徒然雑記帖

自分はなぜ選ばれたんだろう・・・

 

 いよいよ授業がある週としては今年度最後の週になりました。色々な意味で有終の美を飾るとともに、教室をピカピカにして後輩に渡せるよう5S(特に「清掃」)に力を入れてほしいと思います。

 

 話は変わりますが、司書の坂口先生が、この3月末日をもって廃校になる多良木高校の図書館から75冊の本を貰って来られました。図書館だより第9号(2月27日発行)に「保管転換一覧」として紹介されているとおりです。管理上必要と認められる物品や資料を他の機関に移したり、管理区分を換えたりすることを行政では「保管転換」という難しい言葉を使いますが、その作業をされたわけです。

 廃校になる学校に残された図書は、引き取り手がなければ廃棄処分にされるわけですから、選ばれた本たちは本校の図書館で再び日の目を見ることになりきっと喜んでいることでしょう。


 私も早々にその図書が集められたコーナを見に行き、どのような観点から選書をされたのか説明を受けました。背表紙を眺めていたら、本たちのつぶやきが聞こえてきそうでした。「自分はなぜ選ばれたんだろう・・・?」と。

 そんなことを考えていたら、私自身も最近、終活とか断捨離とか称して一気に本を捨てることがあるわけですが、どうしても捨てきれない本が本棚に残ることがあり、その本たちの気持ちと通じるところがあるのでは・・・?とか思えてきました。

 

 多良木高校図書館にあったどのような本に光が当たり、息を吹き返したのか、どうして自分は選ばれたんだろうと思っているのか、それらの答えを想像しながら本の筆者と言葉を交わしてみるのも「小さな幸せ」かもしれません。図書館に足を運んでみませんか。 

 なお、本だけでなく家庭科で使う調理道具やアイロン台、皆さん方の机・椅子、視聴覚室用の長机、野球部用の防球ネット等も貰ってきてあることを申し添えます。            

【校長】