キャリア教育の充実

 産業界のリーダーとして時代の変化に柔軟に対応できる工業技術者の育成を強化するため、教科の学びの他に、域の関係機関(行政・企業・大学等)と連携・協働した「実践的・体験的な教育活動」により、キャリア教育の視点から「学び」を充実させ、一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基 盤となる能力や態度を育成しています。

  1 行政等との連携

たまLabo.+(玉名市役所)  

 学校の垣根を越えて、玉名市を舞台に自分の好き・得意・興味を活かして自分自身にも・地域にもちょっぴり+(プラス)して「やってみたい」を「やってみる」活動で、本校生も参加します。たまLabo.+の活動拠点は、カリーノ玉名の1階スペースとなります。

 高校PR FESTA(玉名市役所)

 令和5年7月1日(土)より7月7日(金)まで、カリーノ玉名のセンターコートにて、玉名市内の各高校による魅力発信イベントして各校のパネル展示が行われました。多くの市民に買い物ついでに各高校の魅力を理解していただきました。

 

 

 

 

エキマチ七夕夜市(玉名市役所)

 

 令和5年7月1日(土)に、玉名駅前で開催されたエキマチ七夕夜市に工業化学科の生徒たちが協力してスライムづくりを実施し、多くの子供たちで大盛況でした。本校からはそれ以外にもボランティアスタッフとして参加している生徒もいました。

 

 

OneTeamプロジェクト事業(県教育委員会・玉名市役所)

 令和5年度より、玉名市管内の3つの県立高校(玉名高校、北稜高校、玉名工業高校)が連携して、地域の課題を解決したり、各学校の魅力をPRすることを目的に事業(事務局校:玉名工業高校)を実施します。

 高校の魅力を発信するために、玉名市とカリーノ玉名が連携して店舗1Fセンターステージやテナントスペースを活用して年間を通して継続的に地域に向けて各高校の特色・魅力をPRしていくという玉名市とコラボした事業となります。

 8月19日(土)、20日(日)には、各科による工作教室を実施しました。また、今後も他校と協力して他校の演奏会や農産物の販売等も開催することとしております。玉名地域の皆さんに、県立高校の魅力を伝えていきたいと考えています。 

玉名市産業祭、大俵まつり(玉名市役所)

 毎年11月、玉名市産業祭や大俵まつりに参加しています。キーホルダーやペン立て、LEDキャンドルづくり、ロボット操縦やイライラ棒体験、木工教室、バルーンアート等に多くの来場者の皆さんが楽しんでいます。今年度はEVカーの体験試乗会も実施しました。

 

 

 

 

JR玉名駅待合室に椅子・机の設置(玉名市役所)

 令和4年6月11日(土)に、玉名市まちづくり事業の一環としてJR玉名駅待合室の椅子・机作りに生徒会5名が参加しました。市役所・建築士の方々からアドバイスをいただきながら、木材の組み立てや塗装に取り組みました。難しい作業もありましたが、他の高校生や大学生、一般の方々など、皆で協力して作り上げることができました。作り上げたイス・机を玉名駅の待合室に設置したときは、とても嬉しかったです。

 

 

舗装実習等(熊本県土木部、熊本県道路舗装協会)

 令和4年11月、熊本県建設技術センターにおいて、熊本県土木部監理課・熊本県道路舗装協会主催の舗装実習を行いました。(舗装実習体験、3Dスキャン測量体験、ICT機器転圧体験、安全VR現場体験、ブレード3Dマシコン体験)

 

 

菊池川流域高校生サミット(国土交通省、菊池川流域の恵み体験協議会他)

 令和6年2月、市民団体などでつくる菊池川流域の恵み体験協議会主催、「菊池川流域高校生サミット」開催されました。「高校生サミット」では、菊池〜玉名の高校生が「菊池川流域を元気にする」というテーマでそれぞれの課題を研究し、その成果を市民・行政・高校生・地域の人たちへプレゼンします。令和4年度は「私たちにできる土木リテラシーとは~地域との連携を通じて~」というテーマで、「地域づくりベストアイデア賞」を受賞しました。また、令和5年度は「地域を守る工業高校~かまどベンチとウッドストーブの製作~」というテーマで、最優秀賞となる「菊池川流域さきがけ賞」を受賞しました。

 

ハイスクールダンスフェス(熊本県)

 熊本県が主催し、令和2年7月豪雨の復興途上にある人吉・球磨地域の今を全国に伝えたいとの思いで制作された熊本県出身の内村光良氏が監督脚本を務めた短編映画「夏空ダンス」の公開を記念して、令和5年7月1日(土)に、イオンモール熊本でハイスクールダンスフェスが開催されました。県内より5つの高校が参加しましたが、県立高校は本校のみで、参加した本校生徒の5名中3名は初心者で、課題曲に合わせた創作ダンスを一から考え、披露しました。

