徒然雑記帖

What is your belief?

 

 1月最後の週が始まりました。3年生は今日が最後の授業日、そして明日から学年末考査です。3年間の集大成の試験になります。全力で取り組んでください。

 ところで、先週の週末、特に26日(土)は、時折雪が舞う大変寒い一日でした。生徒の皆さんはどのようにお過ごしでしたか?

 私は当日、九州ルーテル学院大学で開催された「英語スキットコンテスト」の応援に行きました。今回で3回目になるこのコンテスト、県内の公立、私立高校から合計46チームが出場し、本校からもA、B2チームが参加しました。

 スキット(skit)とは、「寸劇」を意味します。参加者2〜3人で構成する1チームが英語の台詞による寸劇(3分以内)を行い、内容・演技・英語による3つの基準で得点を競う方式で実施されました。

 

 今回のテーマは、"belief"(信念)です。「あなたの『信念』は何ですか?」と、いきなりマイクを突きつけられたら多くの人がたじろぐと思います。心の軸とも言える「信念」、これを3分以内でどうコミカルにまとめるか、演技力や英語力の前に劇の構想力が問われます。

 

 Aチーム(星原夢杜【1MB】君・平川皇樹【1MB】君・玉村慶太【2MA】君)は、"The world of AIs and human beings"のタイトルで、AI(人工知能)と人間がものづくりの大会で勝負します。その結果はいかに?

 Bチーム(中島洸志【1AT】君・畑早和【1AT】君・段村冷美【2AT】さん)が演じたのは、宮大工を目指し日々技術の修練に励む高校生が、前が見えない壁にぶつかっているという設定です。そこに通りかかった同級生が・・・・。タイトルは、"Where there is a will, there is a way"(「意志あるところに道あり」の意味)で、ある意味"belief"の言い換えと言っていいかもしれません。

 それぞれ、生徒たちが頭をひねって考えたシナリオと聞きました。一月ほど前、シナリオを読ませてもらったときから、「実に工業高校生らしい着想で面白い!」と、ずっと期待していました。

 

 本番はミスなく、練習してきた最善の演技を多くの観衆と審査員の前で披露することができました。周りの先生方からの感想も好評なようで、ワクワクして結果を聞きましたが、残念ながら2チームともに決勝コンテスト進出は叶いませんでした。会場を後にしようとしたとき、「非常にメッセージ性のある、いいスキットだと思った。そのことを是非お伝えしたかった」と、わざわざ言いに駆けつけてくださる他校の先生もいて、嬉しく受け止めたところです。

 

 次回大会での決勝コンテスト出場と上位入賞を目指して、また新たな取組みが始まることでしょう。他の球磨工生にとっても良い刺激となること間違いありません。私、残念なことに英語がよく聞き取れず半分も理解できませんでしたが、表情豊かにプレゼンテーションをする高校生たちに圧倒される半日になりました。

 英語科の先生方には毎日遅くまで御指導いただきました。大変お世話になりました。また、保護者の皆様には応援ありがとうございました。

 

                                       【校長】