「一番大切なもの」(校長)

 これまで新型コロナウイルス感染防止対策のため、学校で過ごす時間が減ったり、家庭では外出を控えたり黙食により楽しい食事中の会話が制限されたりで、以前に比べ一人で過ごす時間が増えていることと思います。生徒の皆さんは、結果的にスマホを見る時間が多くなっているのが現状ではないでしょうか。今回は「一番大切なもの」について考えてみました。

「あなたの一番大切なものは何ですか?」そう聞かれて、頭の中に浮かんでくるものは、お金や高価な持ち物であったり、中にはスマホという人もいるかもしれません。誰もが普段生活する中で、欲しい物はたくさんあります。手に入れば、さぞ楽しい毎日が送れるだろうと考えます。それは私も例外ではありません。そしてさらに新たな便利で高価なものを欲しいと願います。しかし、それが手に入ったとしても、しばらくして実は何も変わらないことに気付きます。

「本当に大切なものは、目に見えない。」これは皆さんが一度は読んだであろうサン=テグジュペリ作「星の王子さま」に出てくる、有名な言葉です。本当に大切なものは心の目で見なければ見えないもの、愛、夢、優しさ、友情、信頼など・・・生きていく上で日々心の支えとなるものだと思っています。こんなコロナ禍だからこそ心を大切にして、友人を思いやる気持ち、家族に対する感謝の気持ちを持って有意義に高校生活を送ってくれればと願っています。                                        校長 村木祐二