【校内研修】「N-E.X.Tハイスクール構想」に向けた職員研修会を実施しました
令和8年9月1日(火)
本校が目指す「地域共創型エンジニア」の育成や、今後の教育改革の方向性について全校で共有するとともに、地域産業界の視点を交えた有意義な研修となりました。
研修の主な内容
実施要項に基づき、外部講師による講演やフォーラムの報告を通じて、今後の教育展開に関する多角的な検討が行われました。
1. 外部講師による講話
講師: 鈴木電設株式会社 代表取締役 鈴木 健太 氏(本校電気科卒業生)
日本のチャレンジ精神の現状や海外におけるAI規模の大きさに触れ、AIを「道具」から「産業」として捉える視点の重要性が示されました。
事務作業やデータ処理はAIに任せて効率化し、人間は対話やアイデア創出など「人間しかできないこと」に時間を割くべきだと強調されました。
また、AIとベテラン社員の知見を組み合わせる効果的な活用法や、AIへのアウトプット指導・セキュリティ管理の重要性が具体的に語られました。
最後に「リアルな技術とAIを掛け合わせ、地域を変え課題を解決する起業家精神を持った人材を育ててほしい」との強いメッセージをいただきました。
2. キックオフフォーラム報告
先に開催された「N-E.X.Tハイスクール キックオフフォーラム」の概要と主要な議論の成果について詳細な報告がありました。 AI時代や予測不能な社会変化に対応するため、生徒が自ら考え行動する「エラー・アンド・ラーン」の重要性が共有されました。 従来の知識伝達型から、生徒の「自律性」を育む伴走型教育へのシフトが、これからの高校教育に不可欠であると示されました。 全校でこの共通認識を持つことで、学校全体で一体となった教育改革を進める確かな基盤が構築されました。
3. 事業説明および本校の取組・方向性について
担当: 熊本県教育庁高校教育課 課長 草原 様、指導主事 城本 様
熊本県教育委員会が推進する高校教育改革の推進計画と、本校における具体的な取り組みの全体像が説明されました。 地域のニーズに応えるため、従来の学科の枠組みを超えた高度な専門教育とDX推進の必要性が提示されました。 本校が地域イノベーションの拠点として果たすべき役割と、そのための施設・設備整備のスケジュールが共有されました。 全教職員が自校の将来像とミッションを深く理解し、今後の教育推進に向けた姿勢を一つに整えました。
本校の取組の概要(「地域共創型エンジニア」の育成)について
本校は、地域産業のDX化、インフラ維持、防災対応等を担い、将来にわたって地域で暮らし働き続けられる「地域共創型エンジニア」を育成する拠点校を目指します。
研修では、今後推進していく以下の3つの柱を中心に理解を深めました。
①地域の産学官金と連携した高度産業人材の育成
精密部品製造や製缶業、伝統産業(石材加工・窯業)のDX推進。
中学校技術科教員へのリスキリング支援やものづくり教室の実施。
学科横断型の「防災・インフラ教育」の構築
②校内に新設予定の「淡水化施設・発電施設」を活用した実用的教育。
地域の災害史やインフラ維持管理を題材とした学科横断型の探究学習。
「デジタルアートの島創造事業」と連携したDX教育の推進
③プロのデザイナー等と連携した3DCG・3Dデザイナーの育成。
AIを正しく使いこなす能力の育成と「天草モデル」の構築。
また、これらを支える新たな拠点として「Amacusaラボ」の新設や最新設備の導入計画についても共有されました。
おわりに
今回の研修を通じ、教職員一同が事業の目的と未来像を一つにすることができました。 天草工業高等学校は、地域に根ざし、未来の技術革新と地域課題の解決を牽引する人材育成に向けて、教育改革を推し進めてまいります。今後とも本校の教育活動へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。