テレワークとテレラーニング ~ 臨時休校の日々

   4月17日(金)は1年生の登校日でした。例年なら体育館で上級生が様々なパフォーマンスを演じる部活動紹介ですが、今年は各部が動画や画像を作り、この日に各教室のスクリーンを使って行われました。そして、今週、21日(火)が2年生、翌22日(水)が3年生の登校日でした。学校の主役の生徒たちが登校し、談笑する声が響き合い、校内は活気づきます。しかし、再び23日(木)から生徒のいない学校に戻るのです。

 学年別登校を無事に実施できた御船高校では、23日(木)から職員の在宅勤務(テレワーク)を本格的に行います。本校の常勤職員69人の内、8割が在宅勤務に入る予定です。一方、管理職と事務部は全員、進路室や奨学金係は交代で出勤します。生徒及び保護者の皆さんからの連絡に即時に対応できるシフトを整えていますのでご安心ください。個別には「船高安心メール」、全体では御船高校ホームページで随時、大切なお知らせを発信し続けます。

 また、生徒の皆さんのテレラーニング(遠隔学習)の充実に努めます。登校日でそれぞれの学習課題を提示したことに加え、インターネットを利用したウェブ教材の手作りが進んでいます。1年生芸術コース書道専攻の生徒向けに、書道の古閑教諭自ら臨書する動画、さらには、ALT(外国語指導助手)のマシュー先生出演の自己紹介(English Self-Introduction)及びリスニングテストの動画などユニークな教材が本校ホームページに載っています。これまで全日制高校ではこのようなコンピュータを活用した遠隔授業の取り組みは行われていませんでした。しかし、未曽有の事態に対し、生徒の学習支援を第一に考え、私たちは柔軟に変わる必要があります。お互いの信頼関係を基礎に、インターネットを通じての遠隔教育の可能性も広がっていくものと思います。

 今、生徒の皆さんは時間が豊穣にあります。前にも言及しましたが、読書は違う世界にあなたを連れて行ってくれます。自宅中心の生活の中でも新しい発見や知的興奮と出会えると思います。長い「待つ時間」を、自ら主体的に学びに挑戦する機会に変化させてほしいと期待します。私たちの手作りウェブ教材がその一助になればと願っています。 

* テレ(tele)は英語の接頭辞で「遠い」という意味です。従って、Telephone(電話)は音を遠くに届けるもの、Television(テレビ)は映像を遠くに届けるものです。Telework(テレワーク)も英語ですが、実際にはあまり使われず、在宅勤務は「work from home」と表現するのが一般的だそうです。

登校する3年生