福祉科日誌

給食・食事 体験から学ぶ食事介助


 今週の1年福祉科の生活支援技術(1年生の場合は主に学校内にある介護実習室で演習をしながら、介護技術を習得する授業)
の授業では、「食事介助」にチャレンジしました。
 前回の授業までに、食事の目的や、食物をからだの中に摂り込むしくみを学んだので今日はその知識を生かし、実際に食事を
しながらどのような介助が利用者の方にとってふさわしいのか学習しました。
 最初に、自分の食べたいメニューを各班で話し合い、次に高齢者にふさわしいメニューを考え、その違いについて考えてみました。
 自分達が食べたい食事はすぐに決定しましたが・・・高齢者の方のメニューを選ぶには少し時間がかかりました。
        
【メニューを選んでいます】 【 私が食べたいメニュー】  【 高齢者専用メニュー】
 というのも・・・「このメニューを食べていただくのはどのような状態にある高齢者ですか?」
ある生徒のナイス質問!今から、介護をする利用者の方の健康状態や好きなものを知りたいという気持ちから生まれた質問でした。
さすが16日間の実習を乗り越えた1年生だな!成長を感じました。
 メニューが決定したら、実際に食べてみます。本日設定した利用者像は、「食物を噛んだり、飲み込んだりすることが難しく、
体調が悪いため、ベッド上で食事をしたいと訴えのある方」としました。
 そのため、演習ではベッド上に横になっておられる利用者の方に食事介助を行いました。演習で口にするのはプリンです。
「みんなプリンが食べれる!」と嬉しさですこし落ち着かない様子でしたが、実際ベッド上で食事をしてみると・・・「う~食べにくい」
「なんか胸につかえているような感じがする・・・」という感想が!その感想から、もっと安楽に食べていただける体位や、姿勢など
介助について学習を進めました。

  
【食べ易いように少し頭を上げ、手を拭き、メニューの説明をします】
  
【準備が整ったら、食事開始】

【一人は利用者役、もう一人は介助者役、もう一人はチェックマン!
 3人一組になることでどのような介護がふさわしいのかを考えることができます】

 今から、たくさん練習して2年生の実習では、利用者の方に食事を全部食べていただけるように介護技術を習得したいと思います。