校長室(管理職)ブログ

広がれボッチャの輪

 9月27日(火)に山鹿市スポーツ推進委員鹿本支部6人の方と本校小学部児童がボッチャを通した交流を行いました。

 本校では、「障がいのある我が子が就労してからも楽しめることを見つけてやりたい」という保護者の方の思いを受け、障害の有無や年齢等に関係なく楽しみを分かち合えるスポーツである「ボッチャ」を通した交流に取り組んでいます。このような場・機会が地域に広がると、子どもたちの世界が広がっていき、豊かな充実した生活を送ることができます。今回の交流は、この主旨に御理解いただき、山鹿市スポーツ推進委員の方から交流をしたいという申し出があって実現したものです。

 ボッチャをしている最中、そして終えた後に、「狙ったところに球を投げるのが難しいね」「私より上手!」「ついつい、熱くなってしまいました!」「いや~楽しかった!」と、口々にスポーツ推進委員の方々がおっしゃっていました。みなさん、ボッチャの魅力にとりつかれたようです。本校だけでなく、スポーツ推進委員会の方々からもボッチャの輪が地域に広がっていくのではないかと楽しみにしています。

 スポーツ推進委員会の方々のあたたかで優しさあふれるお人柄に触れ、初めは恥ずかしがっていた子が、帰りには「また来てね~」と名残惜しそうに手を振る姿や自ら手をつなぎに行く姿などが見られました。もちろん、なかには最後まで緊張が解けない子もいました。様々な人とのかかわりのなかででいろんなことを感じ、考える子どもたち。今日もこの出会いが子どもたちの中にいろんな種を蒔いたに違いありません。人とふれあうなかで、ときには不快な気持ちややるせない思いを抱くかもしれません。それは、私たち大人でも同じです。しかし、そういった経験も含めて、人と関わるって楽しいな、新しい自分に出会えるな、いろんなことができるようになるなと子どもたちに思ってもらえるよう、その時々の子どもたちの思いに寄り添いながら支援していきたいと思います。

文責:教頭(荒木)