(北棟)の改修には緒方建設の方々にお世話になっています。事務所の中では、工程会議が行われていて、設計の細かな部分の確認と修正案の検討が行われていました。

 

 

 現場周辺では、水道やガス、電気の配管の埋設工事が行われていました。朝早い時間から暗くなるまで、新しい学校づくりをしてくださっている方々に心から「ありがとうございます」と伝えたいのですが、邪魔にならないところからいつも声援を送っているところです。工事をしてくださっている方々にもしっかり学校づくりのコンセプトをお伝えしていなかったことを大変申し訳なく思い、遅ればせながら60名の方々に新校のリーフレットをお配りし、学校説明をさせていただきました。4月にやってくる子どもたちのことを浮かべながら作業をしていただくとありがたいです。安全第一でどうぞ、よろしくお願いします。

 

 

 令和2年10月

 熊本県立かもと稲田支援学校長

         後迫 貴利子