Q&A

Q1 各科の概要と、どのような目的意識をもつ生徒の入学を希望されているのか教えて
  下さい。

 (A)
  各科の概要については、トップページのメニューにある「学科紹介ビデオ&案内」の
 中に、本校3年生が制作した各科ごとの実習の内容や様子等が動画でアップされていま
 すので、まずそれをご覧ください。
実習は各科とも卒業までに毎週2~3時間学ぶ工業
 高校で最も大切な授業になりますので、各科のイメージをつかむのに最適です。
  そのうえで、各科長の先生から本校の○○科で勉強したいと希望している皆さん方に
 熱いメッセージがありますので希望する科をお読みください。 
 【機械科】
   あなたは、何かを作ろうと思い、作業に取りかかったと
 き、「こんな道具があったらいいのに」とか「こんな機械
 があったら便利なんだけど」と思ったことはありません
 か?それがものづくりの原点であり、「こんな道具」「こ
 んな機械」を創造することが興味関心の始まりです。機械
 科は、道具、機械その他基礎的な知識や技術を学ぶことに
 よって、ものづくの楽しさを学ぶ学科です。
  機械科では、将来様々な製造業で活躍できる機械技術者の育成を目指しています。例
 えば、大きな工場で自動車、建設機械、農業機械などを製造したり、試験や整備をした
 り、ロボットなどを制御・操作できるような機械技術者です。
  そのために、どのようなことを学ぶかというと、機械を構成する材料の性質について
 の学習や部材の強度計算(設計)などの教室での授業(座学)と並行して、機械加工や
 溶接などの金属加工、コンピュータによって機械や装置を動かしたりする制御実習な
 ど、実験・実習を通して幅広く機械の基礎を学習していきます。

  令和3年度には、「スマート専門高校」実現に向けた産業教育設備が導入されました。
  加速度的な産業・社会の変化に対応した、最先端の産業教育設備を使用した実習や実
 験が今後、実践され、産業界で必要とされる知識や技術を身に付けることができます。
  将来、機械技術者として胸を張って頑張りたいという意欲があり、積極的に行動でき
 るような生徒の入学を期待しています。
 【電気科】
  現代社会では、電気を使わない生活は考えられないこと
 です。電気科では、電気の発生(発電所等)から、家庭や
 工場へ電気を送る方法(送電・配電)、電気をエネルギー
 (動力)として活用する分野、IC・トランジスタなどを
 使った電子回路(ラジオ・テレビ)に関するもの、コン
 ピュータや自動制御など、電気に関する幅広い知識と技術
 の習得を目指します。
  電気技術者としての資格である電気工事士などの資格取得にも積極的に取り組んでい
 ます。
  将来の進路に電気の知識・技術を役立てたいと思う意欲ある皆さんの入学を心待ちに
 しています。
 【土木科】
  土木技術のことを英語では「civil engineering」といい
 ます。「civil」とは、「文明の」「市民の」という意味で、
 私達の暮らしを足元で支えている技術という意味がありま
 す。私達の生活になくてはならない、道路・橋・ダム・ト
 ンネル・上下水道などの構造物を造り、維持管理していく
 のが土木技術です。
  土木科では、測量、土木基礎力学、施工、製図などの学
 習を通して、土木技術を支える基礎的な考え方を理解することを目指しています。土木
 技術の進歩は著しく、「スコップを持っての穴堀り」というイメージは過去のもので
 す。現在では、コンピュータを駆使した高度な測量や設計・施工が行われています。本
 校土木科でも土木の専門以外にコンピュータについても学習します。
  土木技術が対象にする仕事は、自然(地球)を相手にしたスケールの大きなものが多
 く、地図にも残りやりがいがあります。また、土木工事として行われるものの多くは
 「公共工事」であり、社会や人のために貢献できる仕事でもあります。大きな夢を持
 ち、大きな仕事をしたいという人を待っています。
 【情報技術科】
  「高度情報化社会」と言われている今日、コンピュータ
 を取り扱う能力は社会人として欠かせないものになってき
 ています。産業界の各分野にコンピュータが応用されてい
 ますが、真にコンピュータを有効活用できる技術者はあま
 り多くいません。情報技術科ではコンピュータのしくみか
 ら応用まで幅広く体験し系統的に学習することにより、真
 のコンピュータ技術者を育てます。
  コンピュータを学習していく上で必要な力は「読み・書き・そろばん」ですが、一番
 必要な力は「読み」で、国語や英語の「文章の理解力」です。二番目に必要なのは「書
 き」の「作文力」。「そろばん」は三番目で数学の「論理的思考力」です。数学の証明
 問題が解けるようならそれにこしたことはありません。
  また、MayaやAdobe系のソフトを用いたCGの実習、C#やPython等のプログラミ
 ングの実習も行っており、情報分野の実践的な知識・技術も身に付けることができ、こ
 のことにより電気・機械分野以外の情報分野の就職の幅も広がっています。
  感動は人間を変革し成長させます。情報技術の分野は教師と生徒が一緒になって次々
 と新しいことを学ばなければなりません。理解できたときの感動を共有しながら勉強し
 ていきますので、これまであまりパソコンを使ってこなかった人でも大丈夫です。チャ
 レンジ精神旺盛な皆さんの入学を期待しています。

