学校生活(芦高ブログ)

鉛筆 一人では 見えぬ景色を 班(とも)と見る

 

―― 令和7年度 農業科 課題研究発表会 ――


 総合学習室に流れる、どこか背筋が伸びるような沈黙。

 3年生による「課題研究発表会」

 各班に与えられた10分間は、単なるスライドの説明ではありませんでした。

 

 高濃度酸素水による栽培の可能性を追い求めた班。

 シカ肉の有効利用を信じ、製造室で理想の「味噌」を練り上げた班。

 獣害と衰弱に苦しむスイートスプリングの樹勢を、もう一度取り戻そうと挑んだ班。

 そして、プランターという限られた空間に、切り花栽培の新たな形を模索した班。

 

 どの班の発表からも、4月の始動から今日まで積み重ねてきた時間の重みが伝わってきました。

 10分間話し続けるための自信は、教科書からではなく、自分たちの手と頭を動かし、悩み抜いた経験からしか生まれません。

 各班が言葉の端々にそれを滲ませていました。

 その背中を、1・2年生は静かに見つめていました。

 「いつか自分たちも、あんな風に胸を張れるだろうか」 会場にいた後輩たちの真っ直ぐな視線からは、そんな自問自答と、先輩への敬意が感じられました。

 ステージを下りる各班の背中には、もうすぐそこまで「卒業」が迫っています。

 10分間の発表を終えるたび、3年生としての大きな節目がひとつずつ終わっていきます。

 

 農業科主任として、今日、ステージの下から彼らを見つめながら、その頼もしさに胸が熱くなりました。

 見事な発表でした。

 君たちがこの研究を通して手に入れた「答えのない問いに立ち向かう力」は、これから歩むそれぞれの道で、必ず確かな羅針盤となるはずです。

 

 仲間と答えを追い求めたこの日々を糧に、自信を持って次なるステージへ羽ばたいていくことを、心から期待しています。

 3年生、最高の10分間をありがとう。