◆上天草プロジェクト 活動報告◆

上天草プロジェクトの活動の様子をお伝えします

先進出前講座⑤~映画でつなぐ地域の魅力~

本日の上天草プロジェクト先進出前講座⑤「映画でつなぐ地域の魅力」を行ないました。

本日の講師は、上天草市の「湯島」を舞台にした映画作品『島のシーグラス』の制作づくりに携わった
映画監督 榊原 有佑 様
映画プロデューサ 杉浦 青 様
ジャパン・フイルムコミッション副理事長 小山 真一 様
をお招きし、映画をとおした上天草の魅力についてお話しをいただきました。

まずは、それぞれの仕事についてお話しいただきました。
私たちは映画やドラマを見る側。監督の仕事。プロデューサの仕事。フイルムコミッションの仕事それぞれを伺いました。

榊原監督が語る「湯島の魅力」とは『時間の流れ』。


ゆっくりとした時間が心地よい時間とのこと。
この時の流れは湯島では当たり前だとしても、とても貴重に感じられたそうです。
作品作りのために湯島に訪れ、地元の子どもたちに「シーグラス」をもらった時に今回の作品のイメージが見えてきたと話されました。
監督は、理学療法士が映像の世界へ。そして映画の世界へ飛び込まれました。
「どんな経験もムダにはならない」「感じたことを表現できる」のが映画の魅力と生徒に語っていただきました。

 

杉浦プロデューサからは、湯島の『フリーダム』なところが気に入っているそうです。


鍵を掛けなくても出かけたり、隣の自転車を借りたりと、都会では心配するような事柄も、湯島の人たちの信頼関係の強さがそれを実現している。そのフリーダムさが好きだそうです。
映画の世界に飛び込んだきっかけは、地元が映画の舞台になったこと。地元の様子が映画となって発信されることに魅力を感じたそうです。また、世界の色々な映画を観る中で、言葉が分からなくても共感できる素晴らしさ、色々な人と感情を分かち合えるところが映画の魅力だそうです。

 

小山様は、映像制作陣からのリクエストに応えるために、天草地域のロケーションを行なっています。


私たちには何気ない景色は、普通に映像として素晴らしい力を持っているとのこと。
そんな景色が、映像となって日本全国、全世界に発信されることが嬉しいと語っていただきました。
フイルムコミッションの仕事は、制作者側からのリクエストに対して、1人でローションを行ない、1人で現況確認をしていきます。『紙で頂いた1枚の企画書から、映像作品が完成していくことに喜び』を感じられているそうです。


今回の講座では、なかなか出会うことがない「映像制作」という仕事に携わる方々のお話しを伺えることができました。
私たちの生活環境は都会と比べて「モノ」が揃っていません。しかし、それはとても貴重なことで、都会にはない魅力だったりもします。私たちが気づけていない「魅力」を発見し、それを発信できるようこれからも頑張っていきたいと思います。

KSH(熊本スーパーハイスクール)生徒研究発表会

 12月1日(日)崇城大学において、KSH(熊本スーパーハイスクール)生徒研究発表が開催され、本校の上天草プロジェクトの取組をポスターセッション形式で発表してきました。

 KSH(熊本スーパーハイスクール)とは、熊本県内で各種研究指定を受けている県立高校のことです。

 ポスターセッションとは、生徒が挑戦した研究や調査の成果をA1サイズの用紙にまとめます。研究発表のポスターを貼り付け、出席者から発表者に対して質問に答える形で行なわれます。

本校からは、上天草プロジェクトで研究されている「アプリ開発」「農業体験」「アクティビティ」に関する3つのテーマを発表してきました。
 発表の時間になると、生徒の前に同じ年代の高校生が発表に関心を持ってくれました。

 生徒たちは上天草の産業・観光資源を活かした新しいビジネススタイルや、高齢者の方に対して支援するアプリ開発について説明していました。
 他校の生徒だけでなく、先生方や教育委員会の方々からも質問をされ、これまでの取組や、将来的な展望について一生懸命説明していました。

