校長室より

ハート 一笑懸命 ~楽しんだもの勝ち!!~

 各地区の天草高校同窓会支部から「同窓会報」が送られてきています。中京支部も関西支部も、母校・天草高校を想う言葉が溢れ、頁をめくりながら、私も、天草高校で青春を送ることができて幸せだったと実感しています。

 今、天草高校には、多くの教育実習生が来て生徒たちとの学びの時間を過ごしています。「天草高校で教育実習できて本当に良かったと思っています。絶対、教員になりたい、再び母校の教壇に立ちたいと思いが強くなりました。来月の教員採用試験は、死ぬ気で頑張ります。」と、今朝、熱く語ってくれた実習生がいます。そんな実習生たちの言葉に頷きながら、教員というのは、人と関わりながら、その子どもの人生の節目に立ち会うことができる、何て素敵な職業なんだろうと、いまさらながらに感じ入っている自分がいます。

 高校時代の友人から電話をもらいました。
「癌にかかり、いま、久留米大学附属病院で治療を続けている。馬場君が天高の校長になったと聞いたから、僅かばかりだけれど、後輩たちのために役立ててほしいから寄附をしたい。今度、学校に来るよ」訥々とした語り口は、高校時代の、元気が走り回っているような面影が全く感じられません。高校時代は、廊下の向こうの端で話していても話が筒抜けでやかましいぐらいだったのに。電話越しに「心配している」と告げると、「治療は順調に進んでいるから大丈夫だよ」とのこと。「久しぶりの里帰りだね。寄附とかじゃなくて、ついでに学校に遊びに来たぐらいの気分でいいよ」と言うと、「HPで写真見たけれど、髪も薄くなったし、ずいぶん太ったねー」と、昔の明るい笑い声が戻ってきました。

 6月19日(日)は、天草高校倉岳校で恒例の海の運動会マリンフェスタが開催されます。今年のテーマは「一笑懸命 ~楽しんだもの勝ち!!~」。この春入学した1年生が考案してくれたものですが、子どもたちの柔軟で大らかな発想力に脱帽です。コロナへの不安や、それぞれがいろいろ背負わされている重たいものを、一度、ちょっとだけ下して、周りを見渡しながら笑って(笑んで)みましょうか。 人生は楽しんだもの勝ちです!!