美術科ブログ(~平成30年度)

1年生 人物クロッキー

 3学期は初めての人物デッサンがあります。
 そこで今週は人物強化週間です。
 今日は第一日目、クロッキーとは何ぞやから始まります。世界素描体系という画集の中からデッサンを鑑賞。近代の軽やかな描写からレオナルドやミケランジェロの緻密な描写、油彩画などの大作とはまた異なる魅力を感じます。ピカソと並ぶ20世紀の巨匠アンリ・マティスの洒脱な線、晩年の切り紙絵など、日々の鍛練を積み上げたその先にある自由な魂を味わいました。
 次に、8人一組となって交代でモデルとなります。3分×3回、10分×1回。グループの中でベストクロッキーを選び鑑賞します。
 2時間目は1分×3回、7分×2回、絵がどんどん変わるのを感じます。授業だけでなく、これからは自主的にクロッキー会をしてくれるといいなと思います。普通科や理数科のみんなが日々勉強や部活動で基礎練習を積み上げるように、美術科は毎日手と目と心を動かし、マティスのように真に自由な線が引けるようになってくださいね。














1年生 コラージュデッサン制作

 この課題を見ると寒さが厳しくなってきたと感じます。美術科ここ数年恒例の課題です。
 コラージュデッサンとは普段は木炭や鉛筆で描くデッサンを、様々な紙や材料を用いて行うものです。
 ここで養われるのは主に空間を認識する能力と画面の構成力でしょうか?ついつい貼り絵のように、そのもの形に切り取って貼ってしまいがちですが、そこを疑ってかかるところから始まります。
 二次元のイリュージョンをつくりつつ、物質的なやり取りをするこの課題、デッサンや油彩画の制作につなげていってほしいと思います。






新春デッサンコンクール!!


 1月6日、美術科では1・2年生の新春デッサンコンクールがありました。
 企画、準備、審査、講評全て3年生が行いました。講評もしっかりしたもので、評価基準を明快し、また今まさにデッサンに格闘している人ならではの具体的アドバイスがありました。余談ですが、ちょっとした口癖が担当の先生に似ているのに日ごろのコミュニケーションの深さを感じました。



 クリスマスと新春、美術科ってこんなにデッサンばかりしているの?と疑問に思う人も多いはず。美術の勉強で大事なものを何か一つと言われれば、やはりそれはデッサンなのです。
 SSHの講演会である技術者の方が、美術をやるうえで一番身に着けてほしいのはデッサン力と即答されました。この場合のデッサン力とはイメージを実現化する能力です。見た目はきれいに描けていても、3次元では矛盾があることも多いとか。CG全盛の今、逆に確かなデッサン力が必要になっているのを感じます。「デッサンができるひと」=「絵を描く技能がある人」だけではなく、「物事の本質を見ることができるひと」と考えたらどうでしょう。
 描くって何?見ることって何?とちょっと哲学的ともいえることを友人同士で、または生徒と先生が熱く(暑苦しく)語り合える学校ってそんなにないのではないでしょうか?
 今年も美術科一同よろしくお願いします。

クリスマスデッサンコンクール!

2018年12月23日(金)
 毎年恒例のクリスマスデッサンコンクールがおこなわれました。3年生が講評してくれます。7時間で石膏を描き、10位までの人たちには豪華商品があります。みんな一生懸命頑張りました。一年生も大健闘!次は新春デッサンコンクールです。

12/25まで 風景画・読書感想画作品展開催中

 12月20日から25日まで、崇城大学ギャラリーにて「平成28年度風景画コンクール・平成27年度読書感想画コンクール作品展(高文連美術部・高教研美術、工芸部会共催)」が行われています。
 今年度熊本地震の影響で例年通りにできなかった二つの展示でした。年末のあわただしい時期となりましたが、クリスマスのお出かけのついでにご覧いただけたらと思います。
第二高校だけでなく、熊本県各校の作品を見ることができます。ぜひ、ご来場下さい。






写真は全て第二高校の作品です。

崇城大学ギャラリーは熊本市中央区花畑町10-25、花畑町電停からすぐです。 10:30~18:30。最終日のみ15:00まで、入場無料です。