羅針盤 夢を持って、世界とつながれ

2016年4月の記事一覧

平成28年度 天草地区大会選手推戴式講話

 
平成28年度 天草地区大会選手推戴式 校長講話

「幸福とは」

◎あたりまえの日常はかけがえのないものである。
幸福とは、あたりまえの日常そのものである。
◎「健康・友人・家族」そして「故郷」
 失ってしまって、その価値がかけがえのないものであったことを知る。
◎私たちは試されている。
◎何ができるか?
 「微力だが、無力ではない」
 東日本大震災の時、災害救援ボランティアプロジェクトを立ち上げた学生のことばです。そして、早稲田大学でボランティア活動をすすめる言葉が残っています。

  特別な技術をもたない私たちが現地で活動をするうえでは、自らの非効率さや矛盾に直面することがあります。状況によって、現地の期待に必ずしも応えられないこともあるのです。
 しかし現地に赴く者がひとり増える毎に、その一人が行った活動によって、被災地の復興に少しでもつながるはずだと考えています。また、若者が現状を見て、感じて、行動することは、これからの日本社会にとって重要な礎になると信じています。ぜひ、皆さんは、長期的に関心を持ち続け、必要とされていることを理解したうえで、ボランティアに臨んでください。

◎「健康・友人・家族」そして「故郷」
 多くのものを失ってしまったことを毎日のテレビの報道をとおして理解します。そして今、失ってしまったものの価値がかけがえのないものであったことを知ります。
◎今私たちができること
 ①関心を持つこと
 ②今自分ができることを冷静に見つめること
 ③あたりまえの日常を、友人・家族と共有して大事にすること

平成28年度 第1学期始業式講話

平成28年度 第1学期 始業式 校長講話

「志高く、夢に向かっていきいきと生きる生徒」になろう

・昨年6月、公職選挙法などの一部改正(今年6月19日施行)
・7月夏の参議院選挙から投票できる年齢:20歳→18歳
・年齢引き下げに対する様々な意見

 13世紀モンゴル帝国の領土、支配地域は、東ヨーロッパからアジア東端にまで及ぶ。まさに世界史上最大級の帝国であった。そんな巨大帝国であるから、辺境の小国であった日本ならば使者を送れば、すぐに降伏するに違いない――。そう考えたモンゴルからの使者は『家来になれ、武力を使わず済ませたいのでよい返事をしろ』といった内容を伝えてきた。しかし、当時の日本はこのことばに従わなかった。このときその決断をしたのは北条時宗、なんと18歳。
 18歳でモンゴルと戦うことを決意した時宗が、文永の役で勝つのは23歳のとき、この間、彼は軍事政権をつくり、戦う準備を着々と進めていた。モンゴルは、武力に任せるだけでなく、敵の内乱に乗じた侵略を得意としていました。しかし、日本は北条時宗によって挙国一致体制を築いており、その隙を与えなかった。 
 最後は台風による被害でモンゴル軍は大打撃を受けるものの、決して上陸させない作戦を展開し、台風を待ったのも北条時宗の戦略だったとか。ちなみに北条時宗は、二度目の元寇である「弘安の役」を防いだ3年後の34歳でこの世を去りました。
 当時、世界最大の帝国に対して敢然と対峙して「来るなら来いっ!」 と言い放ち、アジアの辺境、東の端の我が国を背負って立った18歳がいたのである。


◎まだ18歳ではなく、もう18歳である。
 本校で育てたい生徒像を「志高く、夢に向かっていきいきと生きる生徒」としました。理想を追い求める時期だからこそ、さまざまな挫折や苦難はつきものです。青春とはそのような季節であり、皆さんがまさにその時期にあるのです。高校生活の中で、様々な体験をする中で、成長の証を獲得できるよう、今年も牛深高校を大きく飛躍させる年にしたいと考えています。

 そこで、「地域への貢献」、「愛校心の涵養」を目的に2つの思い出作りを計画しました。
 ①牛深ハイヤ祭りへの参加(4月)
 ②全校生徒での応援(7月)
 心に刻む思い出こそ、成長の大きな糧になるものと思います。積極的、意欲的、自発的、能動的に「挑戦」することを今年のスローガンとします。

◎「挑戦」~志高く、夢に向かっていきいきと生きる生徒であれ~