Q2 将来、自動車整備士になりたいと思っています。熊本市内には在学中に3級自動車
  整備士の受験資格(実技試験免除)が取得できる学校があるように聞いています。貴
  校の機械科にするか、その学校にするか迷っています。自動車整備士になるためにど
  のような方法がありますか。 
 (A)
  本校の機械科を卒業しても3級自動車整備士の資格は取れませんが、中学校卒業後、
 3級自動車整備士の資格を取れる学校に進学する方法は確かにあります。しかし、自動
 車整備士になるには、高校卒業後に専門学校などに進み2級自動車整備士の資格を取
 り、自動車整備関係の会社に就職する方法が一般的です。工業高校で自動車に関する基
 礎知識のみならず、機械や電気の幅広い知識と技能を習得し、さらに一般教養も身に付
 けた上で専門学校に進学したり、2級自動車整備士の資格が取れる企業に就職したりす
 るほうが、長い目で将来を考えたときに有利になります。

Q3 他校の電子科と貴校の電気科のどちらにしようか迷っています。電子科と電気科は
  どのように学習内容が違うのですか。
 
 (A)
  「電子科」は、主に電子回路(ダイオード、IC、トランジスタなどの素子の性質や
 回路など)、電子計測制御(シ-ケンス制御など)、電子
 情報技術(コンピュ-タの構成と機能、利用とネットワ-
 クシステムなど)、通信技術(有線、無線、画像、音響な
 ど)などの科目をとおして、電気を通信・情報・制御など
 の分野から利用する弱電分野の知識・技術を習得すること
 を目標にしています。 
  一方「電気科」は、電子技術(半導体素子、電子回路、通
 信、音響など)などの科目をとおして弱電分野のことも学びますが、電力技術(電力の発
 生、送電、配電、照明、電熱など)、電気機器(発電機、電動機など)などの科目をと
 おして電気をエネルギー(動力)として利用する強電分野の知識と技術を主に学び、実
 際に活用できる能力と態度を養うことを目標としています。要するに、本校電気科で
 は、弱電分野から強電分野まで幅広く授業・実習を行っています。

Q4 コンピュ-タを使うのがあまり得意ではありませんが、将来のことを考えて、情報
  技術科に入学したいと思っています。遅れずに学習についていけますか。
 (A)
  基礎から系統的に学習しますので、コンピュ-タに興味を持ちやる気さえあれば、今
 は苦手な人でも大丈夫です。その心配は全くありませんので安心して下さい。

Q5 情報技術科には、電気科と同じような電気に関する科目がありますが、これは電気
  科で学ぶことと同じ内容ですか。

 (A)
  「電気科」ではエネルギーとしての電気技術(発電・送電・配電・電気機器・モー
 ターなど)を詳しく学びます。これに対し、「情報技術科」では主としてコンピュータ
 に関する電子回路の技術や電気の基礎について学びます。

