校長ブログ2021~

また新しい年を迎えて(校長)

新年を迎えると「おめでとう」と言いますが、何がめでたいのか考えたことはありますか。今回は「正月」について考えたいと思います。

私たちが年齢を数える際は、誕生日を基準として数える「満年齢」が通常使われています。一方で、正月が来るたびに皆が一斉に年をとる「数え年」が、以前は使われていました。

これは、生まれた瞬間を1歳として数え、最初の正月を迎えた時に2歳となる数え方です。「満年齢」に一つ加えると考えた方がわかりやすいかもしれませんね。私の両親には、まだこの「数え年」という考え方が残っていました。現に、私の家では、「年取り餅」といって元旦に通常の3倍くらいの大きなあん餅を食べていました。父方の風習なのか母方なのかはわかりませんが、このことはこれまで他ではあまり聞いたことがありません。

正月を迎えるにあたり、私たちは門松やしめ縄を飾り、家では大掃除をしたり、鏡餅を用意します。(私が子どものころは車の前にもお飾りがしてありました。)これは、「年神様」を迎えるための準備と考えられています。そして、正月にまた一つ年を重ね、いただくものがお年玉です。

正月に家族みんなの誕生日が来ると考えるとやっぱり「おめでたい」ですよね。この「数え年」は今や一般的ではありません。重要なのは、いろいろなことを乗り越えて、みんながまた元気に新しい年を迎えられたことへ感謝をすることだと思います。そして、他人と比較する必要はありません。目標に向かって自分らしく真面目に精一杯取り組み、次の新しい自分に向かって挑戦し成長することが大切だと考えます。

令和5年が、皆さんにとってよい年であることを願っています。

「一番大切なもの」(校長)

 これまで新型コロナウイルス感染防止対策のため、学校で過ごす時間が減ったり、家庭では外出を控えたり黙食により楽しい食事中の会話が制限されたりで、以前に比べ一人で過ごす時間が増えていることと思います。生徒の皆さんは、結果的にスマホを見る時間が多くなっているのが現状ではないでしょうか。今回は「一番大切なもの」について考えてみました。

「あなたの一番大切なものは何ですか?」そう聞かれて、頭の中に浮かんでくるものは、お金や高価な持ち物であったり、中にはスマホという人もいるかもしれません。誰もが普段生活する中で、欲しい物はたくさんあります。手に入れば、さぞ楽しい毎日が送れるだろうと考えます。それは私も例外ではありません。そしてさらに新たな便利で高価なものを欲しいと願います。しかし、それが手に入ったとしても、しばらくして実は何も変わらないことに気付きます。

「本当に大切なものは、目に見えない。」これは皆さんが一度は読んだであろうサン=テグジュペリ作「星の王子さま」に出てくる、有名な言葉です。本当に大切なものは心の目で見なければ見えないもの、愛、夢、優しさ、友情、信頼など・・・生きていく上で日々心の支えとなるものだと思っています。こんなコロナ禍だからこそ心を大切にして、友人を思いやる気持ち、家族に対する感謝の気持ちを持って有意義に高校生活を送ってくれればと願っています。                                        校長 村木祐二

八工生のみんな、感染防止を今一度考えてみて!(校長)

 生徒の皆さん、連休はどんな過ごし方をしていましたか?遠方から親族の方が帰省されるなど、幸い天気にも恵まれみんなで外出しての楽しい時間を過ごした人もいることでしょう。また、高校総体に向けて、試合や練習の毎日だった人もいることでしょう。いずれにしても連休中は大きな事故もなく、ホッとしているところです。これからは、梅雨の時期にも入ります。また、気温もぐんぐんと上昇してきます。事故や熱中症に十分注意をして、元気に過ごしてください。

 さて、今週、本校において新型コロナの感染者数が急激に増えています。ある程度は予想されていたことではありますが、事態は深刻な状況です。昨年までは、本校において、生徒並びに職員ともに感染者ゼロという素晴らしい実績でした。

 しかし、今回のオミクロン株は短期間に変異を繰り返し、その度に感染力を増し本校にも侵入してきています。これまでは大丈夫だった行動や距離でも、感染の可能性が出てきていると考えています。

 感染防止の指導の際には「誰がウイルスを持っているかわからないので注意して。」と言ってきました。これからは「自分がウイルスを持っているかもしれない。」と思って行動してくれればと思います。そうすることで、どうすれば迷惑を掛けないか感染を防げるかを考え、これまで以上に周りの人への気遣い、心配りができるはずです。

 自分がきつい目に遭わないように、大切な友だちや家族を辛い目に遭わせないように自ら考え行動してくれることを願っています。感染防止の模範的な行動をしてくれることを願っています。

                              校 長   村木 祐二

窓の外には・・・・・(校長)

