第二走、教頭の石田です。

 この仕事をしていてよかったと思うことの一つに、生徒の成長の瞬間に立ち会えることがある。学校では多様な活動が行われており、それぞれの場面で生徒は様々な表情を見せる。私が一番好きな表情は、集中した場面における「凛」とした表情である。先日、高校総文・総体が行われた。出場した全ての生徒が、部活動の集大成として様々な思いを胸に奮闘した。普段はひょうきんでお調子者の面を見せている生徒が、ステージに立つ直前、口元を引き締め真剣な顔を見せた。また、いつもは少し自信なさそうな反応を見せる生徒が、競技のスタート直前に立ち止り、大きく3回深呼吸をして目をつぶり、しばらくしてカッと目を大きくあけた。それぞれ「いい顔」をしていた。イメージと覚悟が決まった瞬間だ。「完璧なパフォーマンスを行う」、「自分の限界を超える」、目標は様々であろうが、いずれも挑戦している瞬間の表情であり、成長の場面である。今後も学校では多くの活動の場面を演出し、生徒のいろいろな表情を引き出したいと考えている。
 次は、地歴・公民科の髙島先生にバトンを渡します。