寄宿舎
サークル紹介③ 「千利休2」
暑さが少し和らいだ10月初旬、お茶サークル「千利休」が開催されました。今回は部長のO君が、「友達や先生方にお茶を召し上がってもらいたい」と企画したものです。寄宿舎だけではなく学校の先生にも呼びかけ、学年主任の先生方も参加してくれました。O君は昨年から継続してきただけあって、凛とした立ち居振る舞いでお茶を点てていました。
また、その様子を見ていた生徒が体験を希望し、O君が点て方を教える場面も見られました。このサークルが、日本の伝統文化を引き継ぐ機会になればと思います。
男子棟 点呼シリーズ2025⑥ 「求む 有言実行男!3」
学校の事や趣味など「これだけは必ずやる!」という決意を皆の前で宣言し、結果を評価してもらうという企画「求む 有言実行男!」 また、新たに有言実行男が誕生したのでご報告します。
「専門学校に合格する」と宣言していたK君が見事に合格を果たしました! K君は製菓衛生士資格を取得することができる学校で、将来はパティシエを目指すことになりました。点呼の時間に立派な合格証を堂々と披露してくれました。その顔は誇らしげで、希望に満ち溢れていました。男子ホールに祝福の大きな拍手が響き、皆でK君の合格を喜びました。
その一方で、複雑な表情を見せている生徒達がいました。それはK君以外の3年生です。自分も早く進路を決めたいと焦る気持ちや、K君をうらやむような気持ちがその顔からにじみ出ているように見えました。他の人のことを気にしても仕方がないとわかってはいても、周りが1人2人と決まっていくと見えない圧に押されるような心境になるものです。あと数か月、静かな焦燥感に包まれる日々が続くことになります。
求人をもらった生徒は入社試験に、そうでない生徒は再び実習にそれぞれ向かっていきます。希望の進路に進めることを信じて、生徒と共に応援して行こうと思います。
男子棟 点呼シリーズ2025⑤ 「求む 有言実行男!2」
学校の事や趣味など「これだけは必ずやる!」という決意を皆の前で宣言し、結果を評価してもらうという企画「求む 有言実行男!」 前々回に投稿した結果をご報告します。
①「同級生の女子と映画デートをする!」 (期日:7月19日)
→映画「鬼滅の刃」を見て、ランチを楽しんだそうです。有言実行男に認定されました。(ちなみに恋愛には発展しなかったそうです)
②「先輩の家まで自力で行く!」 (期日:8月25日まで)
→お母さんの許可が出なくて、先輩の家に行けなかったそうです。また、次回がんばろう!
③「一人で猫カフェに行く!」 (期日:8月25日まで)
→一人ではなく、友人と二人で行ったそうです。有言実行男には認定されませんでしたが、経験値は上がったと思います。
④「専門学校に合格する!」 (期日:8月9日)
→予定通りに面接試験を受けることができました。受験校のインスタに本人が面接を受けている写真が上がっていました。点呼では試験の内容を本人が熱く語ってくれたので、後輩たちも興味津々に聞き入っていました。合格発表は9月末とのことです。
⑤「生徒会選挙で当選する!」 (期日:7月15日)
→残念ながら僅差で敗れました。しかし、立候補したこと自体が本当に素晴らしいことだと思います。選挙活動や立会演説会を通して、自分が成長しているという手応えを感じたことと思います。結果に関係なく、立候補した時点で彼はすでに勝者です。
男子棟 点呼シリーズ2025④ 「何の略語?」
今の世の中、略された言葉があふれていますよね。ということで、略語をクイズにして聞いてみたので紹介します。
文中の「◎」はヒントなしで答えられたもの、「△」はヒントを聞いてわかったもの、「×」は誰もわからなかったものです。
① 「百均」(百円均一):△
意外にもノーヒントでわかる人はいませんでした。
② 「酎ハイ」(焼酎ハイボール):△
ノーヒントで分かる人がいなくて安心しました。
③ 「インライ」(インスタライブ):◎
速攻で答えが出ました。私は知らなかった。
④ 「UV」(ウルトラバイオレット):×
これも、全く知りませんでした(^^;
⑤ 「韓国」(大韓民国):◎
さすが、ひのくに生!
