2022年10月の記事一覧

おすすめのDVD紹介 ~全知P連DVDセミナーの貸し出しをします!~

 私から、全知P連(全国特別支援学校知的障害教育校PTA連合会)DVDの紹介をさせていただきます。

テーマは、「子どもの行動の受け止め方(大人の心構え編)(約48分)」「子どものつまずきの背景理解(約42分)」の2本で、講師は、「特別支援教育のエキスパート」川上康則先生です。

「複製禁止」となっていますので、実際のパワーポイントの画面等の掲載ができないため、DVDの主な内容のみを紹介します。

 

 「子どもの行動の受け止め方(大人の心構え編)」では、主に「関わりの糸口を見出すときのポイント」「関わりのコツ」「子どもが不穏・興奮した場面での対応方法」などの内容でした。

 私が特に印象に残ったのは、「安心感のある手のつなぎ方」「子どもが興奮したときの子どもも大人も傷つかない対応」についてでした。とても具体的に、文章とイラストで示してありました。

 

 「子どものつまずきの背景理解」では、子どものつまずきへの支援のポイントや感覚過敏(鈍麻)による行動(反応)特徴とその対応についてのお話がありました。動画の中には、「心理的疑似体験」の紹介もありました。

行動(反応)の特徴についての説明が、とても具体的でした。また、子どもへのふれ方や歯磨きの苦手な子どもへの磨き方などの紹介もありました。

 

 もっとお伝えしたい内容は山ほどあります。私のおすすめのDVDです。

 本校の保護者の皆様(先生方も)に、貸し出しを行います。

 希望される方は、ぜひ担任または学部主事、担当の瀧口までお声かけください。

文責:瀧口(教頭)

【地域行事】 「抜穂祭」

 10月16日(日)に鹿本町で新嘗祭の一環である抜穂祭がありました。6月に行われた御田植祭同様、本校からも中学部生徒2人、高等部生徒2人が田男として参加しました。生徒達は緊張した面持ちで鎌を使って稲を刈り取っていました。台風にも負けず、見事に実った稲穂の立派なこと!本校の校章にも稲穂があしらわれており、本校の子どもたちもこの稲穂のように育てていきたいと思いました。

 献穀田栽培者で本校学校評議員でもある星子様や来賓の方々の御挨拶の中で、本校が地域にできた喜び等を語ってくださる場面がありました。地域に愛され誇りある稲田小学校の跡地にできた意味をかみしめ、「この子らを世の光に」できるよう、今後も地域の方と共に生きる学校を目指した教育活動を進めたいと思います。

 最後になりますが、本校の教育理念を理解し、地域の一員として、このような貴重な経験ができるよう、本校に呼びかけていただいた関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。

文責 教頭(荒木)

 

招魂祭

 10月8日(土)に鹿本町来民で「かもと招魂祭」が3年ぶりに開催されました。(本来は8月15日に行われる予定だったのですが、新型コロナ感染症が拡大したため、この時期に延期されました。)

夏休み前に保護者様や子どもたちに折っていただいた紙花を職員で組み立てて、3基の「七夕飾り(ぼんぼり)」を仕上げました。みんなで協力して作り上げた「七夕飾り(ぼんぼり)」が風にそよぐ姿の見事なこと!地域の保育園等諸団体で作られた色とりどりの「七夕飾り(ぼんぼり)」。道行く人々の目を楽しませていました。

 100年以上の歴史を持つ「かもと招魂祭」。次年度は、保護者の方々と歓談しながら「七夕飾り(ぼんぼり)」を作り、花を添えられたらと思います。

 

 連絡帳には「かもと招魂祭」に出かけ、ヨーヨー釣りをしたり、ポテトを食べたりと久々の祭りを楽しんだ様子が綴られていました。

 いつも住んでいる町に出店が立ち並んでいく様・・・

 出店から漂うやきそばやわたがしのおいしそうな香り・・・

 にぎやかな音楽や行き交う人々の笑い声・・・いつもと違う同級生の姿・・・ 祭りの後の寂しさ・・・

彩りにあふれた経験は私たちの心の糧になっていきます。また、共有した空間や思いは、大人になってふとしたつながりにもなることがあります。

子どもたちがたくさんの思い出を多くの人と紡いでいけますように・・・。        

文責:教頭(荒木)

 

 

広がれボッチャの輪

 9月27日(火)に山鹿市スポーツ推進委員鹿本支部6人の方と本校小学部児童がボッチャを通した交流を行いました。

 本校では、「障がいのある我が子が就労してからも楽しめることを見つけてやりたい」という保護者の方の思いを受け、障害の有無や年齢等に関係なく楽しみを分かち合えるスポーツである「ボッチャ」を通した交流に取り組んでいます。このような場・機会が地域に広がると、子どもたちの世界が広がっていき、豊かな充実した生活を送ることができます。今回の交流は、この主旨に御理解いただき、山鹿市スポーツ推進委員の方から交流をしたいという申し出があって実現したものです。

 ボッチャをしている最中、そして終えた後に、「狙ったところに球を投げるのが難しいね」「私より上手!」「ついつい、熱くなってしまいました!」「いや~楽しかった!」と、口々にスポーツ推進委員の方々がおっしゃっていました。みなさん、ボッチャの魅力にとりつかれたようです。本校だけでなく、スポーツ推進委員会の方々からもボッチャの輪が地域に広がっていくのではないかと楽しみにしています。

 スポーツ推進委員会の方々のあたたかで優しさあふれるお人柄に触れ、初めは恥ずかしがっていた子が、帰りには「また来てね~」と名残惜しそうに手を振る姿や自ら手をつなぎに行く姿などが見られました。もちろん、なかには最後まで緊張が解けない子もいました。様々な人とのかかわりのなかででいろんなことを感じ、考える子どもたち。今日もこの出会いが子どもたちの中にいろんな種を蒔いたに違いありません。人とふれあうなかで、ときには不快な気持ちややるせない思いを抱くかもしれません。それは、私たち大人でも同じです。しかし、そういった経験も含めて、人と関わるって楽しいな、新しい自分に出会えるな、いろんなことができるようになるなと子どもたちに思ってもらえるよう、その時々の子どもたちの思いに寄り添いながら支援していきたいと思います。

文責:教頭(荒木)