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平成30年度入学式 校長式辞
春の香りが満ち溢れる、春爛漫の今日の良き日、熊本県議会議員 西岡勝成様、天草市副市長 金子邦彦様をはじめ、多数の御来賓の皆様方、並びに保護者の皆様の御臨席を賜り、入学式を挙行できますことは、誠に喜ばしく衷心より厚く御礼申し上げます。
只今、入学を許可いたしました66名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは、9カ年の義務教育の課程を修了し、本日晴れて高校生となりました。皆さんの胸の中には、これからの期待と不安が大きく膨らんでいることと思います。
さて、本校は、平成27年に、長い歴史と伝統を築いてきた牛深高等学校と河浦高等学校が一つになって生まれた若い学校です。校訓「敬愛・勤勉・創造」のもと、生徒と教師が一体となり、日々の教育活動を営んできています。
この機会に本校で3年間学ぼうとする皆さんに、高校生としての自覚と実践をしていただきたいことを述べたいと思います。
まず、第一は、「高校は学問をするところである」ということです。
志を立て、稚心を去り、すなわち、親への甘えや勉強に対する怠け心を捨て、勉学に励むことが肝要です。勉学は、皆さんの第一の責務であり、勉学なくして高校生活の充実はありません。勉学により、人としての確かな土台を築いてください。さらに、高校生活の学びの中から、「あの人は、凄いな、頑張るなあ、優しいなあ、感心するなあ・・・」などそんな言葉をかけられたり、思われる生徒になってください。
第二は、強く逞しい心と身体をつくることです。健全な精神は健全な身体に宿ると言われます。まずは、毎日、規則正しい高校生活を送り、スポーツに大いに励み、たくさん本を読み、成長盛んな、今この時に身体と精神をしっかりと鍛えてください。
第三は、学校は集団生活の場であり、連帯と友情の輪を広げていく所です。自分自身の行動に責任をもち、人の忠告に素直に耳を傾け、行動できる高校生となってください。
皆さん一人一人が集団生活のルールや規則を守り、自分の責任や役割を果たし、共に力を合わせ協力する、言葉遣い一つにもお互いに配慮ができる居心地のよい学校をみんなで作って欲しいと思います。「勉学に励む」、「逞しい身体と精神を育成する」、「友情の輪を広げる」この3つのことを心に留めて、自分の目標に向かい努力を続けて欲しいと思います。
保護者の皆様に一言ご挨拶申し上げます。本日は、お子さまのご入学おめでとうございます。今後3カ年間、皆様のご期待にこたえるべく私ども教職員一同、誠心誠意、全力を尽くしていく所存でおります。特に、学校と家庭が一つになってこそ、教育の成果は期待できるものであります。御協力と御支援を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、本日御臨席を賜りました関係の皆様方に改めて感謝と御礼を申し上げ、式辞といたします。
熊本県立牛深高等学校
校長 中島 一成
平成30年度1学期始業式 校長講話
先程新しく着任された先生方をご紹介いただきました。
本日の午後入学してくる1年生を含めて、初々しい雰囲気の中に平成30年度がスタートすることになります。みんなも心を新たにして始業式に臨んでいると思いますが、最上級生としての新3年生、中堅としての新2年生、ともに、本校を支えてくれる柱として皆さんへの期待は大きいものがあります。
いよいよ、平成30年度の1学期が始まりました。私は、今、ここにいる皆さんのそれぞれの頑張りは、以前勤務していました遠い阿蘇の地では聞いていたくらいで、まだ詳しくは知りません。私は、皆さんに、物事を行うときに思い出す言葉をまずは贈りたいと思います。 アメリカ大リーガーの伝説的ホームランバッターのベーブルースさんの言葉からです。
まず、昨年度までにすばらしい成果を上げることができた人へ。
「昨日のホームランでは今日の試合に勝てない」
また、失敗したりうまくいかなかったりして、今ひとつ自分の思うとおりの結果が出せなかった人へ。
「昨日のエラーで今日の試合は負けない」
どうかな?