Q6 商業高校の情報処理科と天草工業高校の情報技術科は学習内容に違いがあります
  か。

 (A)
  商業高校の「情報処理科」は、コンピュ-タを商業の分野に事務的な面で利用するの
 に対して、工業高校の「情報技術科」では機械・電気・デザイン・画像処理など多方面
 の工業分野において技術的なコンピュ-タの応用を目指しています。このため学習内容
 は大きく異なっています。

Q7 情報技術科を卒業すると、実践的コンピュータ技術者(プログラマ)としてソフト
  会社などで即戦力として通用するのですか。

 (A)
  システムエンジニアやプログラマとしてソフト会社に入社し通用するためには、在学
 中に難関といわれる「基本情報技術者」の資格を取るくらい勉強すれば可能性はありま
 す(過去に就職の実績があります)。もちろん基本情報技術者を取得するための課外授
 業は実施します。

Q8 情報技術科以外の科でも、コンピュータについて勉強すると聞きましたが、情報技
  術科で学ぶのとはどう違いますか。

 (A)
  コンピュータの技術があらゆる分野に浸透してきたので、情報技術科以外の科でもコ
 ンピュータの基礎基本である表計算やワープロなどを学びます。 

Q9 土木科と建築科の違いは何ですか。
 (A)
  本来「土木」と「建築」は、「建設業」といわれる同じ
 業種に属します。従って、学習する内容には共通するとこ
 ろが多くあります。そのことを踏まえたうえで、「土木」
 と「建築」の違いについて端的に言いますと、対象とする
 ものが異なっています。「土木」は、道路、橋、ダム、ト
 ンネル、上下水道などの構造物を対象としますが、「建
 築」は建物などの構造物を対象とします。

Q10 前期(特色)選抜について教えて下さい。
 (A)
  トップページのメニューにある「入試情報」の中に選抜要項や日程を載せていますの
 で詳細はそちらでご確認ください。
  前期(特色)選抜では、学力検査では見ることのできない受検者の多様な能力・適性
 や意欲・関心、努力の成果を積極的に評価し、本校の重視する観点に沿って選抜を行い
 ます。入学後はいろいろな分野(学習、部活動、生徒会活動など)で『学校の核』と
 なって頑張ってくれることを期待しています。
  前期(特色)選抜では、後期(一般)選抜のような学力試験は実施せず、中学校から
 提出された書類、本校で実施する集団面接(1グループ4人程度、15
分を上限)の結果を
 資料として、各科に応じた能力・適性を総合的に判定して選考します。
  万一、前期(特色)選抜において不合格でも、後期(一般)選抜で再度挑戦すること
 ができます。その際、一度不合格だったということを理由に不利な取扱いを受けること
 は全くありませんので、心配しないで下さい。

Q11 後期(一般)選抜の各科の難易度はどうですか。
 (A)
  トップページのメニューにある「入試情報」の中の「過去の入学者選抜」に過去3年
 分の出願状況を載せています。
この表でまず志願者数を確認してみてください。お分か
 りと思いますが、年度により各学科の志願者が多かったり、少なかったりしています。
  ここで注意してほしいことは、必ずしも志願者の多い学科の最低合格点が高いという
 わけではないということです。志願者が少なくても最低点が高く少数激戦になることも
 あります。 従って、各科の難易度を一概に言うことはできません。

Q12 入試の成績によっては、第1志願以外の科で合格していることもあるようです
   が、そうなったときうまくやっていけるでしょうか。
 (A)
  第1志望以外の科で勉強するうちに興味を持ち、優秀な成績で卒業した先輩は何人も
 います。また、各科共通に学習する内容も増え、近年の技術革新により学科の枠がなく
 なりつつあります。
  また、進路についても自分の専門以外に進むこともできますので、目標を持って頑張
 れば、道は拓けるはずです。

Q13 入学後に特別な事情が出てきた場合、転科はできるのですか。
 (A)
  教育課程上(勉強する内容)の問題から転科することはできません。入学後、転科を
 考えなくても済むように、学科を選ぶ際には慎重に考えて下さい。

