贈別~普通科2年美術選択

 
[贈別」 杜牧
多情却似総無情
惟覚罇前笑不成
蝋燭有心還惜別
替人垂涙到天明

作品は漢詩をテーマにしたものです。
「多情は却(かえ)って、総(すべ)て無情なるに似たり」
別れの時なのに、思いがあふれ出て、言葉にならない。

そんな気持ちを高校生のみんなも味わって、大人になっていくのでしょうね。
この詩は恋の歌のようですが、卒業の季節に味わう気持ちにも似ています。
杜牧は晩唐期の詩人ですが、千年以上も昔の人と、気持ちを共有できる。
芸術の素晴らしさだと思います。

同じ漢詩でも心惹かれる部分は違います。これも、芸術の豊かさです。