新しい年度にあたり、さらなる飛躍を皆さんに期待します。
さて、今日は、はじめて皆さんの前でお話するというので、おまけです。
(実演)
どうですか?紙の帯の真ん中を切るだけで多くの不思議が隠れているし、自分で実際にやってみるとその仕組みが分かってきます。
私は数学の教員です。数学は、「怠け者の学問」と言われています。もっとほかのやり方はないか?もっと楽なやりかたはないか?など、考える姿勢と行動は、仕事や生活をよりよくすることのひとつと考えます。
皆さんの学力はそれぞれ伸びていますが、先生から付けてもらうのではなく自ら興味を持ち、勉強をする人はその伸びは驚異的です。皆さんも授業、実習、部活、委員会活動、学校生活のあらゆることについて昨年度以上に興味を持ち、工夫をしてみてください。
最後になりますが、本年度の1学期は7月20日に「終業式」を行います。温かく心地の良い春の季節に始まり、暑い夏へと季節が移り変わる1学期ですが、くれぐれも健康に留意して、友人と助けあい、励まし合い、志を高く持って、1学期を過ごしてください。
卒業式式辞
春の息吹を感じる今日の佳き日に、熊本県議会議員西岡勝成様、城下広作様をはじめ、同窓会、育友会、県教育委員会などから多数のご来賓、並びに、保護者の皆様のご出席のもと、平成29年度卒業証書授与式を挙行できますことを心から感謝申し上げます。卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。そして、新生牛深高校1期生として、すばらしい校風をつくってくれたことに心から感謝します。ありがとう。また、今日の晴れ姿を心待ちにしておられた保護者、ご家族の皆様に心からお祝いを申し上げます。
卒業生の皆さん、この牛深高校で翼を鍛え、鴻(大きな水鳥)となって、社会に飛び立つ時がいよいよ来ました。今、皆さんは、高校生活を終える喜びや未来への希望に胸ふくらませるとともに、ここで過ごした日々が鮮やかによみがえり、感無量のことと思います。そんな卒業生の皆さんには、本校1期生としての誇りを胸に、本校の建学精神である社会に貢献する有為な人材になることを自らの使命とし、未来を切り拓いていって欲しいと願っています。卒業生の門出にあたり所懐の一端を述べ、餞の言葉とします。
一つ目は、建学精神にある挑戦をこれからも続けてもらいたいということです。オリンピックが開催された韓国に、「たくさん皿を洗う人は、たくさん皿を割る。」という言葉があります。皿を割ってもいいからとにかくたくさん皿を洗おう、つまり、失敗を恐れずに、挑戦しようということです。新生牛深高校の一期生であった皆さんは、入学時から普通総合学科の発展と希望を託され、プレッシャーもあったかと思いますが、そのプレッシャーを新しい牛深高校の未来を自分たちの力で切り拓くんだという決意に変えました。何事に対しても自ら進んで挑戦し、チーム牛高で一丸となって多くの成果を残してきました。1期生として見事に役割を果たしてくれたこの挑戦をこれからも続けていってもらいたいと思います。
二つ目は、新たな進路先を愛せよということです。これから、皆さんが進む新たな学校、仕事、職場をとことん好きになって欲しいということです。皆さんの進路先には、皆さんを成長させ、人生を豊かにする宝の泉があります。汲んでもつきない、汲めば汲むほど湧く宝の泉があります。進路先を愛し、直向きに学習に仕事に打ち込み努力を重ねていけば、人生が好転し、新しい未来が必ず開けます。そして、本校で身に付けた牛高スピリッツは、皆さんを助け、励まし、苦難を乗り越える大きな財産となることでしょう。
結びに、本日、卒業生を祝しご臨席いただきましたご来賓の皆様には今後ともご指導ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。また、保護者の皆様には、本校教育の推進と充実発展に多大なるご支援ご協力を賜りましたことに対して厚くお礼申し上げますとともに、今後とも保護者OBとして側面からご支援をお願いいたします。
今日からは牛深高校は皆さんの母校となります。同窓会の一員として、また本校のサポーターとして、母校の発展を見守り、応援してください。教職員、在校生ともども惜別の情を抱きつつ、巣立ちゆく卒業生一人一人の前途に幸多かれと祈り、式辞といたします。
平成30年3月1日
平成29年度 第2学期終業式 校長講話
2学期の終業式を迎えましたが、2学期は皆さんにとってどんな学期でしたか。
2学期の始業式で、3年次生は新生牛深高校1期生として実績を残してほしい。1・2年次生は1年後2年後には進路実現の時期を迎える。実りの秋と言われる2学期となるようしっかり頑張ってほしいと話をしましたが、いかがだったでしょうか。また、1年の締めくくりでもありますが、どんな1年だったでしょうか。