Q14 どのような職種や企業に就職がありますか。
 (A) 
  詳しくは、トップページのメニューにある「進路情報」の中に昨年度及び過年
 度の就職先一覧を載せていますので、確認してください。
  各科ごとの職種や企業の概要は次の通りです。 
 【機械科】
  機械科は、就職範囲が広く、自動車関係、鉄鋼業などの全
 ての職種において、県内外の企業に就職できます。多種多
 様な職種に就職できるのが機械科の特徴です。
  職種は、製造技能職が多いのですが、設計などの「技術
 職」や「企業内短大」、「企業内学園生」などの研修機関
 を設けた企業への就職も多くあります。また、国家公務
 員、地方公務員への機械技術職での採用もあります。
 【電気科】
  電力、自動車製造、半導体製造、電気設備工事、鉄道、印刷、鉄鋼、公務員などで、
 「製造」、「設計」、「運用」、「営業」などの職種があります。
  最近では、専門学校に進学して、介護福祉士、理学療法士、看護師などの資格を取
 り、福祉関係の仕事に就職する人もいます。
 【土木科】
  大きく分けると、「建設会社」、「コンサルタント」、「公務員」の3つの職種があ
 ります。
  「建設会社」は、実際に道路、橋、ダムなどをつくる仕事(施工)をします。将来的
 には現場の責任者として、監督・管理をします。ものをつくる喜びを直接味わうことの
 できる仕事です。
  「コンサルタント」は、測量をして図面を作成したり、橋や道路の設計や、それらに
 伴う計算をしたりする仕事が中心です。測量は屋外でしますが、その他の作業は室内で
 の仕事がほとんどです。計算するのが好きだという人に向く職種です。
  「公務員」は、国・県・市町村の土木技術者として、都市計画や工事の積算(工事金
 額の計算)、発注などの仕事をします。土木職という採用枠があり、頑張り次第では合
 格可能です。
 【情報技術科】
 情報技術科ではコンピュータや電子回路について多くの
ことを学びますので、基本的にはそれらを活かした仕事に就けるように指導しています。具体的には、コンピュータの保守・点検をするカスタマエンジニアやコンピュータを操作するオペレータなどです。その他にも、自動車製造、印刷、半導体製造、機械設計など様々な分野に就職する人もいますし、「企業内短大」、「企業内学園生」などの分野を目指す人もいます。さらには、看護師など医療・福祉関係の仕事に就くために専門学校に進学する人もいます。

Q15 天草工業は就職が良いと耳にしますが、実際どのような状況ですか。
 (A)
 本校の求人件数は、左のグラフに示すように、令和元年度までは右肩上がりに増加しており、令和2年度で一旦減少したものの、令和3年度は回復し、2,546件で過去最高の求人件数となり、令和3年度は一人の就職希望者に対して22.3社の求人がある計算になります。内容は、日本のものづくりを支える自動車やそれに関連する企業および鉄鋼業などの日本の基幹産業をはじめ、電力、半導体製造、建設などさまざまです。工業関係以外では、飲食、理容・美容、ホテル、警備、農協などの求人があります。。

 

 さて、本校の令和3年度の就職内定率は100%で、就職希望者の全員が就職できました。地域別就職実績では、熊本地区、九州地区、東海地区の順になります。就職者122名の内、9名が企業内学園生(研修生)として合格しており、将来の中核社員を目指し給与を受け取りながら研修に励んでいます。このような実績をあげることができた理由として、各学科の専門に関連する企業から求人をいただけるということがあります。また、本校の就職内定率が高いのは、本校の卒業生が産業界の中核として活躍しており、そのつながりの中で求人をいただけるということもあります。このように、本校からは大変有利な条件で就職することが可能です。しかし、努力を怠っては希望の会社に合格することはできません。特に部活動に参加し、自分を高める必要があります。ほとんどの企業が「部活動をしている元気な生徒」を望んでおり、そういう人が入社後も可愛がられるそうです。大きな声で挨拶をして、お互い(年齢の異なる人たちと)の意思疎通(コミュニケーション)を図ることができなければ、会社で仕事をすることはできません。ぜひ、部活動で体と心を鍛えて下さい。



