教師も学ぶ夏です ~ 夏休み便り
朝、校長室の窓を開けると蝉時雨(せみしぐれ)に包まれます。空を見上げると入道雲が浮かんでいます。日中の最高気温は35度前後まで上昇し、グラウンドに立てばじりじりと熱気が足下から湧いてくる感じです。今や小・中・高校の教室にはエアコンが完備され、夏でも涼しい環境で学習できるのですが、やはり盛夏を迎えてみると夏休みは必要だなあと実感します。7月31日をもって夏季の課外学習の期間が終わり、8月に入ると校内の生徒の姿は減りました。
夏季休業も十日ほど過ぎました。毎日のように御船高校生の活躍のニュースが飛び込んできています。3年生の樋口君はプロサッカークラブ「ロアッソ熊本」のトップチームへの昇格が決まり、新聞報道されました。樋口君は学校の部活動ではなく、小、中、高校と「ロアッソ熊本」のクラブチームに所属し活動してきたのです。そしてついにサッカー界最高峰のJリーグ(現在「ロアッソ熊本」はJ3リーグ)の選手となる夢が見えてきたのです。また、7月30日(火)には、熊本県吹奏楽コンクール高校小編成部門で御船高校吹奏楽部(15人)が南九州大会出場を決めました。2年ぶりの県代表となり、翌日、喜びの表情で部員の皆さんが校長室に報告に来てくれました。
生徒の皆さんはどのように夏休みを過ごしていますか?夏休みはスポーツや文化活動など自ら好きなことに熱中できます。何かに熱中することは、自己肯定につながると私は思います。一人ひとりが学期中にはできないことに熱中して欲しいと願っています。令和元年、2019年の夏は二度と来ないのです。
さて、夏季休業中ですが、御船高校の先生たちも頑張っていますよ。2、3年生の担任は生徒、保護者の方との三者面談、そして3年生は就職や推薦入試の準備指導、1年生の担任は家庭訪問に回っています。そして、それぞれの専門教科の研修会に参加し、自らの授業力や指導力の向上に励んでいます。それに加え、今年の夏は全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の「南部九州総体2019」(熊本・宮崎・鹿児島・沖縄)が開かれています。熊本県でも7競技が開催されており、バドミントン競技(八代市)には本校から林田先生と松本先生、剣道競技(熊本市)には蔵土先生と高宮先生が出向かれ、大会運営に関わっておられます。
教師は自分よりも「大きな者」を育てていかなければなりません。自分並みでは次代につながりません。従って、自分自身を向上させるために研修(研究と修養)が求められるのです。生徒の皆さんと職員で競い合い高め合えば、御船高校はさらに活気ある学校になるでしょう。今から2学期が楽しみです。
7月26日(金)の「中学生体験入学」での本校職員の模擬授業風景