校長室より

ハート 揺れながら咲く花

6月8日(火)
天草高校と交流している韓国土坪(トピョン)高校の生徒 キム ガヒョンさんから
私に一通の手紙が届きました。

「こんにちは 馬場純二校長先生
 私は トピョン高校3年に在学中のキム ガヒョンと申します。
 私は 高校3年生なので 大学入試に対するストレスが多いですが,
 楽しい国際交流活動をする時には,そのストレスを振り払うことができます!

 今年も 去年のようにcovid-19で直接お会いできなくて 本当に残念です。
 しかし,オンライン国際交流のおかげで校長先生にお目にかかれて本当にうれしいです!!
 最近covid-19でとても大変な時間を過ごされそうなので,
 私が好きな韓国の詩を翻訳してみました。」

この言葉に続けて,可愛らしいチマチョゴリの便せんに,次のような詩が記されていました。

   揺れながら咲く花
                 ド ジョンファン(訳キム ガヒョン)

 ぐらつかずに咲く花が どこにあろうか
 この世の どんな美しい花たちも みな 揺れながら咲きました
 揺らぎながら 茎をまっすぐにたてました
 揺らがずに行く愛は どこにありますか

 雨に降られないで咲く花が どこにあろうか
 この世で どんなに輝く花たちも みな 雨に濡れて咲きました
 風と雨に濡れて 花びらをあたたかく咲かせました
 濡れない人生なんて ありえないでしょう

 

素敵な詩です。
日本語を学びながら この詩を日本の友人たちにも紹介したいと
そして 一日も早くcovid-19が終息し 平穏な日々が戻ってくることを願う
ガヒョンさんの優しいぬくもりも伝わってきます。

厳しい韓国の大学受験を前にして,
日本の高校生たちと将来を語り,未来を切り拓く夢に向かって手を携える存在を得たということは,
彼女にとっても,力強い支えとなっているのでしょう。

困難な出来事はあっても
困難の分だけ 美しい花を咲かせることができる!
私たちも「揺れながら咲く花」を口ずさみながら,前を向いて誠実に生きていきましょう。