Q16 天草工業高校からの進学先について教えて下さい。
 (A)
 年度により若干の変動はありますが、例年本校性の約3割が進学しており、4年制大学、短大、各種専門学校が中心です。詳しくは、トップページのメニューにある「進路 情報」の中に昨年度及び過年度の進学先一覧を載せていますので、確認してください。これを見てお分かりのように、4年制大学については、令和2年度は国公立大学に1名の合格者を出しており、私立大学へも進学しました。専門学校への進学は多岐にわたり、工業関係(自動車・コンピュータ・土木建設等)ばかりでなく、医療・福祉、理容・美容など、色々な学校へ進学しています。
 本校では、進学希望者を対象に課外授業を1年生の11月より実施しています。また、進学に対応した選択科目を2年次から受講することにより、受験対策に有利になります。
 国公立大学に受験するには、基本は大学入学共通テスト(旧センター試験)を受験する必要があります。しかし、国立大学によっては総合型選抜(旧AO入試:出願者自身の人物像を学校側の求める学生像と照らし合わせて合否を決める入試方法)があり共通テスト不要で合否が決まります。また、私立大学の指定校制入試も行う私立大学が増加してきました。また、推薦入試の併願を認める私立大学もあります。また、国立大学(工業系)を目指す方法の一つとして、国立工業高専(4年次)へ編入し、そこを卒業後さらに国立大学(工業系)(3年次)へ編入するという道があります。一方、本校を卒業後、(県立技術)短期大学校(2年間)へ進学し、更にそこの応用課程(2年間)へ進学、その後大学院修士課程へ進むという道もあります。このように、工業系大学・大学校への進学を希望している人にとっては、本校で学ぶことにより、工業高校の特性を活かした有利な条件で進学ができるということがお分かりかと思います。
 本校の卒業生の中には、医師や弁護士、検事といった職業で活躍されている方もいらっしゃいますが、もし今の時点で工業系以外(医学・法律・経済等)の大学への進学を考えているのならば、普通高校へ進むことも十分検討して下さい。


Q17 公務員になりたいのですが、状況はどうですか。
 (A)
  公務員志望の生徒に「あなたはなぜ公務員になりたいのですか」と問うと、必ずと
 いっていいほど「安定」という言葉が出てきます。
  景気に左右されない男女平等の職種である公務員の人気が、最近特に高まっている関
 係で、どの職種も狭き門となっています。本校では、公務員希望者に対して課外授業を
 実施し、合格率のアップに取り組んでいます。また、選択科目の中から公務員試験によ
 り適した科目をとることによって受験に一層有利な条件を整えることができるはずで
 す。
  工業高校からは、技術職(電気情報・機械・土木)で受験することができ、国家公務
 員技術職や天草市の技術職に例年合格しています。この職種は工業高校で学んだ専門知
 識を活かすことができますし、事務系の職種に比べると競争倍率も幾分低く、合格の可
 能性は高いといえます。国家公務員に関しては、事務職・技術職、海上保安庁、刑務
 官、自衛隊一般曹候補生・自衛官候補生などに合格しています。また、地方公務員は天
 草市役所の事務職・技術職や天草広域連合消防職、警視庁警察官・電気職、東京消防
 庁、熊本県警、県立学校実習助手などに合格しています。
  最近は、技術系職種はもちろんのこと、事務系、公安系とさまざまな職種に公務員合
 格者を輩出していますが、粘り強い努力の結果です。できるだけ早くからその試験内容
 に応じた勉強を始めることが大切であると口酸っぱく指導しているところです。

Q18 専門外への就職状況はどうでしょうか。 
 (A)
  数は少ないですが、調理師や介護職として就職する人もいます。本校では専門的な学
 習を行いますので、生徒の皆さんに対しては基本的に、それを活かした職に就けるよう
 な進路指導に重点を置いています。
  でも、あなたが高校入学前から、本校で学ぶ専門分野と違う進路を考えているなら
 ば、その進路に応じた学校を選ぶべきでしょう。
  しかし、もし自分の進路に迷っているならば、本校に入学することで幅広い職業観を
 身に付けるのも意義があることと思います。

