校長室より

SSH 4年目を終えて

本校では、SSHの取組の一環として、生徒が自らテーマを設定し、探究活動に取り組んでいます。そのテーマ一覧を見ると、「消波ブロックと波の干渉」、「ヒオウギガイの可能性」、「天草のための潮流発電」、「天草のアオサを使った石けん」、「ばんかんで天草救ったろ」など、天草をフィールドとしたテーマが並んでいます。
学校設定科目の開発などカリキュラムを編成し、地域に根差し、地域を愛する心を養いたいと考えている本校にとって、地域貢献をテーマとして探究する生徒の存在は頼もしいところです。
また、実社会を意識し、テーマの選定、仮説の設定、研究方法の立案と実行、データ分析、考察、発表などといった一連の探究活動は生徒の資質能力の育成にも効果が大きいと考えています。答えのない問題に対して、よりよいものを導き出そうとする探究活動は、これから加速度的に変化し、複雑で予測困難な社会をよりよく生き抜く力の育成につながると考えます。まさに生きて働く力の育成です。普通科高校におけるキャリア教育であると考えます。
来年度は、SSH指定5年間の最終年度となります。生徒の更なる資質能力の向上につながる総まとめの年度としたいと考えています。