◆上天草プロジェクト 活動報告◆

2019年10月の記事一覧

上天草プロジェクトⅠ~中間報告準備~

本日の上天草プロジェクト。
11月9日(土)にオープンする『上天草バザール』内で展示される、
『上天草プロジェクト中間報告ポスター展示』に向けて、
各班パソコンを使って、ポスター作成に取り組みました。

上天草で未来を切り拓くリーダーの育成をテーマに上天草の起業家教育を行っている上天草プロジェクト。
地域の課題を吸い上げて、若い力が解決策の提案を行います。

生徒たちがグループに分かれて考えてきた「ビジネスプラン」。
生徒の取組みをご覧ください!

上天草バザールでお待ちしております!

上天草プロジェクトⅠ~先進出前講座②「デザインの基礎」~

11月の上天草バザールでは、中間発表としてポスター展示を行います。
文字の大きさや色彩など工夫をし、生徒の伝えたい内容をしっかり伝える技術を身につけさせるために、先進出前講座②「デザインの基礎」を実施しました。

本日の講師の先生は、
崇城大学芸術学部デザイン学科岩上孝二教授です。

「デザイン」について本題に入る前のアイスブレイク。
デザイナーを目指す者に求められる力である「社会性」について話されました。
社会性を身につけるためには、「あいさつ」と「時間を守る」。
2つとも社会で通用するために必要な力でもあります。

さて内容です。
生活の中にあるデザイン。社会の中にあるデザイン。
デザインは「生き物」。時代の流れを表現する「生き物」です。

では「デザイン」とは何でしょうか?

デザインとは『頭の中のイメージをどのように形(視覚化)にするのか』ということだそうです。
良いデザインとは何でしょうか?
デッサン能力でしょうか?
カッコイイデザイン、目立つデザインでしょうか?

表面の体裁を取り扱うことではなく、物事の本質を見極め目的シーズニーズ・魅力を分析して可視化することが「良いデザイン」「良い結果」につながるのです。
※シーズ(seeds)とは、顧客の求めるニーズ(needs)に対して、企業が新しく開発、提供する特別の技術や材料のこと。【デジタル大辞泉より】

デザイナーになるためには…。
才能<感性=気づく力
気づく力とは、人のために・社会のために、気づいたことを口にすることから始まります。
その気づいたことを発信する手段がデザイナーの仕事です。


気づく
 美しい、楽しい、驚き、面白い、美味しい、喜び、新鮮・・・
 自然・人・社会の中から気づくことが大切。

思考・分析
 気づいたことを、なぜ?どうして?こうすればいいかも!?と考えることが大切。

表現・アレンジ・コーディネート
 組み立てて具現化する。情報を集めるだけでなく、集めた情報を編集することが大切。

評価
 自己評価・他者評価。客観的に評価してもらうことが大切。

 これらを上昇スパイラルしながら精度を高めていくことが大切なのです。


デザインとは「インフォメーション」である。
デザインとは「コミュニケーション」である。
デザインとは「本質の視覚化」である。

今回の上天草バザールの中で行われるポスター展示。
本講座では「本質の視覚化」について学びました。
1年生の皆さんが中間報告会で地域の方々に伝えたいことを整理しましょう。
そして、「伝える」ためのアイデアや工夫を色々と試行錯誤して、ポスター作品を作ってみましょう!

校外研修~天草高校ポスター報告会~

今回の上天草プロジェクトの取り組みとして、天草高校の生徒さんによる『ポスター中間報告会』に参加しました。


天草高校は、平成29年度より「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の指定校になっています。
このSSHとは、将来の国際的な科学技術関係人材を育成するため、先進的な理数教育を実施する高等学校として文部科学省が指定するものです。

ASⅠ・Ⅱの活動をとおして研究してきた成果をポスターにまとめ、生徒さんが発表していきます。

 

 上天草プロジェクトでも、11月9日(土)にオープンする『上天草バザール』でも、上天草プロジェクトⅠの中間報告として、各班に分かれてポスター展示を行います。

ポスターを見学することで、自分たちの考えや思いをどのように表現したら良いかを学べたと思います。今回作成するポスターにそのアイデアをたくさん盛り込んで下さい。


ぜひ上天草バザールにお越しいただき、生徒たちの研究の成果をご覧ください。

地域理解講座⑤「上天草の地場産業を知る(内航海運業)」

本日の上天草プロジェクトでは、地域理解講座⑤「上天草の地場産業を知る(内航海運業)」が行われました。
前回の地域理解講座でもありましたように、上天草は水産業が盛んな地域ですが、今回は、海運業がテーマです。

今回の講師は、
株式会社雄和海運 浦山 秀大 様
上天草市産業政策課 係長 小松野 洋己 様
上天草市産業政策課 主事 宮崎 克也 様
でした。

日本は資源が乏しく、海外からの輸入に頼る割合が非常に高いです。
海上輸送は日本の貿易の重要な役割を担っています。
また、国内の約4割が「内航海運」であることも説明されました。
生活や産業に必要な物資の輸送に海運が重要なのです。
さらに、内航海運は環境に優しく、今、大量輸送は陸路から海路へとシフトしています。


上天草市の内航海運業の現状をみてみると、
※熊本県に占める上天草市の割合
事業者数 101社/169社
船舶隻数 148隻/204隻
船員数  887名/1186名
上天草市は熊本県の内航海運業を支えているんですね。


しかし、現状は「人手不足」「若手不足」という課題を抱えています。
船員の年齢構成割合をみても、50%以上が50歳以上という現状です。
この状況が続くと、5~10年後の若手不足が心配されます。

今回の講座では、船員の仕事について紹介がありました。
船長を中心とした、船内での様々な職種や仕事の内容。
仕事のサイクルでは、4時間勤務・8時間休憩などの、初めて知ることばかりでした。
特に、船員と他産業との給料を比較されましたが、高い水準にあることが分かりました。
船員の魅力とは・・・
「一般的な陸上職より給与がいい。」
「まとまった休暇が取れる。」
「若い船員は、引く手数多。」
「通勤地獄がなく、色んなところへ行ける。」
とのことです。


それでは、どのようにして船員になることができるのでしょうか?
1.大学へ進学し、3級海技士(航海・機関)を取得する。
2.海上技術短期大学校へ進学し、4級海技士(航海・機関)を取得する。
3.海技学院へ進学し、6級海技士(航海・機関)を取得する。
資格を取得し、船員として就職し、実務の中で経験を積むことが必要になってきます。

上天草市を支える産業のひとつでもある「海運業」。
熊本県、日本の産業の発展を担う「海運業」の中心が、私たちの住む上天草市にあったこと。
生徒たちも新しい発見。地域の魅力を感じ取れたのではないでしょうか。


今回も、積極的に質問をしていました。
船員には、どのような人材が求められるのか?
 →船内は狭い世界。コミュニケーション能力が必要。
高校時代に学んでおくことは何か?
 →航海技術など専門的な知識や技術が必要。学力は大切。
船での生活では、どのような食事が出されるのか?
 →乗船中は魚が多いかもしれないが、陸上では肉など好きなものを食べている。
船員の職種で給料が異なるのか?」「船酔いは慣れますか?

 

 

今回もたくさんの質問が出され、丁寧にお答えいただきました。

ちょっとしたことでも疑問を持ち、積極的に質問して知識を増やすことが大切ですね。