 

2 企業等との連携

玉名管内建設業合同説明会(建設業協会玉名支部青年部)

 令和5年7月4日(火)に、建設業協会玉名支部青年部主催で管内10社による合同企業説明会を本校体育館で実施し、土木科2年生と土木科3年生が参加しました。説明していた企業担当者の中には、玉名工業高校OBの姿もあり頼もしくもありました。

 

 

 

 

電気工事講習会(熊本県技能士会連合会)

 令和5年6月30日(金)に、みらいの技能士育成ステップ事業の一環で、一般社団法人熊本県技能士連合会様の御協力によりアーマフレックスの取り付け体験(熊本県熱絶縁工事組合)、LANケーブル端末処理(熊本県電気工事業工業組合)を行いました。

 

 

 

建設企業の魅力発見フェア(熊本県、県内企業)

令和5年6月20日(火)に、建設企業の魅力発見フェアがグランメッセで開催されました。生徒は積極的に企業ブースを回り、説明を受けていました。「熊本地震からの復興パネル展示」「お洒落作業服マネキン」「VR(高所作業体験)」等もありました。

 

 

 

 

高校生ビジネスプラン・グランプリ(日本政策金融公庫)

 令和5年5月、高校生ビジネスプラン・グランプリに向け、日本政策金融公庫国民生活事業本部熊本創業支援センター上席所長代理の金子尚弘様を講師に講習会を実施しました。グループワーク等によりアイデアを出し、課題を解決していく力を身につけています。プランの申請まで挑戦しましたが、ファイナリストに選定はされなかったので、次年度、再度挑戦します。

 

現場見学・現場実習(㈱河建 他)

 令和5年5月、産学連携事業の一環で、㈱河建様主催で各種体験を行いました。ドローン、3Ⅾスキャナー、建設重機、測量機体験などが行われ、生徒たちは学校では学ぶことができない貴重な体験をしました。上記企業以外にも様々な企業様の御協力のもと現場見学・現場実習を行っています。

 

 

 

インターンシップ(地域行政機関及び各企業)

 毎年11月の3日間、地域の行政機関や企業様の御協力により、2年生全員を対象にインターンシップを実施しています。インターンシップ前後にも研修を実施し、職業観や勤労観を深めています。また、1年生にはインターンシップ報告会を行っています。

 

3 大学及び小中学校等との連携

熊本県工業高等学校生徒研究発表会(熊本大学 他)

 毎年11月、熊本大学工学部百周年記念館において生徒研究発表会を実施しています。熊本大学・崇城大学・東海大学熊本キャンパスや工業連合会等の皆様に発表会の審査をしていただきます。最優秀賞を受賞すると、熊本県産業教育振興会「産学懇談会」において、工業高校の代表として発表することになります。今年度は、熊本大学工学部長賞を受賞しました。

 

 

化学分析人材育成研修会(崇城大学ナノサイエンス学科)

崇城大学ナノサイエンス学科西田先生の御協力のもと、ものづくりコンテストに向けた研修を行いました。県立高校OneTeamプロジェクト事業の一環で、県内工業化学科と崇城大学ナノサイエンス学科は連携し、高度な化学分析をできる人材の育成を図っています。御指導のおかげで、本校工業化学科の生徒が、全国高校生ものづくりコンテスト化学分析部門で日本一になることができました。ありがとうございました。

 

 

 

 

電子科専門講演会(東海大学熊本キャンパス文理融合学部人間情報工学科)

 令和4年11月、電子科1年生及び2年生を対象に、東海大学熊本キャンパス文理融合学部人間情報工学科清田先生の御協力もと、「半導体とコンピュータの未来」という演題で御講演いただきました。今後の進路選択等に役立つ講演会となりました。

 

 

土木関係講演会(日本大学及び玉名市役所)

 土木科2年生、3年生課題研究班がオンライン講演会に参加しました。講師は、玉名市役所土木課木下様、㈱アイ・エス・エス兼日本大学工学部客員研究員浅野様で、「社会基盤の現状、インフラメンテナンス」という演題で御講演いただきました。

 

 

 

 

校内駐車場区画線引き(玉南中学校)

 令和4年12月12日(月)、興亜建設工業㈱様、ジャパン工業㈱様の御協力のもと、土木科3年生の課題研究の一環で、玉南中学校の駐車場に区画線引きを行いました。携わった生徒の中には玉南中学校出身の生徒もおり、学んだ知識を生かして「恩返し」を行うことができました。

 

箱庭づくり講座(地元中学生)

