日誌

思春期のみなさんに伝えたいこと! 性教育講演会

 7月15日(水)3・4時限目に、性に関する教育講演会が開催されました。最初に、熊本市感染症対策課の泉さんより、「熊本県でもHIVに感染する人が増えています。特に若い人で増えています。エイズは自分に関係ないではなく、関心をもって検査に行ってほしい」というお話がありました。

続いて、池田クリニック副院長 池田景子先生から、妊娠・性感染症・それに多様な性について、わかりやすくお話していただきました。


 

 望まない妊娠で中絶するのは、全国で18万件。1割が10代であり、1000人が中学生以下です。
   

 性行為は愛情の表れではありません。人を好きになるとは、信頼関係があるということ、対等の立場であるということです。性行為を「嫌だ」と言えないのは、言わせないのは、対等の立場ではないということです。信頼関係を深め愛情を育むには、時間が必要です。どうしてもという状況のときは、避妊をしなさい。避妊は女性に対する最低限のマナーです。

 性感染症は、命に関わる病気につながる感染症です。思春期の二人は、その時は真剣につきあっていても、分かれるのが早い傾向にあります。だから、性感染症が広がります。婦人科は、若い人でも相談できるところです。おかしいと思ったらぜひ相談にきてください。

 また、性犯罪が身近に迫っています。プライベートゾーンは、自分以外の人が傷つけてはいけないところです。「性器=人権=心」につながっているのです。もし被害にあったら、早急に信頼できる人に相談してください。

 いま、多様な性の時代です。男・女ではなく、多様な性を自然に認める感覚を養ってほしい。妊娠すること・できないこと・しないことに、優劣をつけることは絶対にしてはいけない。自分らしく生きて行ってほしいです。

 最後に、一人で悩むことは絶対しないで、何かあれば、いつでも私の所に相談にきてほしい。「性とは、人生にかかわる大きな問題」なのです。

  

 講演を受けて、保健委員長が謝辞をのべて閉会となりました。