校長あいさつ

 

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 本校は、1963年(昭和38年)に天草地区唯一の工業高校として開校し、本年で創立60年目を迎えます。天草下島の玄関口、瀬戸運河に面した校舎は、熊本県のアートポリス構想により美しい水際の景観を活かして大型客船のキャビンをデザインした造りとなっています。あまくさ宝島のランドマーク的建物であり、永く文化的資産として後世に残るものと思います。

これまで半世紀に渡り、常に産業界のニーズや時代の要請に応えて、特色ある工業教育を実践して参りました。「温厚・誠実・勤勉」の校訓の下、教育目標として「心豊かで礼節を身に付け、志高く自主自律の精神で活力に溢れ、将来社会に貢献できる有為な人材を育成すること」を掲げています。「ものづくりを通したひとづくり」を合言葉に、工業のスペシャリストになるべく、基礎的・基本的な知識や技術・技能を習得して卒業した生徒は一万名を超え、県内はもとより、全国各地、各界各層で活躍しています。

 現在、機械科、電気科、土木科、情報技術科の4科に約500名の生徒が在籍し、将来の夢の実現に向けて高い目標を掲げ、その達成を目指し日々勉学に部活動に熱心に取り組んでいます。

 今年度は、これまでの教育の成果を踏まえ「Professional」を大きなテーマに、「更に前へ上へ」~考動力~、「感謝と思いやり」~利他心~のスローガンを掲げ、生徒一人一人に、これまで成し得ていない段階や領域に果敢に挑戦するよう促すつもりです。

私ども教職員は、そのような生徒の社会的自立へ向けて、確かな学力と実社会で活用できる知識を身につけさせると共に、自他の命を大切にし、他者とも共感できる豊かな心を育む教育を目標に、計画的な進路指導体制の下、将来のスペシャリストに繋がる有用な資格取得やものづくり教育、部活動を通した人間形成に今後とも一丸となって取り組んで参ります。

ところで、時代の急激な変化の中で、生徒を取り巻く環境は大きく変容しており、若者の規範意識の低下や人間関係の希薄化などの問題点が指摘されています。このような時こそ、学校は家庭・地域社会と連携協力して生徒を育てていくことが重要であります。これからも、育友会、同窓会、さらには地域社会の皆さまから応援をいただきながら、魅力ある工業教育を充実・発展させ、社会や時代の負託に応える人材を育てていきたいと考えております。

多くの方々に本校の特色や魅力をご理解いただき、優秀な生徒の皆さんが高い志を持って入学してくることを心待ちにしています。

   令和4年4月  
 
                                          熊本県立天草工業高等学校
                                                校長 西村 和久