校長室(管理職)ブログ

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カエルの謎

 本校では、児童生徒・保護者との繋がりを深めることを目的に、5月26日(金)に小中学部合同で「スポーツレクリエーション」を行います。

 5月に入り、各学部での練習や合同での練習が始まりました。子どもたちもスポーツレクリエーションが楽しいようで、お家でもその話をしている様子が連絡帳から窺えます。ただ、最近よく連絡帳で目にするのが、

「カエルと言っていますが何ですか?合ってますか?」

「カエルが・・・と説明してくれますが、何かの呪文のようです。どんな競技か当日楽しみにしてきます」

というような文章です。保護者の皆さま、安心してください!合ってます!!分かりづらいネーミングですみません・・・。

「運べ カエル」・・・カエルに見立てたボールを大きな紙にのせてペアで運ぶ競技

「進め カエル」・・・チームでロープを上下にしながらカエルのキャラクターを進ませていく競技

 

 御家族のみなさまと協力して行う競技で、「パパとしようかな」「○○ちゃん来るかな?」と、子どもたちもとても楽しみにしています!当日、晴天の下賑やかな声、笑顔であふれることを想像するとワクワクしますね!保護者の皆さま、当日はぜひ動きやすい服装で一緒に盛り上がりましょう!!また、雨天時は体育館となりますので、運動ができるシューズの準備をお願いします。

 

 ちなみに、なぜカエル推しかというと、田んぼに囲まれた本校には、たくさんのカエル達が遊びに来ます。そこで、カエルが本校のキャラクターになりました。キャラクターは保護者の松本様に描いていただき、ただいま名前を児童生徒に募集中です!(上のイラスト)

<晴れの日のプログラム>

 

<雨の日のプログラム>

高等部の新校舎内覧会

 高等部拡充工事が7月から本格的に始まり、高等部が小中学部校舎に移転してから約7ヶ月が経ちました。高等部通学バスを待っている生徒たちが、工事の進捗状況を見ながら「校舎が大きくなったね」「校舎内はとてもきれいそうだね」「私たちの教室はどこになるんだろう」と話しながら、高等部校舎の完成を楽しみに待っていました。2月に高等部校舎の拡充工事・点検が終わり、ついに新しい高等部校舎と実習棟が完成しました!

 新しくなった高等部校舎と実習棟を地域のより多くの方々にも見ていただきたいと思い、3月6日(月)に内覧会を企画しました。内覧会のお知らせは、やまがメイトでの発信の他に、鹿本市民センターひだまりや郵便局、高等部校舎近隣の商業施設等にポスターを掲示していただいたり、近隣にお住まいの方々にチラシを配付したりしました。

 3月6日(月)当日は、なんと33人という、多くの方に来ていただき、新しい校舎、実習棟を見ていただきました。「きれいですね」「明るいですね」「木がたくさん使われていますね」など、多くの感想を持たれたようでした。

 いよいよ4月から、期待と希望を胸に、新しい高等部がスタートします。新入生も入学します。高等部の生徒たちが、より充実した学校生活を送ることができるよう努めていきます。4月から、よろしくお願いします。

 

文責:瀧口(教頭)

多目的ルーム

実習棟

実習棟2階

同窓生からのプレゼント

 同窓生(令和2年度菊池支援学校高等部山鹿分教室卒業)の中満優生さんから、素敵な絵画作品を寄贈していただきました。中満優生さんはアール・ブリュットにも出品されているそうです。

 高校生の時は自分の感じている思いを作文に綴ることが多かったのですが、卒業してからは絵で表現されるようになりました。色鮮やかで繊細なタッチの絵、作品のタイトル等から内に秘めていたエネルギーや中満さんの思いが伝わってきます。

