徒然雑記帖

総アクセス数 900000 → 煩悩を内包する数字?

昨日の始業式、在籍する544人の生徒全員が揃って始業式を執り行うことができればいいな・・・と願いつつ、1週間ほど前から一部の部活動の中で出てきたインフルエンザの広がり具合を心配していました。結局、8人が発熱や体調不良で欠席だったと教務主任から報告を受けました。3学期の第1日目に登校できずに残念だったかもしれませんが、早く平癒するようお祈りします。

さて、00000とは、本日1月10日9時57分現在の本校のHPの総アクセス件数です。

いよいよ0万台に到達しました。現在1日平均1,200件ほどのアクセスをいただいていますので、4月3日前後に予想される100万の大台に乗るまでの3ヶ月ほど「*****」の数字が続くことになります。


  ところで、生徒の皆さん、この
0万という数字を見て、何か感じるところはありませんか?私はこういう綺麗な数字を見ると、無性に素因数分解をしてみたくなります。


        9
0000025×32×55

 

従ってその約数は、1, 2, 3, 4, 5, 6, 8, 9, 10, 12, 15, 16, 18, 20, 24, 25, 30, 32, 36, 40, 45, 48, 50, 60, 72, 75, 80, 90, 96, 100, 120, 125, 144, 150, 160, 180, 200, 225, 240, 250, ・・・(途中略)・・・, 30000, 36000, 37500, 45000, 50000, 56250, 60000, 75000, 90000, 100000, 112500, 150000, 180000, 225000, 300000, 450000, 900000 

の108個です。


  それぞれの約数を眺めてみると「当然ありえるよね」という数字ばかりなのですが、約数の個数108に「
」との関連で背筋が寒くなる思いがしました。

「ひょっとして約数108個って初めてじゃない?」と気になり、早速過去の記事を引っ張り出し、これまでこのサイトで扱った数について約数の個数を確認しました。

555555→ 54個(H29.4.3)、 60000084個(H29.5.20

666666→ 96個(H29.7.10)、70000072個(H29.8.2

777777→ 48個(H29.10.4)、80000054個(H29.10.22

888888128個(H30.1.2

やはり、初めてでした。

108とは除夜の鐘で衝く回数で、人が持つ煩悩の数1とされています。

また、数字のと同音で、死を連想させる4と同様、不吉であるということで漢字文化圏では忌数(いみすう)とされています。各種施設の靴箱の番は、人気がないのかいつも空いていたり、コインロッカーや病院では4番や4号室が欠番になっていたりするのは、皆さん方も日頃から気付いているはずです。

ということで、「に満ちた0万という数字は108個の煩悩を内包する数字では?」というとんでもないことを考えてしまったわけです。

早々、「煩悩」とは何か、なぜ108個あるとされるのか・・・、調べてみました。分かりやすくいうと、「煩悩」とは「嫉妬」や「強欲」みたいなもので、それに囚(とら)われると自分がしむことになるということのようです。でも、なぜ108個なのか、仏教の奥義に関係することで今一つ分かりませんでした。凡人は高尚なことに興味を持たないほうがいいということかもしれません。


  気を取り直して、いつものように数字の並びをそのままにして、加減乗除等の記号を入れて今日にちなんだ式を作ってみます。本日1月10日は110番の適切な利用を啓発する「110番の日」
2なんだそうです。そのことに思いを致しながら110になる式を作ってみることにします。


          9!!!!!!!×(0!+0!+0!)!+0!+0!=110

暫く考えて末、仰々しい式ができあがりました。

【注】 中学生の皆さんへ。”!”は「階乗」または「ファクトリアル」と読みます。例えば5!なら、5×4×3×2×1を計算して120になります。そして、0!=1は定義(決めごと)です。”!”が2つ以上つく「多重階乗」については、高校の学習範囲も超えてしまいます。しかし、そんなに難しくはないので、興味ある方は10月22日の記事「祝 総アクセス数800000件達成」をご覧ください。校長室>徒然雑記帖から入ることができます。

ちなみに9!!!!!!!は6つ飛ばしの階乗ですから、9×2で18になります。


最後に、9を話題にした楽しい計算です。

これは私が中学2年の時に気付いた式です。当時、お年玉で初めてシャープの電卓3(蛍光管式)を買いました。楽しくて1日中色々な計算をしているうちにこのことに気付きました。


      1
÷90.111・・・

12÷990.121212・・・

123÷9990.123123123・・・

1234÷99990.123412341234・・・

12345÷999990.123451234512345・・・

123456÷9999990.123456123456123456・・・

さて、このパターンはどこまで続くでしょう?

ちなみに、123456789÷999999999の次は?

手元の電卓で確かめてください。といっても表示可能桁数の関係で無理かもしれません・・・。9(苦)が一杯で滅入るかもしれませんが、なぜこんなことになるのか秘密に迫ってみるのも一興です。

このような循環小数(repeating decimal)を分数に変換する方法を高校の数学で学んで「なぁ~んだ」と思ったのですが、被除数(割られる数)と同じ桁数の9の連続数で割るとこういう現象が起こることに気付いた時の驚きを今でも懐かしく思い出します。

【校長】


1  煩悩の内容について、次のような説明を読んだことがあります。

まず、般若心経にも出てくるように、人間には迷いを起こさせる6根と呼ばれる感覚がある。すなわち眼・耳・鼻・舌・身・意。これがそのまま6つの煩悩になる。さらにその6つの煩悩にそれぞれ「好(気持ちがよい)」「悪(不快)」「平(どちらでもない)」の3つの状態がある。6×318で、この18の煩悩にさらに「浄(綺麗)」と「不浄(汚い)」という状態が加わる。18×236さらに36の煩悩に「過去」「現在」「未来」の3つの時間の状態がある36×3108これで煩悩108個、ということらしい。分かったような、分からないような??

その他、お釈迦様が説く「四苦八苦」という言葉から、四苦(4×936)と八苦(8×972)を足して108の煩悩があるという説、1年における月の数(12)と二十四節気(24)と七十二候(72)を足した数という説、色々あるようです。

さらには、そもそも108の数そのものに深い意味はないということでしょうか、次のような説もあるようです。昔から日本では「たくさんの」という意味で8を使っていました。例えば、八百万神(やおろずのかみ)も実際に八百万の神様がいるわけではなく、それくらい無限にいるという意味です。このことから、煩悩の数が108といわれるのも、本当に108個あるわけではなく、たくさんの数という意味で実際、除夜の鐘を200回近く衝くお寺もあるそうです。

ところで、源氏物語は全部で54のストーリーからなることは国語で習ったとおりです。愛執ゆえの嫉妬こそ煩悩の源であることを描き尽くしたこの物語が、108の丁度半分の54帖で終わっていることに何かしら意図的なものを感じます。そういえば、私の持っている数珠(じゅず)は54玉です。


2 全国の警察で110番の適切な利用を呼びかけるキャンペーンが行われているようです。朝からのテレビで「携帯なくしたから一緒に探して」とか「ファミレスの店員さんが帽子をかぶってなく不潔だから注意して」など、不適切な通報や無言電話などのいたずらが全部で4割近くもあると耳にし、とても驚きました。


3 当時、こんな楽しいCMがテレビでよく流れていました。

「とかくこの世は計算さ 数と数とのからみあい、足してもダメなら引いてミニかけてもダメなら割ってミニ、こたぁーえいっぱぁつう! カシオミニ♪」