音楽と美術史

 10月24日(火)学校オープンデーの日、美術科1年生は美術探究で美術と音楽のコラボ授業を行いました。27年度の三十六歌仙図屏風と日本音楽、バロックとルネサンス、28年度は印象派の音楽と、音楽史と美術史をリンクさせた実践を重ねています。
 そこでわかるのは、美術も音楽もその時代の課題や特徴を体現していること、論理的に考察することと直感で判断することは両輪であることです。
 さて、今回は新古典主義の巨匠ダヴィッドとロマン主義のジェリコーの作品を比較しました。

 作品をよく理解するための補助線を任意で引き、そこで気が付いたことを発表します。

 ダヴィッドは豪華で整然とした感じ、ジェリコーは重々しい感じ。明暗の対比や登場人物の配置、メインになるモチーフに目線を集める構図の工夫など意見が出ました。

 次にルネサンスから印象派までの年表を見て、新古典主義とロマン主義が美術史の中のどの位置にいるか考えいます。

 最後に南先生のフルートを聞き比べます。フルートも新古典主義の時代とロマン主義の時代のものと変えています。

 どちらが新古典主義(ベートーベン)の曲か話し合います。
 発表の中で、王政の時代から民衆の時代に表現が変わってきているという意見がありました。絵画と音楽の聞き比べと簡単な資料から自分たちなりにその時代の特徴を探し当てました。
 最後はICEルーブリックで自己評価です。生徒たちも慣れてきました。
 美術科は音楽の履修がないのでこの授業をとても楽しみにしていました。南先生ありがとうございます。