校長室便り
令和七年度 熊本県立芦北支援学校高等部佐敷分教室 入学式 式辞
令和七年度 熊本県立芦北支援学校高等部佐敷分教室 入学式 式辞
色とりどりの草花が咲き誇り、春の息吹が感じられる今日の佳き日に、御来賓並びに保護者の皆様の御臨席の下、熊本県立芦北支援学校高等部佐敷分教室の入学式を挙行できますことを、心から感謝申し上げます。
先程、入学を許可しました、七名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
皆さんは入学者選抜検査に合格し、今日から熊本県立芦北支援学校高等部佐敷分教室の生徒です。在校生、職員一同、今日の皆さんの入学を心から楽しみにしていました。
新入生の皆さんは、期待と不安が入り交じっていることと思います。一日も早く分教室での生活に慣れ、充実した毎日を送ってほしいと願っています。そして、様々なことに挑戦して、自分自身の将来の進路をしっかり考えてほしいと思います。
さて、佐敷分教室では、目指す生徒像として、「個性・学力」「判断・行動」「協力・共生」を柱に挙げています。
最初の「個性・学力」とは、生まれながらのありのままの自分を大切にし、社会に通じる様々なことを学ぶという力を身に付けてほしいということです。「学力」とは、「学ぶ力」と書きますが、何を学ぶのかということが大事です。それは、「人生を豊かにする様々なもの」を学ぶ力を付けていくと捉えてください。
二つ目の「判断・行動」とは、その時々の状況やその時の自分自身の考えと併せて、行動に移すということです。行動することの一つには、言葉で表現する、手紙やメール等で伝えるということも含まれています。情報化社会である現在において、言葉の遣い方一つで、伝わり方も多様であることを認識して行動してほしいと思います。
最後の「協力・共生」とは、仲間や先生方はもちろんのこと、様々な年代の方々、地域の皆様と力を合わせて、共に生きるということです。誰もがより生きやすくなるために、自分のこと、自分以外の人のことを、一つ目に挙げた「個性」を含めて理解してください。そして、時には、寛大な心をもって「共に生きる」ためにどうしたらよいか考えてほしいと思います。ぜひ、この三つのことを大切にして、三年間の学校生活を送ってください。
さて、次の金曜日には、皆さんの入学を歓迎して、歓迎遠足が計画されていて、レクリエーションなどを通して、親睦を深めていきたいと考えられています。また、作業学習では、農園芸班、紙工芸班、手工芸班の三つに分かれて作業製品を作り、販売活動を通して、充実感・達成感を味わっていきます。楽しみにしていてください。
保護者の皆様、本日はお子様の御入学おめでとうございます。これまで限りない愛情をもってお子様の成長を支えてこられた保護者の皆様に、心からお祝いを申し上げます。私たち教職員一同、保護者の皆様と連携をとりながら、お子様の成長のために全力を尽くして参りますので、御支援と御協力をお願い申し上げます。
最後になりましたが、御来賓の皆様、本日は御多用の中、御臨席を 賜り、ありがとうございました。佐敷分教室は、本日、七名の入学生を迎えることができました。今後も佐敷分教室を温かく見守っていただき、御支援と御協力を賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。
入学生の皆さんが充実した学校生活を送り、自身の夢や目標のために精一杯努力されることを祈念いたしまして、式辞といたします。
令和七年四月八日
熊本県立芦北支援学校長
櫻井 祐二