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2019年6月の記事一覧

天草更紗

 

 

これは、中村いすず様に染めていただいた天草更紗です。更紗は、南蛮船に乗って渡来したもので、キリシタンロマンの島、天草の異国情緒を味わうことが出来るものです。昨年は、食物被服部の生徒が中村様の指導のもと天草更紗づくりに挑戦しました。 

書「玉成」【校長室より】

校長室に掲げてあるこの書は、天草(大矢野町出身)が生んだ巨星、竹添進一郎(号 井々)先生の『 玉 成 』です。竹添先生は、明治初期の激動時代に不世出の外交官・漢学者として、日本はもとより中国等においても活躍され偉大な功績を残されています。また、帝国大学(東京)教授もつとめられ、熊本県近代文化功労者としても顕彰されている方です。なお、二女は講道館柔道の始祖、嘉納治五郎に嫁いでいらっしゃいます。

この書は、竹添先生が父の墓碑を天草本渡から玉名伊倉に移すとき、高台の墓所より船積場までの石碑運搬を天草中学校の生徒達が手伝ったことに感激して、贈られたものです。

玉成とは玉の如く立派に磨き上げるの意味であり、中国、宋代の儒者、張横渠の著書「西銘」にある「貧賤憂戚、庸玉女於成也」から取ったと伝えられています。