生物部 クチナシ開花


 生物室前のクチナシ(Gardenia jasminoides)が開花しました。昨日までは蕾でしたが、最近の夏を思わせるような日差しで一気に開花しました。クチナシはアカネ科クチナシ属の常緑の低木です。第二高校には、森林総合研究所九州支所からいただいたものを含め10株ほどを栽培しています。先日は、オオスカシバの成虫が現れ、クチナシに産卵をしていました。
 クチナシの花は白色で、何といっても強い芳香が特徴です。名前(クチナシ)の由来と言われている果実には、カロテノイド系のクロシンという黄色の色素が含まれてます。黄色植物色素と言えば、料理に出てくるサフランを御存知かと思いますが、クロシンはそのサフランの色素の成分でもあります。クチナシについて少し詳しく紹介しましたが、有用成分の生合成など、生化学的な研究の材料としても面白い植物です。

 御存じの通り第二高校生物部は、クチナシの食害の大きな原因でもあるスズメガ科のオオスカシバの生態について研究しています。今年もオオスカシバの研究に取り組む予定です。