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芸術コースブログ

「墨縁」

私は書道を通してたくさんの縁ができました。

初めて帛書に取り組んだ作品です。

文字の骨格や墨量の変化、運筆の遅速も意識しました。

あとは「縁」という文字を目立たせたかったので「墨」を小さめに書きました。

岑参詩「和祠部王員外雪後早朝卽時」

私は、先輩が全国大会で日本一を獲られてから、私も日本一になるという目標ができ、高書展で絶対に最優秀賞を取ろうという強い気持ちを持って練習に励みました。文字の中に疎密をつくること、墨量の変化、右上がりの角度の統一を意識して作品制作に励みました。

巻子本古今集

私は扁平な字形で表現する隷書に取り組んでいる時間が多いため、仮名の作品を表現する際もその癖が出がちでした。

そのため、この作品書くにあたって一文字の中で線の強弱をつけること、字形を引き締めるところとふっくらさせるところのメリハリをつけることを意識しました。

刻字「我」

私は自分の意見を人に言えず、流されてしまう性格なので、自分を持って生きたいという理由で「我」という字を刻しました。

元永本古今集

元永本古今集は平安時代に書写され、「古今和歌集」完本として最古の写本です。

原本は鮮やかな色を染めた地に、雲母を撒き、さらにその上に金銀をまいた華麗な紙を用いてあるため、私も色鮮やかな紙を使用しました。

書は、1首を2〜3行書きや散らし書きで書かれてあるため構成が難しく苦戦しました。

自作の詩「自信」

書で表現することに自信がなかったですが、これまで自分を支えてくれた言葉や積み上げてきたことを筆で書くことが、とても楽しかったです。

制作していくなかで、自分らしく表現することが難しいところでしたが何度も練習を重ねることで自分らしさを表現することができました。

米芾「蜀素帖」

私がこれまで取り組んできたこの「蜀素帖」は、蜀で織られた絹の巻物に書かれており、潤渇の変化があります。

潤渇の変化と2x8の紙に五行書きの構成が思っていた以上に難しく、苦戦しました。

米芾「帳季明帖」

これまで米芾の蜀素帖に取り組んできましたが、米芾の比較的晩年の書と思わせる傑作である張季明帖に惹かれ臨書しました。

柔軟で自由に書かれているところを表現することが難しかったです。

王羲之「清晏帖」

私が王羲之の清晏帖を制作した理由は、日常の書体として使われる三つの書体(楷書・行書・草書)の手本にされ、時代を超えて評価され続けた書聖である王羲之の作品だからです。その中でも自分が取り組んだことのない草書、美しく力強い作品を臨書したいと思い制作しました。