 絵を持ってきてくれたときに、「先生!お久しぶりです!!」と弾けんばかりの笑顔で手を振ってあいさつをしてくれた中満さん。

 「母校に寄贈したい」と持ってきてくれた彼女の気持ち。

 そんな姿に、彼女に寄り添いながら関わってきた先生方や高校時代の彼女の道のりが思い出され、嬉しさと喜びがこみあがってきました。

 SNSも活用されているということも伺い、自分の思いを発信し、多くの人と気持ちを共有・共感されたり、つながりができたりしたことで、自信を持たれたのではないかと感じました。

 中満さん、後輩達や私たち教師に希望と勇気を与えてくれてありがとうございました。

 

文責:荒木(教頭)

おすすめのDVD紹介 ~全知P連DVDセミナーの貸し出しをします!~

 私から、全知P連(全国特別支援学校知的障害教育校PTA連合会)DVDの紹介をさせていただきます。

テーマは、「子どもの行動の受け止め方(大人の心構え編)(約48分)」「子どものつまずきの背景理解(約42分)」の2本で、講師は、「特別支援教育のエキスパート」川上康則先生です。

「複製禁止」となっていますので、実際のパワーポイントの画面等の掲載ができないため、DVDの主な内容のみを紹介します。

 

 「子どもの行動の受け止め方(大人の心構え編)」では、主に「関わりの糸口を見出すときのポイント」「関わりのコツ」「子どもが不穏・興奮した場面での対応方法」などの内容でした。

 私が特に印象に残ったのは、「安心感のある手のつなぎ方」「子どもが興奮したときの子どもも大人も傷つかない対応」についてでした。とても具体的に、文章とイラストで示してありました。

 

 「子どものつまずきの背景理解」では、子どものつまずきへの支援のポイントや感覚過敏(鈍麻)による行動(反応)特徴とその対応についてのお話がありました。動画の中には、「心理的疑似体験」の紹介もありました。

行動(反応)の特徴についての説明が、とても具体的でした。また、子どもへのふれ方や歯磨きの苦手な子どもへの磨き方などの紹介もありました。

 

 もっとお伝えしたい内容は山ほどあります。私のおすすめのDVDです。

 本校の保護者の皆様(先生方も)に、貸し出しを行います。

 希望される方は、ぜひ担任または学部主事、担当の瀧口までお声かけください。

文責:瀧口(教頭)

【地域行事】 「抜穂祭」

 10月16日(日)に鹿本町で新嘗祭の一環である抜穂祭がありました。6月に行われた御田植祭同様、本校からも中学部生徒2人、高等部生徒2人が田男として参加しました。生徒達は緊張した面持ちで鎌を使って稲を刈り取っていました。台風にも負けず、見事に実った稲穂の立派なこと!本校の校章にも稲穂があしらわれており、本校の子どもたちもこの稲穂のように育てていきたいと思いました。

 献穀田栽培者で本校学校評議員でもある星子様や来賓の方々の御挨拶の中で、本校が地域にできた喜び等を語ってくださる場面がありました。地域に愛され誇りある稲田小学校の跡地にできた意味をかみしめ、「この子らを世の光に」できるよう、今後も地域の方と共に生きる学校を目指した教育活動を進めたいと思います。

 最後になりますが、本校の教育理念を理解し、地域の一員として、このような貴重な経験ができるよう、本校に呼びかけていただいた関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。

文責 教頭(荒木)

 

招魂祭

 10月8日(土)に鹿本町来民で「かもと招魂祭」が3年ぶりに開催されました。(本来は8月15日に行われる予定だったのですが、新型コロナ感染症が拡大したため、この時期に延期されました。)

夏休み前に保護者様や子どもたちに折っていただいた紙花を職員で組み立てて、3基の「七夕飾り(ぼんぼり)」を仕上げました。みんなで協力して作り上げた「七夕飾り(ぼんぼり)」が風にそよぐ姿の見事なこと!地域の保育園等諸団体で作られた色とりどりの「七夕飾り(ぼんぼり)」。道行く人々の目を楽しませていました。

 100年以上の歴史を持つ「かもと招魂祭」。次年度は、保護者の方々と歓談しながら「七夕飾り(ぼんぼり)」を作り、花を添えられたらと思います。

 

