彼岸花が咲きました(9月号)

 彼岸を迎え、稲田地域には彼岸花が連なっています。彼岸花は日照時間の変化を葉で感知することで季節を知り、毎年同じ時期に開花すると言われています。また、根には毒性があり、ネズミやもぐらの侵入を妨げる役割があるため、古くから田んぼや畑の縁や土手に植えられたと聞いています。稲田の新校舎の周辺にも彼岸花が巡り、児童生徒、職員がいない工事期間中も学校を守ってくれているように私には感じられました。

 さて、8月下旬から稲田校舎の改修が始まっていますが、今は工事用シートが校舎を覆い、躯体補修やモルタルの撤去が行われているところです。しばらくは、校舎を見ることもできませんが、工事関係者の安全な作業を祈りつつ工事用シートが剥がされる日を楽しみにしています。地域の皆様には工事用車両の通行や作業音等でご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。


 

 県立教育センター内の開校準備室では、現在、校章デザインや校歌、制服等の作成を進めています。校章デザインには県内外からたくさんの応募があり、校訓や稲田をイメージした素敵なデザインが多数寄せられています。地域とのつながりを大事にしながら子どもの成長を見守ってほしいという学校への期待が込められていると感じています。いよいよ最終選考ですが、決定次第、ホームページで報告させていただきます。

開校準備を進める中で、子どもたちや保護者、教職員、地域の方々の思いを聞かせていただいています。それぞれの思いを学校教育活動につなぎ、ともに学びともに楽しみながら、認め合う優しい環境を整えることで、学校を拠点に子どもの成長と地域の発展に貢献できると考えています。ぜひ、新校づくりにご意見をお寄せいただき、お力添えをお願い致します。

 

令和2年9月

熊本県立かもと稲田支援学校長

        後迫 貴利子