 

 また、他校の発表を見学させていただきました。同じ年代の高校生が、高いレベルの取組に挑戦していることに驚きました。上天草高校生へのよい刺激になったのではないでしょうか。

 多くの方々からの共感やアドバイスなどをいただき、さらに研究を深めていくことができるでしょう。
 今回、ポスターセッションに参加させていただいた経験やアドバイスをいかし、地域の課題解決に向けて、積極的に取り組んでいきたいと思います。


※KSH(熊本スーパーハイスクール)の学校とは
SSH(スーパーサイエンスハイスクール)
  熊本県立第二高等学校
  熊本県立北高等学校
  熊本県立宇土中学校・高等学校
  熊本県立天草高等学校
SGH(スーパーグローバルハイスクール)
  熊本県立水俣高等学校
  熊本県立済々黌高等学校
SPH(スーパープロフェッショナルハイスクール)
  熊本県立熊本工業高等学校
  熊本県立南稜高等学校
地域との協働による高等学校教育改革推進事業
  熊本県立上天草高等学校(地域魅力化型)
  熊本県立天草拓心高等学校(プロフェッショナル型)
SGLH(スーパーグローカルハイスクール)
  熊本県立阿蘇中央高等学校
  熊本県立高森高等学校
  熊本県立球磨中央高等学校
  熊本県立上天草高等学校

上天草市地域住民ささえあい住民フォーラム

12月1日(日)松島総合センター「アロマ」において、
上天草市地域ささえあい住民フォーラム』が開かれました。
タイトルのとおり、高齢化がすすむ地域における行政や住民による支え合い見守りなどの活動報告及び課題について講演が行われました。

今回、パネルディスカッション「上天草市内の取組みについて」では、上天草高校生もパネリストに招かれ、上天草プロジェクトの取組みについて話させていただきました。

 

生徒代表の3名は、これまでの上天草プロジェクトの取組みを紹介し、地域活性化に向けて頑張っていることを、会場の地域住民の方々に紹介していました。


高校生が上天草市の新ビジネス事業について考えて発表する。
夢のようなビジネスプランかもしれませんが、若い力が上天草市を変えていきたいという強い思いは受け取っていただけたようです。
発表のあと、大きな拍手をいただきました。


同席された堀江上天草市長様にも本校の取組みを紹介いたしました。

本校の取組みを地域の方々に情報発信する機会が増えてきました。
地域の方々と情報交換させていただき、様々な課題解決に向けて頑張っていきます。

先進出前講座③「地方創生~地域おこし協力隊の取組~」

本日の上天草プロジェクトⅠは、先進出前講座③が行われました。
地方創生~地域おこし協力隊の取組~」という演題で、上天草市の地域おこし協力隊の方からお話しいただきました。
上天草市地域おこし協力隊の活動やそれぞれの取り組まれている事業についてお話しいただき、「起業すること」や「地方創生」が身近なところでできることに気づかせたいと思います。

本日の講師の先生は、上天草地域おこし協力隊から、
維和島振興協議会(いわらぼ)運営責任者の星野真里様
元田農業株式会社代表取締役の元田有祈様です。
元田様は「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(地域魅力化型)」でのカリキュラム開発等専門家として御協力をいただいています。

元田様は、「上天草市をもっとおいしく知って欲しい」をテーマに、上天草市松島町の教良木地区で「お米」づくりに取り組まれています。

農業、お米作りをとおして、
 ・安心安全の農作物
 ・地域社会の活性化
 ・地域の雇用
を目指されています。

教良木地区は、田んぼアートなどで年間3000人の来客があるそうです。
しかし、地域にお金が落ちないのが現状で、地域の収益向上と地域産業の発展に寄与できないかと考えているそうです。
そこで「教良木観光農園構想」。
教良木地域の地域風土を生かした観光農園事業を開始することを考えられました。
いちご農園を作り、いちご狩りを運営する。これらのことで、
 1.生産者としての一般市場へのいちご供給
 2.観光農園としての入場料収入
 3.農場管理としての地域雇用の拡充
と、ビジネスになっていきます。
地域の特色をいかしたビジネスプランを考えている生徒たち。
ビジネスとしてステップアップしていく様子を想像できますね。