 連絡帳には「かもと招魂祭」に出かけ、ヨーヨー釣りをしたり、ポテトを食べたりと久々の祭りを楽しんだ様子が綴られていました。

 いつも住んでいる町に出店が立ち並んでいく様・・・

 出店から漂うやきそばやわたがしのおいしそうな香り・・・

 にぎやかな音楽や行き交う人々の笑い声・・・いつもと違う同級生の姿・・・ 祭りの後の寂しさ・・・

彩りにあふれた経験は私たちの心の糧になっていきます。また、共有した空間や思いは、大人になってふとしたつながりにもなることがあります。

子どもたちがたくさんの思い出を多くの人と紡いでいけますように・・・。        

文責:教頭(荒木)

 

 

広がれボッチャの輪

 9月27日(火)に山鹿市スポーツ推進委員鹿本支部6人の方と本校小学部児童がボッチャを通した交流を行いました。

 本校では、「障がいのある我が子が就労してからも楽しめることを見つけてやりたい」という保護者の方の思いを受け、障害の有無や年齢等に関係なく楽しみを分かち合えるスポーツである「ボッチャ」を通した交流に取り組んでいます。このような場・機会が地域に広がると、子どもたちの世界が広がっていき、豊かな充実した生活を送ることができます。今回の交流は、この主旨に御理解いただき、山鹿市スポーツ推進委員の方から交流をしたいという申し出があって実現したものです。

 ボッチャをしている最中、そして終えた後に、「狙ったところに球を投げるのが難しいね」「私より上手!」「ついつい、熱くなってしまいました!」「いや~楽しかった!」と、口々にスポーツ推進委員の方々がおっしゃっていました。みなさん、ボッチャの魅力にとりつかれたようです。本校だけでなく、スポーツ推進委員会の方々からもボッチャの輪が地域に広がっていくのではないかと楽しみにしています。

 スポーツ推進委員会の方々のあたたかで優しさあふれるお人柄に触れ、初めは恥ずかしがっていた子が、帰りには「また来てね~」と名残惜しそうに手を振る姿や自ら手をつなぎに行く姿などが見られました。もちろん、なかには最後まで緊張が解けない子もいました。様々な人とのかかわりのなかででいろんなことを感じ、考える子どもたち。今日もこの出会いが子どもたちの中にいろんな種を蒔いたに違いありません。人とふれあうなかで、ときには不快な気持ちややるせない思いを抱くかもしれません。それは、私たち大人でも同じです。しかし、そういった経験も含めて、人と関わるって楽しいな、新しい自分に出会えるな、いろんなことができるようになるなと子どもたちに思ってもらえるよう、その時々の子どもたちの思いに寄り添いながら支援していきたいと思います。

文責:教頭(荒木)

 

通学バスについて

 本校の登下校では、約4割の児童生徒が通学バスを利用しています。

安心安全に運行していただくため、添乗員の方から日誌や降車時に車内での様子を報告していただいています。

~ある日の日誌から~

「今日も皆さん変わりなく元気でした」

 

「今日、ステップを座席の足の所に置くと喜んでいました(○○君が使っていたのを僕も~と言っていたので。)」

 

「乗車するとすぐに本日の学校での様子を話し始め、納得いかないことがあったようで、少し感情的な様子が見られました。思っていることが言えたのか、後半は落ち着かれました」

 

日誌から、添乗員さんが暖かく子どもたちの心身の様子を観察したり、やりとりをして安定を図られたりしていることが分かり、子どもたちの応援団のお一人なのだなとありがたく感じています。

 

 先日、女児が通園バスに取り残されて死亡するという大変痛ましい事故がありました。そのニュースの翌日、登校後のバス会社朝礼で「取り残すなんて、絶対あり得ない!」と運転手さんが話題に挙げられました。即、運転手さん、添乗員さん、学校職員とで、改めて必ず人数確認・報告を互いに行うことを確認し、念入りに乗車・下車確認・報告を双方で行っています。今後も、子どもたちが安心安全に登下校できるよう、バス会社と学校とで密に連携を図り、事故防止対策をとっていきたいと思います。