 管理棟と教室棟の間には池があり、きれいな湧き水の中を鯉が泳いでいる。「贅沢な眺めだなぁ」と着任して思った。暑い日も気持ちよさそうに悠々と泳いでいる。何かとせわしないとき、ふと窓の外を見るとのんびりと泳いでいる。時には、数匹が連なって追いかけっこをしたり、ちょっかいを出して怒られたり、見ていてとても癒される。

 また、カラスが水浴びをしたり鳩が水飲みに来たり、たまにアオサギもやってきて何かをねらっていたり、池の恩恵を受けているのは私たちだけではないようだ。

 過去、鯉も死んでしまって濁っていた時期があったそうだ。しかし、平成30年6月に近所の方のご厚意により生後1~2年の鯉12匹を当時の職員が譲り受け、以来、心優しい女性職員が毎日世話をして、現在に至っている。

 今は当たり前となった窓の外の贅沢な風景は、そのような皆さんのお陰で毎日見ることができる。                                                                                                                校長 村木 祐二

「明けない夜はない」(校長)

 暑い日が続いている中、東京2020オリンピックが終了しました。テレビでは、毎日、日本選手の活躍が報じられていた一方で、新型コロナの感染者数がこれまでにないスピードで増えています。デルタ株など感染力の強い新たな変異種が若い世代を中心に感染拡大傾向にあります。

 生徒のみなさんは、暑さに負けず元気で有意義にこの夏休みを過ごしていることと思います。コロナ禍にあって、収束の見えない不安な日々が続きますが、自分のためにそして大切な家族のために、これまで以上に感染防止対策に努め注意をして残りの夏休みを過ごしてください。

 9月1日、それぞれにまた一歩成長した生徒のみなさんに会えることを楽しみにしています。

                                        校長 村木 祐二

地域の方々に感謝しながら・・・・・(校長)

 私は、学校までの数百メートルの道を、晴れた日は自転車で、雨の日は歩いて出勤している。毎朝、通り道の近所のお婆さまとあいさつを交わし「行ってらっしゃい。」と言っていただく。

 また、夜は軽い運動のため、球磨川沿いの堤防を散歩する。ご夫婦で歩かれている方や犬の散歩をされている方とすれ違う。もちろんあいさつをする。

 八代に引っ越してきて、約3ヶ月。すべての人があいさつを返してくれる。あいさつは自分のためにするもの、自分の心を開き明るくするためと思って、たとえあいさつが返ってこなくても、これまで気にすることなく続けてきた。やはり、返ってくれば嬉しく、こちらが元気をいただく。自分が元気を与えられるような存在にならねばと思う。

 あいさつをとおして地域の方々に見守られていることを生徒たちにも気づいて欲しい。感謝をすれば、心が温かくなる。感謝をすれば、相手から感謝される。さあ、学校の行き帰り、明るくあいさつをしてみよう。次の新しい自分のために。                          校長 村木 祐二

県高校総体、総文祭は、よく頑張ってくれました。(校長)

 先日の県高校総体・総文祭は大変御苦労様でした。総合開会式は中止となり、無観客での開催となりましたが、天気にも恵まれすばらしい大会となりました。出場した選手の皆さんは、校訓である「誠実」を果たすべく、一人一人が力を出し尽くし懸命に頑張ってくれました。なかにはそれぞれの目標を達成できなかった人もいるかもしれません。大会本番でベストの力を出すことは、オリンピック選手でさえ難しいことです。重要なのは、しっかりと準備をして試合に臨み、持てる力を出し尽くして悔いのない戦いができたかです。それが教育スローガンである「NEXT ONE」(次の新しい自分への挑戦)へとつながります。3年生は、来週からオンライン就職ガイダンスが始まります。進路実現に目標を切り替えて課外に授業に頑張ってくれることを期待します。(6月11日)

校長 村木 祐二

「NEXT ONE」(次の新しい自分への挑戦)

教育スローガンとして掲げている「NEXT ONE」、この言葉は、一世を風靡し、映画を通してその時代を映し出し、人々に感銘と笑いを提供し続けた映画王「チャップリン」 の言葉です。

 チャップリンは、記者から「あなたの最高傑作は?」と問われると、いつも「NEXT ONE」 つまり、「次の作品」と答えています。 昨日までの作品に満足するのではなく、常に「これから」の新しい作品の創造に立ち向かったと言います。 他人と比較して一喜一憂するのではなく、自分自身がどうなのかと問い続けていくこと それが「NEXT ONE」という言葉に秘められています。

 生徒の皆さんが持っている才能や能力を開花させるのは皆さん自身です。この高校生活の中で、自分の良さ・特徴を見つけ、自分を磨き、常に新しい次の自分「NEXT ONE」を目指して歩み続けてくれることを期待し、本校の教育スローガンとしています。他人と比べる必要はありません。大切なのは、自分自身が精一杯頑張ったと思えること。その先に「次の新しい自分」があるのです。