農業科日誌

卒業生「桜野園 松本和也様」をお迎えして

農業科の生徒対象に『就農教育講演会』が行われました

本校卒業生でもある、水俣市薄原のお茶農家 松本和也さんを講師にお迎えし、こだわりのお茶栽培について貴重なお話をしていただきました絵文字:四人

水俣病の患者さんとの出会いをきっかけに、1990年から化学肥料、農薬などの化学物質を使わない栽培方法を取り組まれ、緑茶の栽培だけでなく、紅茶やほうじ茶、ソフトクリームも販売されています。また、ケーキ屋さんや漁師さんと共に新商品開発にも携わり水俣市全体の繁栄を願って活動されています。

松本さんは代々受け継がれてきたお茶農家の4代目。3代目までとは異なるやり方に、様々な反発や苦難を乗り越えて、今では日本にとどまらず海外絵文字:キラキラへも販路を広げていらっしゃいます。農業科2年生濱崎真琳さんも参加した海外インターンシップの一行ともドイツで合流し、松本さんの取引先業者視察のコーディネーターも務められました。

『水俣と聞いただけで悲しい反応があり、ゼロではなくマイナスからのスタートだった。自分で作ったお茶を自分で出向いて売り込む。たくさんの人との縁を大切にしてきたから今がある。どんなにおいしいお茶を作っても、最後は「人」なんです』という言葉は印象深いです。松本和也様 本日はお忙しい中ありがとうございました!