⑥ 「ポケモン」(ポケットモンスター):◎
サービス問題でしたが、「ポケモンGO!」と答えた人がいて、大
いに沸きました。
⑦ 「電車」(電動客車):×
力を入れて図解説明しましたが、薄い反応でした。
⑧ 「アニメ」(アニメーション):◎
ラテン語で「霊魂」を指す「アニマ」が語源。命のない静止画に、
命を吹き込むという意味だそうです。
⑨ 「行ってきます」(行って必ずもどってきます):△
昔(江戸時代)は一歩家を出ると様々なリスクがあり、無事に戻る
ことが当たり前ではなかったそうです。見送ってくれる人に対して、
「必ずもどってくるから、安心して」というメッセージが込められた
言葉が「行ってきます」なのです。美しい日本語ですね。
⑩ 「行ってらっしゃい」(行って必ずもどってきてください):◎
⑨の「行ってきます」を受けての問いでしたが、クリーニング科の
生徒がすぐに答えてくれました。私が伝えたかったことを理解してく
れて、うれしかったです。
「日頃のあいさつも、その語源を知ることで心のこもった気持ちの良いものになるね」と話して点呼を終えました。
男子棟 点呼シリーズ2025③ 「求む 有言実行男!」
学校や日常生活で「これだけは必ずやる!」という決意を皆の前で宣言し、結果を評価する企画「求む 有言実行男!」 この企画も3年目になりました。1年生にも宣言者が出たので、紹介したいと思います。
①「同級生の女子と映画デートをする!」 (期日:7月19日)
日時まで決めて宣言してくれました。うまくいくと良いですね。青春です。
②「先輩の家まで自力で行く!」 (期日:8月25日まで)
夏休みに、少々距離のある所に住んでいる先輩に会いに行きたいとのことです。人のつながりがSNSで済まされる時代に、誰かに会うためだけに行動するところに純粋さを感じます。
③「一人で猫カフェに行く!」 (期日:8月25日まで)
宣言者は特に猫が好きなわけではないそうですが、経験値を上げるために宣言したそうです。行く予定にしているカフェを見に行きましたが、ガラス張りの店で周りから丸見えです。一人で入るには勇気が必要だと感じました。頑張ってほしい。
④「専門学校に合格する!」 (期日:8月9日)
これはまさに真剣勝負です。何も説明することはありません。合格を祈っています。
⑤「生徒会選挙で当選する!」 (期日:7月15日)
副会長に立候補した生徒が宣言しました。どちらかというと控えめな生徒なので、自分を変えようと立候補したのかもしれません。対立候補は1人で、まさに真っ向勝負です。当選できると良いですね。
「勝利者効果」という言葉があります。これは、「敗北から学ぶ」の真逆で「小さな勝利の積み重ねが大きな勝利を呼び込む」という考え方です。ここでいう勝利とは何も大それたことではありません。例えば、「毎朝7時に起きる」「1カ月に1冊の本を読む」など目標を設定し、達成できれば勝利なのです。そして、勝利した人は次の目標に対しても勝利する確率が高くなるというわけです。
「求む 有言実行男!」は勝利者効果を狙っての企画です。越えられそうな壁を自ら設定し、一つ一つ乗り越えて行くことで、成功体験を増やし、自尊感情を高めたいと思っています。
サークル紹介② 「千利休」
昨年度から継続で取り組んでいる、お茶サークル「千利休」。今回は部長のO君が、友達や先生にお点前を披露してくれました。1年間続けてきただけあって、凛とした立ち居振る舞いでお茶を点てる姿が印象的でした。
出席された方からは、「おいしい」「とてもまろやかでした」と賛辞をいただいていました。O君は、「お客様の反応はいつも気になります。喜んでいただけたのならとてもうれしいです。」と話してくれました。
また、「僕がお茶に興味を持つようになったのは、小学生の時です。テレビで茶会の様子が流れていたのですが、お茶を点てられる方の姿がとてもかっこ良くて、いつか僕もやってみたいと思っていました。寄宿舎で体験できて本当にありがたいです。」とも語ってくれました。今後も精進し、おいしいお茶と和やかな雰囲気を作ってくれることを期待しています。
サークル紹介① 「写真サークル」
寄宿舎では余暇時間の活用として、サークル活動を行っています。今年度は文化系・運動系・趣味系とバランスよく設定し、生徒の希望に応じて、手話・調理・ゴルフなどに取り組んでいます。
今回は、「写真サークル」の紹介です。寄宿舎の裏庭で運動系の生徒がよくゴルフをしているのですが、その楽しんでいる様子をカメラに収めました。緑の木々をバックに、ボールの行方を追っている表情を実にうまくとらえています。地面から見上げるように撮ったことで奥行きも感じさせる1枚となりました。ちなみに、撮影したのは2年生の女子です。
※カメラはミラーレス、ゴルフボールは練習用のスポンジボールを使用。
男子棟 点呼シリーズ2025②
「FSDって知っていますか?」
