◆上天草プロジェクト 活動報告◆

2019年5月の記事一覧

上天草プロジェクトⅠ~地域理解講座②~

本日の上天草プロジェクトは、地域理解講座の第2回目です。
上天草市産業政策課より講師の先生をお招きし、「上天草市の6次産業化とブランド化」についてお話しいただきました。

上天草市経済振興部産業政策課産業創出係長 大野 公二朗 様
上天草市経済振興部産業政策課ふるさと産業係主幹 山川 葉子 様

1次産業・2次産業・3次産業・6次産業とは何か。
またそれぞれの産業の抱える課題や解決に向けての上天草市の支援策についてお話しされました。

上天草市は、海に囲まれた地域であるため水産業が中心かと思われますが、平地では農業・果樹・畜産などの第1次産業も盛んな地域です。
果樹ではパール柑やデコポン、畜産では天草大王や天草梅肉ポークなどが有名です。
第2次産業では、水産加工品をはじめ、ヤマハの造船部門や九州ワコールなど全国的に有名な企業もあります。
第3次産業では、クルージングやイルカウォッチング、上天草さんぱーるなど、海や観光スポットを生かした産業が盛んです。

しかしこれらの産業界では、人口減少・少子化による生産者の減少や後継者問題など、課題が山積しています。そこで上天草市は、各種の支援・指導活動や環境整備に取り組んでいます。
特に、上天草の特産品を生かす第6次産業への支援に力を入れています。

上天草市の生産者の方々は小規模で展開されている方が多く、『生産・加工・販売』をすべて担うことになります。しかし、第3次産業に関しては苦手としており、負担感は大きなものでした。そこで販売ルートの開拓・売り込み・販売指導などを上天草市が担っています。
販売促進支援】【ブランド化支援】【商品開発支援】の3本柱を中心に、地域産業の活性化のサポートに取り組まれています。

現在取り組まれている上天草市の支援策に、上天草高校の創造力と行動力が加わることを期待されています。生徒には『課題を見つけ、高校生ならではの取組をしてほしい』と願いとエールを送られました。

上天草プロジェクトⅠ~上天草高校地域理解講座~

本日の上天草プロジェクトⅠ。
上天草市副市長小嶋一誠様をお招きし、1年生68名にご講演をいただきました。
講座の目的は「上天草市の諸問題を考え、未来を切り拓くための研究の【土台づくり】」について。
上天草プロジェクトで学ぶ生徒に向けて、

「ふるさとを愛し、ふるさとの可能性を信じて、様々な活動へ参画・貢献してほしい」

という願いを込め、まずは上天草を知ってほしいという思いをお話しいただきました。

地域を取り巻く現状は、少子高齢化、人口減少、過疎化問題、産業構造の変化など、とても寂しい現状でありますが、行政は前向きに頑張っています。
「ナナメ上↗上天草」を観光ブランドコンセプトに、観光地としてのブランドイメージを向上させるための取り組みを行っています。
例を挙げると、
・夢づくりチャレンジ推進補助金(県下トップクラス)
・2018おすすめ移住定住先全国18選の選出(県1ヵ所)
・お笑い芸人を起用した市のPR動画(アクセス400万件以上)
・じゃらん九州山口人気観光地ランキングで満足度1位
など。
行政の取組が結果につながっています。

人口減少など課題は残りますが、前向きなアイデアのもと、光り輝く地域づくりを目指しています。
豊かな自然と温かい人間関係を有する地域。
伝統と文化が残りつつも、明るい未来を創造する上天草市。
上天草高校の生徒に新しいビジョンを描いてほしい。
その中でやりたいことに挑戦してほしいとエールをいただきました。

最後は小嶋副市長を囲んで記念撮影。1年間頑張るぞ!