天草高校の新生徒会役員が選出されました!
天草高校の新生徒会役員が選出されました!
天草高校の新生徒会役員選挙には会長候補2名,副会長候補6名が立候補するという大混戦。
ある若手の先生は,
「2年生は例年に比べおとなしい生徒が多いのかなと思っていたけれど,一人一人しっかり主張を持っていて,
『このメンバーになら天草高校の明日を託せる!』とワクワクしながら演説を聞くことができました」
と語ってくれました。
コロナ対策で,テレビ画面を通しての立会演説会となってしまいましたが,その熱は天草高校生徒たち一人一人の胸に届いたようです。
投票集計も、僅差の判定となり、間違いがないよう繰り返し点検を行って 当選者が確定しました。
今回,生徒会長に当選した杉尾くんの立候補の理由は,
コロナ禍というこれまでに誰も経験したことのない状況の中で,工夫を凝らし,各学校行事を盛り上げ,成功に導いた先輩の姿に触発されたからでした。
天高がさらにステップアップできるよう,天草から輩出した多くの優秀な人財との繋ぎ合わせにより,天高ルネッサンスを興そうというものです。杉尾くんは言います。
「私が考えた公約は『天草で活躍されている方や,天草出身の有名人と,天高生とを繋ぐ取組を行う』というものです。同じ天草で生まれ育った偉大な先輩方の存在を身近に感じられれば,希望や自信につながります。この取組を通して皆が広い視野を持ち,一人一人が今よりもっと自信と希望をもって学校生活を送れたら,天高全体のステップアップにつながると思います。」
副会長に当選した金子くんは,「生徒が自分の力を主体的に発揮することができる学校にしたい」と考え,立候補に踏み切りました。
「皆さんは,〈主体的〉という言葉を,どのように捉えますか? 言われるからやるのではなく,自分からやるという風に捉える方が多いと思います。それは間違っていませんが,私が思う〈主体的〉という言葉の意味は,〈自分が集団を引っ張っていくという意志を持って行動する〉ということです。天高生一人一人が『自分がこの学校,集団を,勉強・部活動で引っ張るんだ』ということを意識して行事などに取り組めば,この学校はもっと活気に満ちたものになると思います。」
もう一人の副会長に当選した山田くんは,「常識を振り返り,礼節ある活気あふれたにぎやかな学校にしたい」と訴えています。
「皆さんは,先生方や地域の方々にあいさつするとき,一度立ち止まっていますか? しっかり目を見ていますか? 当たり前のことがおろそかになっているのではないでしょうか? コロナウイルス感染拡大のため,活動が制限されている私たちの一度きりの高校生活を,悔いの残らないよう,生徒全員にとって最高のものとするために全力を尽くします。」
どの思いも,しっかり天高生一人一人の胸に届き それぞれの共感を呼んだのでしょう。
また惜しくも落選とはなってしまいましたが,天高の将来を考えた,高校生としてのあり方を考えた,大切な意見も多く出されましたので,紹介します。
【校則のアップデート】
伝統には引き継ぐ重みがある。時には変化も必要。
現代も新型コロナによって変革の時を迎えている。伝統の継承と発展を。
【生徒会と生徒一人一人を繋ぐ】
これまでリーダーとして皆をまとめる難しさを分かっている。
何かと孤立しがちな生徒会と皆とを繋ぐ存在になりたい。
【全員が自分の目標に向かって努力する学校】
コロナ禍で,毎日友達と会い授業を受け部活ができるという,当たり前の有難さを知った。
一人一人が,様々な可能性に挑戦できる学校へ。
【誰かのために動くことができる生徒会】
先輩方の努力により学校行事が継承できた。誰かのために動く生徒会は魅力的。
自分が誰かの役に立ちたい。
【皆が過ごしやすい雰囲気の学校づくり】
昨年不登校を経験した。担任の先生方が親身に向き合ってサポート。登校できるようになった。
天高の一人一人を支えていきたい。
こんなにもたくさんの天高愛を聞きながら,
「創立200周年に向かうこの天高の舵取りを,安心して任すことができる!」と,嬉しくなってきました。
また,一人一人がこれほどまでに赤裸々な思いを語ることができたのも,天高の仲間に支えられているという実感があるからでしょう。
天草高校は これからも ますます輝き続けます。声援よろしくお願いいたします。