今日の行事に関連して、校長先生から次のようなメッセージをいただき、3年生に紹介したところでした。 こんな所まで見られている!?男性の身だしなみ 校長 西 智博 スーツの着こなしは最低限のマナーであり、間違った着こなしをしていると仕事上の信用まで問われることがあると聞きます。その意味で社会人一歩手前の3年生にとって今日の講話は時機を得た行事であったと思います。 神妙な面持ちで受講する生徒たちを横目に、着こなしに関連して、スーツではありませんが、私自身今でも大切にしている思い出が甦りました。それは…、大学3年のときに、ある国会議員さんの息子さんに夏休みの間だけということで家庭教師をしたことがありました。最後の日、そこのお母さまと玄関先でお互いに「大変お世話になりました」とお礼の言葉を交わし、おいとましようとしていました。そしたら、「先生ちょっと」と呼び止められ、非常に言いにくそうに次のような趣旨のことを仰いました。「先生、申し上げにくいことですが、人さまのおうちを訪れるときは、紐がきちんと付いた靴を履かれたほうがいいですよ。…そうでないと先生を育てられたご両親が恥をかくことになるかもしれませんので…」と。これを聞き、「えっ、なぜ?」と頭をガツンと打たれるような大きなショックを受けました。実は私、その当時、生徒の皆さんたちが通学時に履いているようなローファーと呼ばれる紐のない靴を履いて学生生活を送っており、何の躊躇も戸惑いもなく、どこにでもその靴で出かけていたのです。今日、改めてウィキペディアで「ローファー」を検索してみました。そしたら、「靴ひもを結ぶ必要のない靴で、気楽に脱いだり履いたりでき、準フォーマルにも使える…」とあり、「準」という文字に改めて納得したところです。 ということで、今後、社会人となる生徒の皆さんにとって、TPO(T:時【time】、P:所【place】、O:場合【occasion】)に応じた服装などの使い分けをきちんと弁えておくことはとても大切なことだと思います。 「人は見かけよりも中身で勝負!」とは、やんちゃな高校生が大人の小言に対する反発の合言葉かもしれませんが、社会人になったらやはり「見かけが一番」です。「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」というのはダーウィンの言葉とされています。ちょっと大げさな引用だったかもしれませんが、人は成長に応じて考え方も変わらなければなりません。公の場では、美しくスーツを着こなし、締まった心で仕事に励める社会人になってほしいと思います。 そういえば…、右の写真は今日来られた講師の先生方が玄関でお脱ぎになっている靴をパチリしたものです。「やっぱり!」です。男性講師は全員が紐付きの革靴でした。
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