 令和4年8月に、玉名市教育委員会主催の公民館講座の1講座として、玉名市横島公民館において土木科3年生5人が地元の中学生10人に箱庭づくりを通じて「土木の魅力」を発信しました。約20センチ四方の木枠内に、砂や人工芝を敷いて陸地を作り、道路や橋、車などのミニチュア玩具を設置しました。

 

リヤカー修理(睦合小学校)

 睦合小学校からアルミ製リヤカーの修理依頼を受け、機械科3年生の課題研究の授業で取り組みました。ハンドル部分をスチール製パイプに交換し、荷台部分は研磨剤できれいに磨きました。小学生も喜んで使ってくれているようです。

 

 

ものづくり教室(築山小学校)

 機械科3年生の課題研究で地元の築山小学校で「ものづくり教室」を開催しました。対象児童は6年生130名で一人一枚のステンレス板に穴あけ加工したものに、ペーパー仕上げ、曲げ加工と小学生でも製作できるものにしました。小学生も楽しみながら加工をやっていました。

 

アルコール噴霧器寄贈(玉名ライオンズクラブ 他)

 令和4年3月、「アルコール噴霧器」を玉名ライオンズクラブへ寄贈しました。生徒が製作した「足踏み式アルコール噴霧器」をこれまで地元の希望される中学校へ16台、小学校へ1台、県庁へ1台、玉名市役所に4台を寄贈しています。

 

 

防球ネット贈呈(和水町)

 令和4年12月16日(金)、機械科3年生が課題研究の授業の一環で、和水町からの依頼で製作した野球やソフトボールで使う防球ネット(縦横2・5メートル)4台と、グラウンドを整地する器具1台を製作し同町に贈りました。町総合グラウンドで活用していただけます。 

 

■公園ベンチの寄贈(玉名市及び玉名郡長洲町の各公園)

 地域から要望のあった公園ベンチを製作し、令和5年1月より順次、四十九池公園や松木南児童公園、向野児童公園等に寄贈いたしました。地域の方々より感謝の言葉をいただき、生徒たちは、ものづくりをとおして地域貢献できている喜びを感じているようです。

 

 

4 グローバルな視点の育成・関係機関との連携

海外大学の講演会(台湾:中華大学)

 令和5年7月11日(火)、台湾中華大学情報工学学科准教授の張欽智氏を講師に「ChatGPT:未来はAIが創るのか?」というテーマで、今話題のChatGPTについて、使い方や始め方、注意点などの解説をオンラインで講義を受けました。最後には、ChatGPTを使ってAI画像も作成しました。

 

 

 

キャリア教育講演会(台湾留学サポートセンター)

 令和5年6月7日(水)、全校生徒を対象にキャリア教育講演会を実施しました。講師は一般社団法人台湾留学サポートセンター所長の安蒜順子氏です。プログラミング技術の必要性、台湾の半導体技術の高さ、台湾の大学で学ぶ優位性等をお話しいただきました。

 

 

高校生海外研修(タイ王国)

 全国工業高等学校長協会の事業で令和5年7月22日(土)~7月29日(土)の7泊8日でタイ王国を訪問しました。工業高校生に現地学生との交流、学校見学、企業見学、文化遺産・史跡の観光等に参加させることで、日本の産業界の発展に寄与できるグローバル人材を育成します。本校生徒1名参加/日本各地22名、熊本県からは本校生が代表として参加しました。 

 

高校生グローバルチャレンジ事業(台湾)

熊本県教育委員会の事業で令和5年9月11日(月)~9月15日(金)4泊5日で、台湾を訪問しました。専門高校生に、県内企業等の海外進出先でのインターンシップ、企業視察、現地高校生等との交流活動等を体験させ、国際的な感覚と広い視野を持ち、熊本県の産業界の発展に寄与できるグローバル人材を育成します。本校生徒3名参加/熊本県15名、引率教員1名も本校から選抜されました。

 海外研修報告会

 令和5年12月18日(月)に、7月にタイ王国を訪問した生徒と9月に台湾を訪問した生徒たちによる海外研修の報告会を全校生徒を対象に行いました。

 海外で学んだ事や貴重な経験談等を全校生徒で共有し、グローバルな視点を持った高度な産業人材の育成を図ります。

熊本県高等学校英語スピーチコンテスト

 令和5年9月16日(土)に熊本学園大学で開催された熊本県教育委員会主催の県高校英語スピーチコンテストで、本校生が堂々3位の成績を収めました。環境問題についてみんなで考えるために、「A need for a miracle(奇跡を起こす必要性)」というタイトルでスピーチを行いました。県下全域の公立・私立高校から24人の高校生が集う中での素晴らしい成績です。令和5年12月9日(土)に長崎外国語大学主催で行われた全国高等学校英語ボキャブラリー選手権大会(2人1チームで参加)では、準優勝することもできました。