私なりに2学期を振り返ってみますと、皆さんが活躍し牛高生のパワーを感じた学期ではなかったかと思います。
先ほど表彰したように、部活動においては多くの大会で優秀な成績を残しました。文化祭では、笑いあり、感動あり、ドラマありの楽しいもので、総合学科発表会では高い表現力を発揮するなど、学習の成果を遺憾なく発揮してくれました。保護者、地域の方々からは高い評価を得て、参加した中学生からは牛深高校で学びたいとの声が聞こえました。初めての大会で大変な面もありましたが、前向きに挑戦しようとする皆さんの頑張りの成果が出ました。マラソン大会では、一生懸命な姿とお互いに励まし合う友情の深さを感じました。
アサヒ若武者育成塾では、地域活力向上賞を受賞しました。2006年に始まり今回12回目となりますが、熊本県からの選出は初めてであり快挙です。大学進学後も研究を続けるという意向がすばらしいと思います。
その他にも仕事のやりがいと難しさを実感した2年次生のインターンシップ、小中高合同避難訓練、各種検定試験、地域ボランティアなど、多くの場面で力を発揮した2学期でした。一生懸命な姿に感動し、成長を実感し、可能性を感じた2学期だったように思います。
しかしながら、考えるべき点もあったように思います。それは、スマートフォンの利用時間です。生徒保健委員会の生活習慣アンケートによると、1日に2時間以上使っている生徒が約半分いました。この時間を勉強時間に充ててほしい。1・2年次は、進路を控えている。今年3年次生を見ていて、試験直前の学習だけでは大変で、年間を通して筆記試験の学習、文章を書く学習、思っていることを伝える学習に取り組む必要があります。毎日の授業、そして家庭学習で力を付ける必要があります。総合学科発表会で3年次生の発表にあった「頑張らなければわからないことがある。頑張らないといけない。」という言葉が印象に残っています。自分の将来を切り開くためには、社会に出て人の役に立つためには学習時間を増やし、努力できることが大切です。
3年次生の中にはこれから試験を受ける人がいます。センター試験を受ける人、不安もあるかと思いますが、慌てず、焦らず、諦めず自分を信じて頑張ってほしいと思います。そうすれば力は必ず付いてきます。牛高は団体戦で戦います。合格・内定している人もこれから試験を受ける人をしっかり応援していきましょう。
今年のノーベル平和賞授賞式で、被爆者として初めて演説したサーロー節子さんは「あきらめるな!隙間から光が入ってくるのが見えるだろう。そこに向かって、はって行きなさい。」と被爆の逆境の中で生き抜いてきた体験をスピーチされました。皆さんも一人一人目標を持って冬休みを迎えると思います。課外に参加する人もいます。寒さに負けそうになるときもあるかと思いますが、「花の咲かない寒い日は、下へ下へと根を延ばせ やがてでっかい花が咲く」です。
マラソン大会にあったように「自分史上初」といえる充実した冬休みを過ごしてください。新学期に元気に会えるのを楽しみにしています。
総合学科発表会あいさつ
牛深高校生はもちろんですが、多くの保護者、地域、中学生の皆様にお集まりいただき感謝申し上げます。総合学科発表会をこのように盛大に開催できますことを嬉しく思います。
これまでも、行事等を通して学習の成果を発表してきたところですが、新設牛深高校開校3年目を迎え、全年次がそろったことから、今回、第1回の大会を開催させていただきました。第1期生となる3年次生代表を実行委員長に、準備を進めてきたところです。
本日は、生徒が主体的にテーマを選び、考え、分析し、判断し、仲間と協働した取組を掲示やICTを活用し発表します。まさに、変化が激しい情報化社会を生き抜く力として身に付けておくべき実践力の発表です。本校では、全員がこのような学習に取り組んでおり、本日は、その一端を発表します。
また、牛深・河浦地域の生徒が、地域の学校で学び、地域の魅力などを発表することを誇りに思います。地域への思いを熱く語る姿を見ていただければと思います。本日午前中には、地域への感謝を込め、清掃ボランティアも行いました。
本日の発表が、本校生の更なる表現力・実践力の向上につながればと思います。また、中学生の皆様の参考になればと思います。
第1回ということで準備不足もあるかと思いますが、最後まで温かく見守っていただきますようよろしくお願いいたします。
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