Q19 どのような学校行事が行われていますか。
(A)
 体育大会、天工祭(文化祭)、クラスマッチ、修学旅行、インターンシップ、長距離走大会など様々な学校行事があります。中でも体育大会は、各科対抗で行われ大いに盛り上がります。
 天工祭ではバザーや各クラスの展示、専門学科高校の特色を活かした『専門高校生による実技指導講習会』も行われています。実際に天工祭に足を運んで、是非とも、その充実した内容を体験してください。
 クラスマッチでは、サッカー、バスケットボール、ソフ
トボール、卓球、囲碁、将棋などの他に、海沿いに立つ本校の立地を活かしたフィッシングや令和3年度からはドローン競技も実施しています。


 

Q20 修学旅行はいつ、どこへ行くのでしょうか。

 (A)
  本校の修学旅行は、1年次の1月に行われています。
  内容は、なかなか訪れる機会のない白銀の世界でのスキー
 研修と東京での班別自主研修となっています。スキー研修で
 は、初めはうまく滑ることができなかった生徒も、研修のお
 かげで上手に滑ることができるようになってきます。東京で
 の班別自主研修では事前に計画したプランを基に楽しく行動
 しています。
  令和3年度は、新型コロナウイルス感染拡大により延期となっていた2年生が3泊4日で長野と東京を訪れる予定です。また、1年生は3泊4日で山梨と東京を訪れる予定です。
 
Q21 課外授業が行われていると聞いていますが、詳しく教えてください。
 (A)
  上級学校(大学・専門学校等)へ進学できるように、各
 学年とも希望者に対し、進学課外授業が行われています。
 早朝7時30分から国語・数学・英語の教科を中心に実施
 されています。1年生の11月からは、公務員志願者に対
 する早朝課外授業も実施されています。
  また、各科の特性や専門性を活かした資格試験に対する課外授業が、おもに放課後
 (一部早朝)、各科の先生方が中心となって実施されています。

Q22 たくさんの資格がとれると聞きましたが、どのような資格を取得することができ
   るのですか。

 (A)
  中学生の皆さんにとっては、一般社会や企業で通用する客観的な技能のレベルを証明
 する公的な資格として、実用英検や漢字検定が身近なものかもしれません。勿論、本校
 でもそのような検定でさらに上級に挑戦する人も多いです。
  これに加え、工業高校である本校は、工業関係の専門の資格がたくさん取れます。そ
 してこのことが、普通科等の学校の卒業生に比べ将来大変有利になることをぜひ知って
 おいてほしいと思います。というのも、就職先等に提出する履歴書に記載された資格名
 の影に見え隠れする合格のために努力した形跡が、採用に当たっての企業側からの大き
 な評価につながるからです。
  そのため、本校では「資格は力なり!」を合言葉に、資格取得に向けて科ごとに力を
 入れてサポートもしています。具体的には、次のような資格を取得することが可能で
 す。
  【全科共通】
   危険物取扱者試験、計算技術検定、情報技術検定、パソコン利用技術検定、
   リスニング英語検定、工業英語検定、ビジネス文書実務検定、
   グラフィックデザイン検定 など
  【機械科】
   基礎製図検定、機械製図検定、ガス溶接技能講習、
   3級技能士(普通旋盤、マシニングセンタ、機械保全、機械検査)、
   車両系建設機械運転技能講習 など
  【電気科】
   第二種・第一種電気工事士、電気主任技術者(第三種)、
   電気通信工事担任者(DD第3種)など
  【土木科】
   測量士補、ガス溶接技能講習、2級土木施工管理技術検定、
   車両系建設機械運転技能講習 など
  【情報技術科】
   2級・3級技能士(電子機器組立て)、ITパスポート、品質管理検定 など
  
 上の記念写真は、情報技術科2年生(H28年3月撮影)が1年間に取得した資格の証書を持ってパチリしたものです。頑張れば1年間でこんなに取れ、進学や就職に大きなメリットとなる資格です。皆さんも本校で資格取得に向けて頑張ってみませんか。

Q23 部活動が盛んと聞きました。部活動は必ず入らないといけませんか。
 (A)
 