文責:荒木(教頭)

職員研修

 一人一人の職員が安心して過ごせるよう、あたたかで風通しのよい職場づくりをめざし、夏季休業中に不祥事防止・ハラスメント防止研修に2回取り組みました。

1回目は、すみれ助産院の赤木夏代様を招聘し、アサーションやバウンダリー(距離感)の問題について学びました。職員からは「私が傷ついているのはこれが原因だったのかとストンと自分の中に落ちる感覚だった」「自分の思考パターンを知ることができた」「自分のバウンダリーを大切にすることから始めたい」等の声が挙がっていました。

 2回目は、熊本健康・体力づくりセンター健康科学トレーナー主任高野聡 様を招聘し、ペップトークについて学びました。職員からは、「ペップトークをとおしてポジティブ思考の大切さを身にしみて感じた」「ペップトークは自分も相手も気持ちがよくなれる方法だと思った」「自分もしっかり応援したい」「子どもたちに活用していきたい」等の声が挙がっていました。

 どちらの研修にも共通していたのは、「自分を理解し、大切にすること」でした。研修をとおして、自分の思考を振り返ったり、最適な伝え方を考えたりすることができ、多くの学びを得ることができました。また、研修後、「○○じゃなく、こんなふうに考えよう、言い換えよう!」「バウンダリーの問題が絡んでいるのかな?」等、意識をして改善しようとする姿も見られています。自分を変えることは、経験を重ねるほど難しく勇気のいることですが、このように軽やかにそして前向きに取り組む先生方の姿を見て感動を覚えました。きっと、子どもたちにもよい影響があると確信しています!

文責:荒木(教頭)

高等部「現場実習・校内実習」

 運動会が終わった翌週の5月23日(月)から、高等部3年生は現場実習の事前学習をスタートしました。3年生の現場実習のテーマは「決める」であり、3年生は皆「今回の実習先で就職を決める」という強い思いで取り組む姿勢が見られていました。「運動会」モードから「現場実習」モードにスパッと気持ちを切り替えられた3年生、さすがです!

 

 5月30日(月)~6月10日(金)の2週間の実習期間、大きなトラブルもなく、3年生全員が懸命に取り組みました。小~さなハプニング(?)もなかったわけではありませんが、これは言い換えると今後の課題として取り組むきっかけ、さらに成長へとつながっていくきっかけになったと思います。ぜひ今後に活かしてほしいです。

 

 1年生は、6月20日(月)~7月1日(金)の2週間、初めての校内実習に取り組みました。実習内容は、部品の組み立て(TLフレキステップル)でした。また、この2週間の時間割を変更し、1日の学校生活の大半を作業学習に取り組みました。いわば、「働く生活」です。最初はうまく作業ができなかったり、集中が続かなかったりする様子も見られていましたが、日に日に慣れ、集中が続くようになり、作業スピードも速くなり、報告等も大きな声でできるようになってきていました。1年生のテーマは、「知る」であり、「働く生活」を通してたくさんのことを「知る」ことができたようです。

 

 2年生も、同じ6月20日(月)~7月1日(金)の2週間、初めての現場実習に取り組みました。特に慣れるまでは、緊張していつも通りにできなかった部分もあったことと思います。また、実際の現場で「働く」ことを通して、自分の課題ややりがいなど、多くのことに気付くことができたことと思います。今回の実習を振り返りながら、2年生の現場実習のテーマである「探す」のとおり、面談等を通して、自分に合う進路を探してほしいと思います。

 

 最後になりましたが、それぞれの学年で充実した取組を行えたのも、現場実習・校内実習に御協力いただいた事業所等の皆様のおかげと、感謝申し上げます。コロナ禍の中、本校生徒の現場実習を受け入れていただき、また、校内実習用の部品を提供していただき、誠にありがとうございました。今後とも、本校の教育活動に御理解と御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

文責:瀧口(教頭)