美術科ブログ(~平成30年度)

未来新聞制作中(総合的な学習の時間)

 皆さんは「未来新聞」を御存知ですか?
 将来起こるであろう出来事を想像し、新聞記事にする活動です。昨年、町おこし研修会で熊本県立大学の先生からご指導いただきました。
 熊本地震から半年、みんなはどんな未来を描いているのでしょうか?ドキドキしながら、この課題を提案しました。
 そして、ふたを開けるとこんな感じになりました。


 いい笑顔で話し合ってますね。今回は美術科だけの写真ですが、普通科もに本当に楽しそうでした。しかし、さすが二高生。ただ盛り上がるのではなく、建設的な意見交換を行っていました。
 どんな段取りで新聞をつくっているかといいますと・・・
①夏休みの宿題である現代社会のレポートを見直す。
  テーマは「18歳選挙権」「震災からの学び」「エネルギー問題」などなど
②新聞記事に再構成する。
  「見出し」→「何が起きたか(結論)」→「経緯」→「展開」→「用語、資料」
  見出しにするときはできるだけ具体的に何が起きたか考えるのがコツです。
  話題のゲームを活用したアイデアも異なる観点から複数見受けられました。
③役割分担して記事を書く。
 ここまでで授業時間3時間。結構ハードですが、およそ時間内に完成させたようです。また、新たに資料を用意する意欲的な班もありました。
 中間考査後、クラス内発表会があります。その時の記事は普通科の写真もたくさん載せますので楽しみにしてください。
 美術科の生徒たちの新聞は「アートイベントで熊本復興を目指す」など、美術と社会を関連付けた内容が多く見受けられました。
 2学期後半はテーマ研究が始まります。第二高校テーマ研究の根底にあるのは「ワクワク感」です。みんなで楽しんで科学しましょう。

第二名物の風景

2016年10月3日(月)
 夕暮れ時、第二高校美術科棟側から見える夕日がとても綺麗でした。赤と紫のグラデーションで神秘的でしたよ。一年生がテンション上がっていました。

文化祭!展示もステージ装飾もお疲れさま


 今年度は熊本県立劇場でステージ発表も展示も行われた文化祭でした。美術科も全員分の作品を展示できないのが残念でしたが、県劇のホワイエの雰囲気に助けられていい展示になりました。
 毎年、1年生はペットボトルアートに挑戦するのですが、今年は中止になった運動会で制作する予定だった団席画の伝統をつなげるため、団画とほぼ同じ大きなのステージ装飾に挑戦しました。熊本の復興をめざし、雄大な熊本城と可憐なりんどう、華やかな椿の意欲的な作品になりました。熊本城は担任の一木先生の写真を参考にさせていただきました。


 ステージの照明が変わるたびにイメージが変わり、何枚も撮ってしまいました。ステージに参加した皆さんの演技や演奏にも感動しました。







 作品を制作、展示する機会を与えていただき、ありがとうございます。1年生にとって大きな自信となったと思います。制作中は肉体的・精神的につらかったこともあったでしょう。でも、この苦しみを乗り越えることが芸術の醍醐味でもあります。
  来年の文化祭も楽しみです。


 制作中の一コマです。美術科の先輩たちみんな、勉強、実技の練習、課題、文化祭や運動会の行事、ボランティアなど一度にいくつものミッションをこなし、沢山の壁を乗り越えてきました。
 この熊本城で、また一つ美術科の伝統と絆が次の世代に受け継がれました。

ようこそ先輩!井上幸喜先生

 8月22日、セミナーハウスにて美術科外部講師講演会を開催しました。
 講師は美術科卒業生、井上幸喜先生です。宝塚大学東京で教鞭をとるかたわら、デザイナーであり、デザイン会社を経営されている方です。大学内に事務所があり、学生たちはデザイン会社の仕事ぶりを間近に見ることができるそうです。
 井上先生の講演でデザインとは「物事をわかりやすく誘導すること」示されました。CGや映像メディアのデザインを多く手がける先生のお話から、デザイナーやアーティストの役割は自分の作品を発表するだけでなく、洪水のように現代人に押し寄せる情報や技術革新をいかに「わかりやすく、誘導するか」が重要なのだと感じました。
 そして、一番デザインしなければならないのは何より「自分自身」であること、を伝えられました。

 さらに、表現者にとって報酬とは「やったことの対価ではなく、どれだけ喜んでもらえたか」による、という言葉は生徒たちに心に響いたのではないでしょうか。

 ところで、井上先生と言えばある伝説的ゲームの制作者でもあります。

 講演ではVRの実演もあり、クーロンズ・ゲートの世界に少しだけ入ることができました。体験した生徒たち、大喜びでした。
※後ろのモニターが実際に見えている画像です。
 
 美術大学を卒業され、また未開拓の分野であったCGの世界に飛び込み、誰も見たことがない風景を誰よりも早く創造した先生のキャリアに圧倒されるばかりでした。輝かしい面だけでなく、苦労して制作した作品への酷評が出ることもあったそうです。デザイナーとして精神的にも体力的にも、また経営者としても相当の苦労があったのでしょうが、苦しみを楽しみに変えて、軽やかに振り返る先生の姿に皆勇気づけられた思いです。生徒たちの感想にも、「どんなにつらい状況でも先生がにこやかに乗り越えられたのが印象的でした」とありました。貴重なお話、ありがとうございます。

二高ゼミがスタートしました!

2016年8月1日(月)
 美術科の夏、といえば二高ゼミです。今年もはじまりました。今日から9日まで、美術科OB、OGの講師の方々が帰郷し、後輩たちに指導を行います。
基礎科、油画科、日本画科、彫刻科、デザイン科に分かれ、毎日頑張っていきます。
頑張っていきましょう!!

基礎科

油画科

日本画科

彫刻科

デザイン科