平成29年8月

 残暑お見舞い申し上げます。今年も熊本県では猛烈な暑さが続いています。二十四節気の「処暑」は8月23日でした。処暑は、暑さが峠を越えて後退し始める頃とされているようですが、なかなか涼しくなりません。9月の藤崎宮の祭の頃になると涼しさを実感できるようになるのではないかと思っています。
 1学期の終業式の日に、同窓会からバス(りんどう号)を寄贈していただきました。夏休み中に部活動は合宿や遠征の日程を組みますので、その移動手段として多くの部活動がりんどう号を使用し、有効に活用させていただいています。同窓会の皆さんありがとうございます。美術科生徒のデザインで外側をラッピングしていますので、ある顧問は、「りんどう号は目立っています」と言ってくれています。りんどう号がいろんな場所で見かけることによって話題になり、第二高校の知名度がこれまで以上に上がることを期待しているところです。
 さて、熊本地震で被害を受けた施設の復旧状況について少し触れておきます。正門側の管理棟は建て替えになっていますので、取り壊す作業が続いています。壊す途中の写真はこのHPにも掲載していますが、現在、管理棟のほとんどが取り壊された状態になっています。機械でコンクリートを崩していきますが、鉄筋コンクリートが相当硬いのかはわかりませんが、プレハブの管理棟がその影響で揺れました(地震が来たのかと一瞬思いましたが)。どの部分を壊しているのだろうかと興味があったので見に行ったところ、管理棟の玄関から東部分の床のあたりを機械が壊していました。そのときには管理棟は一番東側の壁1枚が残っているだけとなっていましたので、壊していくのはあまり時間がかからないものだということを実感しました。コンクリートや鉄筋を仕分けして置いてありますが、そのうち片付いて平地になるものと思います。本校の敷地は独特な作りになっていて、管理棟、教室棟、理科棟の地面の高さは同じではありません。管理棟は、東側が盛り土をしてあって一部2階及び3階建ての構造となっていました。この盛り土が今回の地震で影響し、盛り土の上に建っていた管理棟と図書館が建て替えとなってしまいました。新しい管理棟と図書館は、盛り土の一部を削って地面を正門の水準に合わせて、そこに建てる方向で検討されているようですが、まだはっきりとした案は示されていません。新しい管理棟や図書館は、きっと外側も内側もきれいで機能的な作りになるものと思っています。
 現在、構内の至る所で工事が行われています。渡り廊下が8本全部撤去されました。また、体育館の屋根の改修工事も進んでいます。音が出る工事については、できるだけ授業に支障を来さないように日程を組んでもらっていますが、工事期間の終わり頃になるとどうしても工期に間に合わせるために、授業をしている最中にも音が生ずる場合があります。学校としてもそれは極力避けてもらうようにお願いはしていますが、できるだけ早く復旧するという計画で進んでいますので、生徒の皆さんや保護者の皆様にはどうかご理解いただきたいと思います。
  9月1日から2学期が始まります。2学期は授業日数が最も長く、生活するにも過ごしやすい季節になります。生徒諸君が気力、体力ともに充実した学校生活を送ってくれることでしょう。