2017年3月の記事一覧
震災からの学び。デザインの視点から
美術Ⅰ振り返りの中で、震災について考える項目をつくりました。どんなアイテム、デザインがあるとよかったかという質問で「荷物を運ぶカート」、「トイレをきれいに使うアイコン」「水を運ぶときに使いやすい取っ手」「グルメテーブルかけ」「体育館や車の中で使える寝具」などが出ました。
そこで、今回用意しました課題は新聞紙の靴です。「簡単、温かい、どこにでもある、退屈しのぎになる、なんとなく笑える」の手探りですが可能性を感じる課題です。
震災時、トイレが泥で汚れてスリッパが欲しいなどの要求があったとき、これ使えたのでは?と思っていました。
30分くらいの制作でした。時間をかけるとハイヒールとか作れます。
時間の関係で、全てのクラスでできませんでしたが、楽しい課題でした。
みんなでテーブルを囲み手仕事をするのは、心の安定にとてもいいですね。
そこで、今回用意しました課題は新聞紙の靴です。「簡単、温かい、どこにでもある、退屈しのぎになる、なんとなく笑える」の手探りですが可能性を感じる課題です。
震災時、トイレが泥で汚れてスリッパが欲しいなどの要求があったとき、これ使えたのでは?と思っていました。
30分くらいの制作でした。時間をかけるとハイヒールとか作れます。
時間の関係で、全てのクラスでできませんでしたが、楽しい課題でした。
みんなでテーブルを囲み手仕事をするのは、心の安定にとてもいいですね。
現代アートとは?
これだけだと???かもしれません。
この人どこかで見たことある?
・・・なるほどね。
上三つは、全部レオナルド・ダ・ヴィンチの作品に落書きしたり、コラージュしたものです。
名画の模写のあとは、現代アートについて少し勉強しました。
現代アートの歴史を振り返るといくつかのキーワードに出合います。
今の高校生にしっくりくるのは、マルセル・デュシャンのレディ・メイドの作品とアンディ・ウォーホールをはじめとするポップアートのアーティストたち。
授業では丁寧に制作すること、思いを込めることを指導しますが、そのことを根底から否定する既製品を利用したアートやマリリン・モンローなど既存のイメージを複製し大量に発信する作品などがあることを学び、美術という「制度」や「表現」「存在」「主体」とは何か考えるきっかけになればと思いました。現代アートと現代思想を関連付けて探究すると、かなり面白いテーマになると思いました。
美術の概念をひっくり返す行為そのものが美術となる、現代アートをこのように切り取ることができないでしょうか。
作品は終業式まで売店前に展示しています。
美術Ⅰ 名画の模写完成
模写が完成し、お持ち帰りいただいている今日この頃です。絵ができましたら、マスキングテープで養生し、額縁を描きます。フレームが決まると中の絵もぐっと見栄えがします。
カラフルなフレームも魅力的です。
フェルメールを描いた作品はたくさんありました。白だと洗練された印象、茶色だと重厚な印象になりました。模様を入れるとより本格的な感じです。
木工用ボンドで立体的に装飾しました。
みんな集中して制作しました。一年の振り返りの感想で、「技術が向上した」「陰影を意識するようになった」「色を塗るのが嫌でなくなった」「制作された背景に興味を持つようになった」など、うれしい言葉がたくさんありました。模写の効果だと思います。
みんなから教わることも多くありました。ありがとうございます。
美術Ⅰ「名画の模写」
1年普通科美術選択学年末の課題は名画の模写でした。
その制作過程を紹介します。
①名画を選び、黒いボードにトレースする。
②白絵の具で明るい部分を描写する。
③下地のモノクロの絵を活かすように、色を入れる。
④仕上げは不透明色を思い切ってのせる。
もう一つの指令は、顔のパーツを自分のと入れ替えること。ここまでたどり着けなかった人もいますが、よくかけているのに印象が違う作品があったら、それはこのことです。現代美術科森村泰昌さんのライフワークからヒントを得ています。
図書館にも著書がありますのでご覧下さい。