お知らせ

 ようこそ 天草工業高校のホームページにお越しいただきありがとうございます。   

  1963年(昭和38年)に天草地区唯一の工業高校として開校した本校は、令和4年に創立60年を迎えました。天草下島の玄関口に位置しており、本校近隣からは、雲仙を背にして瀬戸歩道橋・天草瀬戸大橋・天草未来大橋が一度に眺望できます。瀬戸運河に面した校舎は、熊本県のアートポリス構想により美しい水際の景観を活かして大型客船のキャビンをデザインした造りとなっています。あまくさ宝島のランドマーク的建物であり、永く文化的資産として後世に残るものと思います。

  本校は、これまで60年に渡り、常に産業界のニーズや時代の要請に応えて、特色ある工業教育を実践して参りました。「温厚・誠実・勤勉」の校訓の下、教育目標として「心豊かで礼節を身に付け、志高く自主自律の精神で活力に溢れ、将来社会に貢献できる有為な人材を育成すること」を掲げています。令和5年3月23日には、産学官連携による、CGに関する教育や人材育成に向けて、天草市や企業と協定を結んでおり、本校のスクール・ミッションを遂行するために確かな一歩を踏み出したところです。基礎的・基本的な知識や技術・技能を習得して卒業した生徒は11,000名を超え、県内はもとより、全国各地、各界各層で活躍しています。

  現在、機械科、電気科、土木科、情報技術科の4科に約490名の生徒が在籍し、将来の夢の実現に向けて高い目標を掲げ、その達成を目指し、日々勉学や部活動に熱心に取り組んでいます。

  今年度は、これまでの教育の成果を踏まえ「Discover Your Next Level~もう一歩踏み出す~」をスローガンに掲げ、生徒の一人一人が、現状に満足せずに自分の弱い心に打ち克って、もう一歩踏み出すことで昨日の自分を超えていくことができるよう支援して参ります。

  指導の重点目標として「社会に通用する人間力を持った人材の育成」「確かな学力の向上と生徒の希望進路の実現」「部活動の積極的推進、心身の健全育成」「地域に信頼される学校づくり」を掲げ、Society5.0に対応できる専門知識や技術を持ち、産業界に貢献できる技術者を育成するとともに、コミュニケーションスキル等の向上を図り、地域の魅力ある資源を理解し、地域コミュニティを担う人材を育成します。

  時代の急激な変化の中で、生徒を取り巻く環境は大きく変容しており、若者の規範意識の低下や人間関係の希薄化などの問題点が指摘されています。このような時こそ、学校は家庭・地域社会と連携協力して生徒を育てていくことが重要であります。これからも、育友会、同窓会、さらには地域社会の皆さまから応援をいただきながら、魅力ある工業教育を充実・発展させ、社会や時代の負託に応える人材を育てていきたいと考えております。

  多くの方々に本校の特色や魅力をご理解いただき、優秀な生徒の皆さんが高い志を持って入学してくることを心待ちにしています。

 

令和5年4月 熊本県立天草工業高等学校

 校長 西村 洋信