珪藻・花粉分析による海水準変動予測

珪藻と花粉が世界を救う!

~みんなで未来の海水面を予測してみよう~

近年、世界では地球温暖化により海水面が上昇しています。私たちの故郷「天草」は海に囲まれていて海水面の上昇が続くと今後危険な状態に陥るかもしれません。そこで私たちは海水面上昇について研究を始め、珪藻と花粉から未来の海水面を予測することができましたので、紹介します。

【予測方法】

はじめにハンドボーリングを使い10センチごとに試料をとる。

その後、文献調査や外部機関に放射線炭素年代測定を委託し年代を測定する。

〈花粉分析〉

・1つの試料につき花粉200個を鑑定する。

・封入剤としてグリセリンゼリーを使う。

・モダンアナログ法を使うことによって過去の気温、降水量がわかる。

〈珪藻分析〉

・1つの試料につき珪藻200個鑑定する。

・封入剤としてマウントメディアを使う。

・珪藻が海水、淡水、汽水に生息していたかわかる。

1) 試料作成

 →

2) 種の鑑定 

 →

3) 種の特定

 

 

〈過去の海水準変動を求める〉

未来の海水面を予測するには、過去の海水準変動を求めることが必要である。一体どうやって過去の海水準変動を調べれば良いのか。私たちは珪藻に関する論文を読み漁り、現地性干潟指標種というものに目を向けた。現地性干潟指標種とは珪藻の1つで堆積当時の海水面を表す。よって現地性干潟指標種を見つけた地点は当時海水面だったということが分かる。そして私たちは、現地性干潟指標種の一つであるTrybionella granurateを使い、過去の海水準変動を調べることができた。(2014佐藤より)

私たちが調べた現地性指標種は以下の通りである。

・Pseudopodosira kosugii ― A

・Tryblionella granulata ― B

・Terpsinoe Americana ― C

・Giffenia(Nitzschia) cocconeiformis  ― D

〈未来の海水面上昇を求める〉

2018年のIPCCの報告によると、「もし気温が2030年までに0.5℃上昇すれば50年間で2.1℃上昇する。また、2050年までに気温が0.5℃上昇すれば50年間で0.73℃上昇する」ということが得られた。

よって以下の計算のより未来の海水面上昇が求められる。  

以下の計算とIPCCの報告により、50年後の海水面を求める。

1)((=80 cm / 500 years = 0.16 cm/years)

2)((=0.2°C /20 years = 0.01°C / years

3)((3.2cm / 0.2°C =16cm/°C )

4)16cm/℃×2.1℃=33.6cm (最大で33.6cm上昇する)

5)16cm/℃×0.73℃=11.68cm (最小で11.68cm上昇する)

〈結論〉

最新技術がなくても未来の海水面は予測することができる。

みんなも実際にやってみよう!

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