学校生活

性教育講話

12月19日(火)は、「自分を守る 誰かを守る」の演題で、認定NPO法人トナリビト相談員で助産師の怒留湯美季様をお迎えし、性教育講話が実施されました。

 講演では、「プライベートゾーン」や「パーソナルスペース」といった、個人に関わる距離感のお話から始まり、たとえ助産師でも必ず「さわっていいですか?」と聞いて了解を得てから触っていることも話されました。

「別れよう」と言っても別れられないデートDVの奥深さや、リベンジポルノに関することとして、たとえ恋人でもセンシティブな画像は送らない事、もし被害に遭ったら一人で抱え込まないこと等のお話がありました。

誰もが持つ性の権利として、悩む人は「自分を大切にする」方法を知らないことが多く、①いやなことをされない権利。②自分の体のことは自分で決める。③いやなことはいやと言っていい。といった強い気持ちを持つことが大切であることを教わりました。

もし、妊娠した場合、(1)産み育てる。(2)産んで養子に出す。(3)中絶する。この三つが選択肢として考えられますが、それぞれの体験をした10代女性のエピソードも話されました。いずれにせよ、困ったら大人を頼ること、エコー画像からもわかるように、性交渉の先には、尊い命が待っていること、望まないなら避妊を、避妊しないのはDV・犯罪であるということを認識する必要があります。

男女は平等だけど、性交渉の結果として受け取るものは平等ではなく、女性のほうがはるかにリスクが高く、行為をするまでの責任は対等、でもその先は女性のリスクも考えることが大切です。

性交渉自体は素晴らしいことですが、手をつなぐこと、髪をなでられること、何が一番幸せに感じるかは人それぞれであり、自分の考えを相手にあてはめないことがとても大事です。

今回学習したポイントは3つです。

1つ目は、相手の気持ちを確認する性的同意。

2つ目は、性的同意〇✖クイズ…①女性の「イヤ」は本当はOK。②二人きりの部屋に来たからOK。③恋人はいつでもOK。④「イヤ」とは言っていないならOK。⑤この前はOKだったから今日もOK。⑥男性には同意はいらない。

この①~⑥はすべて✖です。

3つ目は、同意はダサい、めんどくさい、難しいと思わず、同意をとる言葉の練習をすること。

最後に、保健委員長からの立派な謝辞で終わりました。

今回の講話は、今すぐにでも全員に関わる大事なお話でした。生徒はとても真剣な表情で聴講していました。

自分と、自分の大切な人の将来を大事にしてほしいと願います。

何事にも当事者意識を持ち、夢の実現に向けて挑戦する生徒の姿は、自分のこととして真剣に取り組む頼もしいものでした。

大変お忙しい中、本校定時制生徒のために来校してくださった助産師の怒留湯美季様、本当にありがとうございました。