FSDとは、「完全自動運転」のことです。自動運転には、5つのレベルがあるそうですが、アメリカとカナダではT社のレベル3の電気自動車が普通に走っているとのことです。レベル3とは、運転の主体が人間ではなくシステムである車を指すそうです。いったいどんな車なのかと検索したところ、日本人が投稿している動画を見つけました。その動画は、車を運転したことがある人なら、きっと誰もが驚くような内容でした。アメリカで撮影されたものですが、ヒューストン~オースティン間(250km)を人間がほとんど操作することなく安全に走り切ったのです。非常に交通量の多い駐車場で2回だけ人の手が入りましたが、それ以外は完全自動運転でした。信号のない交差点の右折も、高速道路での車線変更も実にスムーズで、360度見渡せるカメラで周囲を確認しAIが最適な走行を実現してくれるのです。
映画で見たことのある未来の交通網が、現実のものとなる日も近いと感じました。と同時に、今あるものが消えていくのだろうとも思いました。
と、言うことで生徒に動画を見せ、「FSDが普及すると、なくなるもの」を生徒に予想してもらったので、いくつか紹介します。
「あおり運転」
世相をよく反映した答えですね。確かにあおりたくてもできないでしょう。
「交通事故」
人間よりAIの方が状況判断は正確かもしれません。
「自動車学校」「免許」
運転という行為そのものが不要になるかもしれません。そうなると、運転免許も免許取得のための学校もなくなるかもしれません。
「バス」
時間に縛られて走るバスを利用するより、自由に移動ができるFSDを選ぶ人は増えるかもしれません。
「ヤンキー」
この答えは、まったく予想ができませんでした。
色々な予想をしてくれましたが、次の答えが私の中のベストアンサーです。
「運転するよろこび」
しびれました。車好きにはたまらない答えです。運転したことがないはずなのに、なぜこの境地にたどり着けるのか?
いつの日か、彼の助手席で語り合いたいと思いました。
男子棟 点呼シリーズ2025①
4月に新入生を迎え、在校生は一つずつ学年が上がりました。早速、上級生としての自覚を垣間見る出来事が2つあったので、点呼で紹介しました。
一つ目は阿蘇から来ているO君のことです。
寄宿舎生は毎週土日を自宅で過ごし、日曜日の午後から寄宿舎にもどってきます。たいていの生徒は単独で寄宿舎に戻ってくるのですが、O君は自力で帰舎することができず、昨年度は保護者に送ってもらっていました。何度も単独で帰舎するように言ってきたのですが、なかなか実行に移すことができないでいました。ところが、今年度に入り最初の帰舎日にいきなり自力で戻ってきたのです。
O君は経験のない事には、なかなかチャレンジしようとはしない生徒です。まったく練習することなく、なぜ単独帰舎ができたのか?本人に聞いてみると、「まあ、2年生になったし、このままではヤバイと思って(笑)」と答えてくれました。私が説得しても全く動こうとしなかったO君が、いとも簡単に自分の行動を変えたのは、上級生になったという自覚がなせる業だったのです。とても素晴らしいことだと思ったし、人というのは、自分自身が本気で変えようと思えば、行動は変えられるものだということを改めて思い知らされました。
二つ目は、荒尾から来ているU君のことです。
寄宿舎では食事の配膳は生徒が行います。通常は15分程度で終わる配膳ですが、1年生が不慣れなこともあり、いつもより多くの時間がかかっていました。そのため、食事開始の時間が遅れ気味になることがありました。その状況を見ていた2年生のU君が「配膳に時間がかかるので、配膳開始時間を5分早めてもいいですか?」と相談に来たのです。私は、自主的にそういう提案をしてきたことがとてもうれしくて、一も二もなくOKを出しました。おかげで、次の食事は時間通りに始めることができました。
私はこのことを次のように紹介しました。「 本当の賢さというのは、こういう行動をとれることです。つまり、①状況を客観的に把握し、②解決法を考え、③実際に行動に移せることが、社会を力強く歩むための知恵となるのです。世の中の大抵の事には正解はありません。あるのは自分の判断と行動だけです。U君は今の配膳の状況が良くないことに気付き、自分なりの対策法を考え私に提案するという行動を取ることができました。実に素晴らしい。」
この二人の行動を振り返ると、寄宿舎や学校での学びが主体性を育んでくれたものと感じました。日頃の淡々と繰り返される営みの中で、生徒は様々なことを感じたり考えたりしているのだなと思います。改めてひのくに生の力を確認する出来事となりました。
熊本県教育情報システム登録機関
管理責任者 校長 荒木 博之
運用担当者 教務部
学校情報化優良校認定期間
2025年4月1日~2028年3月31日
熊本県立ひのくに高等支援学校
〒861ー1101
熊本県合志市合生4360-7
TEL :096-249-1001
FAX: 096-249-1102
mail:hinokuni-s@pref.kumamoto.lg.jp
次回の販売会は、
2026年2月14日(土)愛生祭!!
ポスター現在作成中