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2020年6月の記事一覧

地域起業研究~商品開発の基礎~

「上天草の特性を活かした新商品の開発」をテーマに地域起業研究の授業が行なわれています。

前回は授業の内容について説明が行なわれましたが、今回は商品開発に必要なキーワードをもとに進められました。

キーワードは「商品開発の主役はお客様」。
商品開発は、お客様を幸せにする手段として、何を商品として開発するかが重要になります。

誰に向けての商品開発なのかを設定するためには、「バリュープロポジション」と「ブルーオーシャン」考え方が大切になります。

バリュープロポジションとは、顧客がお金を出してでも購入したい理由。
顧客は「自分が欲しい」という商品に「その商品しかない」という自社だけが提供できる魅力を加えることが大切なのです。
商品開発では、顧客がお金を出す理由を創り出さなければなりません。

ブルーオーシャンとは、ライバルのいない海(市場)ということ。
みんなが欲しがる商品は、みんなが売りたがります。
多くの企業が参入し、ライバル達と激しい競争(レッドオーシャン)が生まれます。
そこで、新たな顧客に対して、ライバルが提供できない価値を創り出すことが重要になります。
ブルーオーシャン戦略では、みんなにうけるモノではなく、
 ①ターゲットを絞る
 ②今あるモノから何か減らす
 ③今あるモノに何か加える
といった、「今までにない」「他には提供できない」モノを考える必要があります。

例えば、新しいお土産を開発するとしても、既存の商品にまねたモノでは魅力を感じません。
この授業では、新しい魅力を創り出すことが大切になるんですね。

上天草プロジェクトⅠ~探究活動とは~

新1年生に対する「上天草プロジェクトⅠ」のオリエンテーションが行なわれました。

生徒が考える進路や地域活性化について、理想と現実を考え、実現に向けて探究活動を行なうこの授業。
今回は「アンパンマン」に登場する「ばいきんまん」に置き換えて説明されました。


思う存分いたずらをしたい理想のなか、現実はいたずらの途中で必ず邪魔(アンパンマン)が入ってくるので、理想を現実化することができません。
では、どうやったら理想は現実化するでしょうか?

アンパンマンを打ち負かすために「情報を集める」ことも大切でしょう。
アンパンマンの弱点について、分析・整理することも大切でしょう。
アンパンマンを倒すための作戦をたて、実際に戦うことになるでしょう。
しかし、何度もアンパンマンに倒されます。
倒されたことを反省し、振り返りや考え方を更新することも大切です。

こういった「探究活動」を繰り返していくことが重要なんです。
いつか、ばいきんまんの理想である、思う存分いたずらができるかもしれませんね...。

と、生徒が知っているキャラクターで「上天草プロジェクトⅠ」で授業の内容について説明されました。
生徒たちは、時々笑い声を上げながら、授業への関心を高めていきました。

 

この授業では、
 ①課題の設定
 ②情報収集
 ③整理・分析
 ④まとめ・表現
 ⑤振り返り・考えの更新
の5つの繰り返す『探究活動』が重要になってきます。

社会の急激な変化、将来がどのように変化していくのか答えはありません。
誰も解決したことがない新しい課題があふれています。
自らが課題を見つけて情報を選び取り、知識を活用し、他者と協働しながら解決していく力が必要です。
探究活動ではその力を身につけることができます。


3年間の探究活動を通して、社会の急激な変化に対応するための、
課題設定』『情報収集』『整理・分析』『まとめ・表現』する力を身につけられるよう、
1年生の皆さん。頑張ってください!

『上天草プロジェクトⅡ』も動き出します!

 昨年度、実施した「上天草プロジェクト」。
 今年度は、1年生は「上天草プロジェクトⅠ」、2年生は「上天草プロジェクトⅡ」としてスタートします。
 本日は、2年生の上天草プロジェクトⅡにお邪魔しました。

 上天草プロジェクトⅡの内容としては、昨年度のビジネスプラングランプリに応募した各班のアイデアを実現するためにやるべきことを再確認します。地域の方々の協力をいただきながら、実際に行動を進めていきます。

 また、昨年度学んだ研究手法をもとに、新しいテーマを設定するグループも出てくるかもしれません。これまで研究を薦めていったなかで、新たに見つかった上天草の課題について、解決に向けたアイデアを研究していきます。

 今後の方向性について、グループごとに意見を出し合い、今後の活動について協議しました。

 今年度も地域の方々のご協力をいただきながら進めていくこの授業。「ひと・もの・資源の宝庫」上天草で未来を切り拓くリーダーが生まれて欲しいです。

学校設定科目『地域起業研究』

上天草高校では、学校設定科目といって学校独自の授業が行なわれます。
2年普通科(普通コース・特進コース)の生徒を対象にした『地域起業研究』という授業です。
昨年度から実施しております『地域との協働による高等学校教育改革推進事業(地域魅力化型)』の流れを組んでいます。
本日は、その授業についての説明が行なわれました。

 

「ひと・もの・資源の宝庫」上天草で未来を切り拓くリーダーの育成をテーマに、自ら起業して職を創り出すことを学びます。
この授業の柱は、
 ①商品開発と流通
 ②デジタルコンテンツの作成(動画作成・編集)
 ③Webページの作成(地域企業のWebページ作成)
としています。
特に①商品開発と流通では、
上天草の特性を活かした新商品の開発」がテーマになっています。
新しい商品を開発することや既存商品の改良、新用途の開拓などアイデアはたくさんありますが、
ニーズ』を『ウォンツ』に変えることが大切です。
ニーズを満たす商品は消費者は欲しがる=買う!
そのような商品の開発を目指します。
また、今回の授業では『有用性』と『収益性』のお話しがありました。
 有用性...ニーズを満たす度合い
 収益性...利益を上げる度合い
消費者が満足する商品を作り続けるためには、ある程度の利益を得ることができなければならない。継続し続けるためには利益が必要であることをお話しされました。

 この授業では、よりビジネスの考え方が重要になってきます。
 学校生活だけでなく、高校生目線のアイデアだけでなく、社会・経済・消費等の動向(マクロ環境)や競合企業や顧客の状況(ミクロ環境)を把握することも大切になります。

 なかなか難しいことを勉強していきますが、コロナウイルスなど影響により、世の中は激しく動いています。
 その世界で生きていくために必要な力を、この授業で身につけて欲しいと思います。