【令和7年度】3学期始業式が行われました。

1月8日(水)

とても寒い中での始業式となりました。生徒たちは元気いっぱいに登校いたしました。

[新任式]

土木科に新しく馬田先生が新任されました。天草工業高校機械科の卒業生である馬田先生。土木分野を学ぶのも教えるのも初めてということで、一生懸命頑張りますと意気込みを語っていただきました。これからお世話になります。

[始業式]

校長訓話

 明けましておめでとうございます。令和8年となり、希望も新たに今日の始業式を迎えたことと思います。それぞれの目標に向かって頑張ってください。

 さて、新年を迎えるに当たり、改めてスマホの使い方について考えてみたいと思います。まず、少しだけ自分のことを振り返ってください。勉強を始めたはずなのに、気づいたらスマホを見ていた。夜、布団に入つたのに、動画やSNSを見続けてしまって、なかなか眠れない。集中力が落ちた。やる気が続かない。こうしたことを、「自分は意志が弱いからだ」「だらしないからだ」と思っている人もいるかもしれません。しかし原因は、あなたの性格というよりむしろ脳のしくみにあります。

 人間の脳は、何万年もの間、今とは全く違う環境で生きてきました。危険がないかを素早く判断する、新しい情報を見逃さない、仲間とつながって生き延びる。そのために、脳は「新しいもの」「変化」「刺激」に強く反応するように進化してきました。実はスマホは、この脳の性質を巧みに利用して利益を得ています。次から次へと流れてくる情報、終わりのない動画、通知や「いいね」。脳は、休む暇がありません。人間の脳は、スマホを長時間使うことを想定して作られていないにも拘わらず、です。

 ここで大事なのが、ドーパミンという脳内物質です。ドーパミンというと、「楽しい気分になる物質」だと思われがちですが、正確には「次が気になる」「もつと見たい」という欲求を生み出す物質です。SNSや動画は、「何か人事なものが来るかもしれない」「面白いものが続くかもしれない」という期待で、 ドーパミンが放出され、脳を引きつけ続けます。だから、面白くなくても止められず、特に用事がなくてもスマホを触ってしまう。仕組みとして脳がそう反応するようにアプリは作られているのです。

 こんな実験があります。勉強やテストのとき、スマホを机の上に置いた人、スマホをカバンに入れた人、スマホを別の部屋に置いた人。この中で、一番集中力と成績が高かったのは誰か?結果はスマホを別の部屋に置いた人でした。サイレントモードでも結果は同じです。理由は簡単です。スマホを見ないようにする、無視する、気にしないようにする。これ自体が、脳にとってはエネルギーを使う作業だからです。つまり、スマホが近くにあるだけで、集中力は削られているのです。

 睡眠はどうでしょうか。夜、寝る前にスマホを見ると、画面の光によって、脳は「まだ昼間だ」と勘違いします。その結果、眠りが浅くなる。疲れが取れにくくなる。記憶が定着しにくくなる。つまり、勉強の効率そのものが下がります。さらにSNSは、他人との比較、評価される不安、承認を求め続ける気持ちを生み出し、知らないうちに、不安や落ち込みを強くします。

 では、どうすればいいのか。それは、とてもシンプルです。体を動かすことです。特別な運動である必要はありません。20分から30分、歩く。少し汗をかく。外に出る。これだけで、脳内物質のバランスが整い、集中力が戻り、不安が減り、睡眠の質が上がります。勉強のためにも、運動は、最も効果的な方法だとされています。

 最後に、今日からできることを3つ伝えます。①勉強するときは、スマホを視界から消す(別の部屋に置く)こと。②寝る前30分は、スマホを触らない時間を作ること。
③毎日少しでいいので、体を動かすことも完璧にやる必要はありません。環境を変えることが大切です。集中できない。やる気が出ない。眠れない。それは、スマホという、人類史上もっとも強い刺激で、脳が疲れているからです。スマホを使う側でいてください。使われる側には、ならないでください。

 新しい年が実りあるものとなるよう祈つています。