本校には体育系が15、文化系が6の部活動があり、毎日盛んに活動しています。

部活動の加入は任意です。しかし、Q15の後段でも述べたように、ほとんどの企業が
「部活動をしている元気な生徒」を望んでいる現状がありますので、加入を奨励してい
ます。今年度は全学年で94.2%の生徒が体育系、文化系のいずれかに加入しています。

 近年では、陸上部、ハンドボール部、ソフトボール部、ソフトテニス部、水泳部、電子

工作部がインターハイや九州大会に出場しています。

 部活動の様子は、トップページからメニューにある「部活動」の中に各部ごとに随時

アップしていますので、ぜひご覧ください。


  部活動の様子は、トップページのメニューにある「部活動」の中に各部ごとに随時
 アップしていますので、ぜひ御確認ください。


Q24 天草工業で取り組まれている5S活動について、詳しく教えてください。
 (A)
  本校では、昨年度より5S活動(1整理、2整頓、3清掃、4清潔、5しつけ)を教
 育目標の1つに掲げ、基本的生活習慣の確立に向けて、全校を挙げて活動の推進に取り
 組んでいます。
  本校での5Sについて少し詳しく説明します。
  1 整理・・・実習室等の安全確保のため、必要性を明らかにして要らないものを捨
         てる。
  2 整頓・・・用具の片付け、要るものを必要とするときに取り出せるように管理。
  3 清掃・・・無言掃除の推進、周辺をきれいにして清々しい心を保つ。
  4 清潔・・・3S(整理・整頓・清掃)の維持。
  5 躾・・・・ルール、マナー、時間等を守る(当たり前のことを当たり前に!)、
         挨拶励行。

Q25 バイクの免許は取れるのですか。

 (A)
  原動機付自転車に限り、2年生になる前の春休み以降に取ることができます(それま
 では禁止です)。三者面談を行った後、法令講習、実技講習を受講することを義務付け
 ています。その後の免許試験については、長期休業期間中に、各自で熊本市内の運転免
 許試験センターに行き受験をすることになります。
  なお、自動二輪免許の取得は、全国高等学校PTA連合および県下の全公立高校の申
 し合わせにより一律に禁止されています。

Q26 校則は厳しいですか。
 (A)
  校則は、学校生活を価値あるものにするための最低限のルールを決めたものであり、
 厳しいかどうかの判断は皆さん方の感じ方次第だと思います。特別なことが決められて
 いるわけではありませんので、普通の学校生活を送ろうとする限り、あまり校則を意識
 することはないはずです。確かに学校の規律からはずれ、自分の価値観のみに任せて行
 動しようとする人には、厳しく感じるかも知れません。しかし、高校生活は、基本的な
 生活習慣を身に付け、立派な社会人となるための準備期間と考えて欲しいと思います。
  本校では「当たり前のことを当たり前に」と繰り返し指導をしており、高校生として
 ふさわしくない行為があれば、その程度に応じて説諭、訓告、停学、退学などの指導を
 受けることがあります。特に、停学や退学があるところが、小・中学校と大きく異なり
 ます。

Q27 アルバイトはできますか。
 (A)
  長期休業期間以外のアルバイトは、原則として禁止しています。しかし、特別な理由
 (経済的理由等)によりどうしても行いたい場合は、四者面談(本人、保護者、担任、生
 徒指導部)を行い、許可されることがあります。
  しかし、危険を伴うものや深夜に及ぶもの、酒類を扱う飲食店でのアルバイトは、い
 かなる場合も禁止されています(夜7時以降の就業は禁止です)。
  アルバイトは、学習面や生活面で影響がない範囲ですべきもので、高校生の本分であ
 る学習や部活動にそのエネルギーをつぎ込んで欲しいものです。アルバイトよりむしろ
 ボランティアに取り組んでみてはいかがでしょうか。