元田様は「わくわくすることをしたい」とおっしゃいました。
いちご狩りにたくさんのお客様を呼び込むためには?
 何を準備すればいいんだろうか?
 インスタ映えしたほうがいいのかな?
 いろんな種類のいちごを植えてみようなどなど。
わくわくする気持ちを大切に、自分の知りたいことや気になったことは調べてみよう!きっといいアイデアが浮かぶはず!
とお話しされました。


星野様は埼玉県から上天草市に移住されました。前職は今の仕事とまったく関係の無い職種。何かを創り出す面白さに挑戦したいというチャレンジ精神旺盛な方です。
農業特に柑橘系の果物や水産業が盛んな維和地区を担当されています。
維和地区の方々と共に「好きなことを実験し、島をもっと元気に」をテーマに「いわらぼ(Iwalab)」を運営されております。
この”実験”には、地域の方々や外の方々を巻き込んで、中と外をつなぐことを目的としています。

維和地区は空き家が多い地域。民泊を整備して、お客様に滞在してもらうことを考えています。ここで地域の方々と夕食を一緒にすると地域との交流が生まれます。もちろん、宿泊することで、お金を落としてもらえます。

また、維和地区の魅力を発信するためにFacebookやInstagramなどによる情報発信も積極的に行われています。
「ふぐの餌やり体験」など上天草に来なければできない体験を全世界に向けて発信しています。
また、上天草の食材を使ってオリジナルレシピを作り、SNSにアップしています。
これらは「いきなり上天草に来てもらう前に、イベントで上天草を知ってもらう。また、生産者の思いや地域を知ってもらう」ことを目的にしています。

これらの活動には、お金がかかります。
国の交付金をいただき、地元の人を活かし、人を呼ぶことを目的とした取組を提案し、3年後には交付金無しで運営できるビジネスを確立することが目的だそうです。

お二方のお話を伺い、質問タイムです。
本日も生徒からの質問がありました。
・いちご以外にも楽しめる物は作らないのか?
 ⇒いちごが軌道に乗ったらブドウに挑戦したい。

・どんな料理を作ったのか?
 ⇒今回はポルトガル料理だったが、イタリアンにも挑戦した。「あかもく」を使ったフリットやアクアパッツァなど、上天草の豊かな食材をふんだんに使いたい。

・交通機関は増やせないのか?
 ⇒自動車は田舎に必要不可欠な乗り物。ビジネスにとってとても重要なもの。また、地域の特徴を活かして、海路の開拓や電動自転車を利用するのも面白いかもしれない。

お二方から丁寧に、将来の夢を語っていただきました。

私たちの住む上天草。日常生活が当たり前すぎて、隠れた魅力に気づいていないのかもしれません。
上天草の魅力を見つけ出し、外に発信することで大きなビジネスが生まれるかもしれません。
毎日、当たり前の生活を送っているかもしれませんが、視点をちょっと変えてみてみましょう。
わくわくする発見や夢が生まれるかもしれませんよ!

 

上天草プロジェクトⅠ~中間報告準備~

本日の上天草プロジェクト。
11月9日(土)にオープンする『上天草バザール』内で展示される、
『上天草プロジェクト中間報告ポスター展示』に向けて、
各班パソコンを使って、ポスター作成に取り組みました。

上天草で未来を切り拓くリーダーの育成をテーマに上天草の起業家教育を行っている上天草プロジェクト。
地域の課題を吸い上げて、若い力が解決策の提案を行います。

生徒たちがグループに分かれて考えてきた「ビジネスプラン」。
生徒の取組みをご覧ください!

上天草バザールでお待ちしております!