校長室より

晴れ 天高生とは何ぞや!

「天高生とは何ぞや!」
岩間先生の野太い声が澄み渡った青空に響きました。
結団式後の集会での一コマです。

札幌農学校を開いたクラーク博士は,生徒たちに「Be Gentlman!(紳士たれ!)」と呼びかけ続けました。
そして これを札幌農学校唯一のルールとしたのです。

岩間先生は,自らの頭で考え行動で答えを探し続けることを求めます。
「何のために学んでいるのか」「何のために生きているのか」
学びの根源的な問いが「天高生とは何ぞや!」の響きには込められているような気がします。

そして,この根源的な問いに応えてくれるという実感があるからこそ
発せられた言葉でもあるのです。

天草の空ははるか上空まで澄み渡っています。
生徒たちの澄み切った心を象徴するかのような一日でした。

ところで
その日の夕刻 もう日暮れてあたりも暗くなっていた頃のことです。
私が地域の区長さんのところで用事を済ませ
睦橋を渡って歩いて官舎に戻っていると
すれ違う天高生が 自転車に乗っている生徒も 歩いている生徒も
口々に「こんばんは」と声を掛けてくれます。
懐中電灯で足下を照らさないといけないほどの暗さで
しかも私は私服で歩いていましたので
おそらくは地域の方だと思って声を掛けてくれているのでしょう。
一人ひとりに「こんばんは」と返す毎に嬉しくなってきました。

「天高生とは何ぞや!」

一人ひとりが胸に宿して 天高生らしい行動を続けてくれることを願います!