2020年9月の記事一覧
彼岸花が咲きました(9月号)
彼岸を迎え、稲田地域には彼岸花が連なっています。彼岸花は日照時間の変化を葉で感知することで季節を知り、毎年同じ時期に開花すると言われています。また、根には毒性があり、ネズミやもぐらの侵入を妨げる役割があるため、古くから田んぼや畑の縁や土手に植えられたと聞いています。稲田の新校舎の周辺にも彼岸花が巡り、児童生徒、職員がいない工事期間中も学校を守ってくれているように私には感じられました。
さて、8月下旬から稲田校舎の改修が始まっていますが、今は工事用シートが校舎を覆い、躯体補修やモルタルの撤去が行われているところです。しばらくは、校舎を見ることもできませんが、工事関係者の安全な作業を祈りつつ工事用シートが剥がされる日を楽しみにしています。地域の皆様には工事用車両の通行や作業音等でご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。
県立教育センター内の開校準備室では、現在、校章デザインや校歌、制服等の作成を進めています。校章デザインには県内外からたくさんの応募があり、校訓や稲田をイメージした素敵なデザインが多数寄せられています。地域とのつながりを大事にしながら子どもの成長を見守ってほしいという学校への期待が込められていると感じています。いよいよ最終選考ですが、決定次第、ホームページで報告させていただきます。
開校準備を進める中で、子どもたちや保護者、教職員、地域の方々の思いを聞かせていただいています。それぞれの思いを学校教育活動につなぎ、ともに学びともに楽しみながら、認め合う優しい環境を整えることで、学校を拠点に子どもの成長と地域の発展に貢献できると考えています。ぜひ、新校づくりにご意見をお寄せいただき、お力添えをお願い致します。
令和2年9月
熊本県立かもと稲田支援学校長
後迫 貴利子
ごあいさつ
初めまして、令和3年4月開校予定の「かもと稲田支援学校」の校長に就任しました後迫貴利子(うしろざこきりこ)と申します。
特別支援学校で学ぶ児童生徒が年々増加し、県内の特別支援学校の過密・狭隘化が大きな課題となっていました。本県では、そのような状況を解消し、教育環境の改善を図るため、特別支援学校整備計画に基づき新設校の設置を含む整備を進めています。これまで山鹿・鹿本地域においては特別支援学校がなく、長年に亘り、特別支援学校の開設を求められていた地域でもありました。
そのような中で、令和2年3月、111年の歴史を誇る山鹿市立稲田小学校が卒業生や地域の方々に惜しまれながら長い歴史に幕を下ろしました。その校地と建物を山鹿市から譲渡していただき、令和3年4月、熊本県立かもと稲田支援学校が開校することになりました。
本校は、知的障がいのある子どもたちが学ぶ特別支援学校として、小学部、中学部、高等部を設置します。高等部は熊本県立鹿本商工高等学校のセミナーハウスにあり、現在は菊池支援学校山鹿分教室として、教育活動を行っていますが、令和3年4月からはかもと稲田支援学校高等部として、新たなスタートを切ることになります。
恵まれた自然環境の中で、子どもたちが豊かな心や健やかな身体を育み、地域資源を生かした活動や、近隣の保育園・学校等との交流を図りながら地域に根差した教育活動を行います。また、特別支援教育の専門性を生かし、個々の教育的ニーズに応じた学習を行うことにより、子どもたちが自信を持ち、夢に向かう力や地域社会で生きていく力を育んでいきたいと考えています。
子どもの笑顔があふれ、保護者も安心して見守ることができる学校を目指して、また、地域から愛され、頼りにしていただけるような学校となるよう全職員が一丸となって学校づくりに努めて参ります。どうぞ、皆様からの御支援御協力をいただきますようよろしくお願いします。
開校までに、学校施設の改修状況や教育課程、制服、校章デザイン等、ご報告できる内容をこのホームページ上で紹介いたしますので、お楽しみにご覧いただければ幸いです。
令和2年8月
熊本県立かもと稲田支援学校長
後迫 貴利子