Q28 私の家は学校まで遠いので、通学することができません。寮はありますか。ま
   た、寮での生活はどのような雰囲気ですか。

 (A)
  学校から南へ約500mの所に天草地域共同寄宿舎亀川
 寮(男子寮)があり、今年度は70
名が生活しています。
 全部屋冷暖房完備で、食事は栄養のバランスに配慮されて
 います。亀川寮の詳細はこちら
  寮則「規律の中に楽しい寮生活」を掲げ、寮生が学習や
 クラブ活動に安心して取り組めるよう心掛けています。また、ボーリング大会、映画鑑
 賞など寮生だけが参加できる楽しい行事も行われ、入学当初は緊張している1年生も次
 第に和気あいあいと楽しい寮生活を送っています。
  一方、平成27年度より天草工業・天草高校・天草拓心高校の女子生徒が入寮できる天
 草地域共同寄宿舎桜華寮(女子寮)が設置され、今年度は6名の女子生徒が入寮してい
 ます。桜華寮の詳細はこちら。
  なお、今年度の入寮費(初年度のみ)は8,000円で、寮費は亀川寮が月額35,00
 0円、桜華寮が月額39
,000円です。

 【入寮者選抜について】
  亀川寮では、前期(特色)選抜合格者と後期(一般)選抜合格者で入寮を希望する者
 に対して、一括して合格者招集日に抽選で決定します。なお、定員(受入可能な人数)
 以下の場合には抽選はありません。

Q29 視力・色覚が悪いと授業で困ることはありませんか。また、就職の際に困ること
   はありませんか。

 (A)
  視力については、めがねなどで矯正でき日常生活に不自由のない程度であれば本校で
 の学習には問題ありません。ただ就職の際に、若干の企業や公務員(警察官や自衛官な
 ど)で視力の制限を身体条件の中に設けているところもあるようです。
  色覚についても、本校での学習には全く問題ありません。ただ、就職の際に、配線の
 色分けなどを含む作業が主体となる電気系の企業で「色弱不可」の条件を付けていると
 ころがわずかながらあります。特にそういった企業を志望しない限りほとんど問題はあ
 りません。

Q30 授業料はどうなっていますか。そのほか学校に納入しなければならないお金には
   どんなものがありますか。
 (A)
  今年度の授業料は月額9,900円ですが、就学支援金制度を申請されることにより、
 実質無償となります(ただし所得制限が有ります)。それとは別に、入学金や毎月の校
 納金4,500円(育友会費、部活動後援会費、冷暖房費)は納入してもらうことになり
 ます。
  入学時にどのくらいのお金が必要かについては、トップページのメニューにある「入
 試情報」の中の「入学時にかかる諸費用」にまとめてありますので、御確認ください。

 (1年次は、各科、クラスごとに実習費や学級費の負担については「入学時にかかる諸
 費用」の中に入れ込んでありますが、2,3年次にはこれらの費用を別途支払っていた
 だくことになります)。

Q31 奨学金について知りたいのですが。
 (A)
  「向学心に富み、学力向上の見込みがある」生徒に対しては、県・市町村をはじめと
 する各種奨学金が設けてあります。
  高校入学前までの奨学生募集としては、
 (1)日本学生支援機構高等学校予約奨学生
 (2)熊本県育英資金予約奨学生
 などがあります。熊本県育英奨学生は入学後にも申請ができますが、中学校3年時に予
 約申請をされることをお勧めします。高校入学後に、(1)と(2)の在学募集に加え、
 いくつかの奨学生の募集案内をします。いずれも申請の資格や締切日等がありますの
 で、該当する場合は申し込みをしてください。
  さらに、高校卒業後、大学・短大・専門学校へ進学を希望する場合は、高校3年次に
 日本学生支援機構の奨学金を予約申請することができます。

Q32 体育の授業は、女子も男子と一緒に受けると聞きました。ついていけるか心配で
   す。女子生徒に対して配慮がありますか。(男子生徒と同じ基準で評価され、女子
   生徒が不利になるといったことはありませんか)

 (A)
  もちろん、女子生徒に対しては配慮して授業が行われますので、心配する必要は全く
 ありません。成績は、観点別評価規準により評価されますが、男子と同じ基準で評価さ
 れることはなく、女子は女子の基準で評価されます。
  また、学校行事でも例えば、5月の体育大会の徒競走では、女子は男子の8割の距離
 を走って競いますし、12月の長距離走大会では、男子が20kmのところを女子は1
 0km走るなど配慮されています。
  そういうことで、女子だからという理由で、成績の面で不利になることはありませ
 ん。